
夜はしばらく飲まんとこうと思ったのに、もうやれん
・・・それは今日、予定通りAさんのエンジンに火を入れた・・・が、アイドリングの音が少しおかしい

まるでオーバーラップサイドみたいなアイドリング・・・それに白煙の量も多い・・・一旦エンジン止めて、確認ついでにBBタービン専用のオイルラインを外して専用オイルフィルター洗浄したりして補機類も一応点検→異常ないなぁ

A/F計見て、燃調や点火・インジェクター設定などを散々いじくりたおしてみたものの改善しない

将来的にガス検査に通るようにエンジンはノーマルと言っていいほど・・・やっぱりおかしい

すぐさまR側からコンプレッションチェック→プラグびっしゃ(びしょびしょという意味)じゃがな

でもコンプレッションはアイドリングおかしいわりに正常・・・あれ

次にF側・・・こっちもびっしゃじゃがな

でこっちもコンプレッションは正常・・・白煙+びっしゃ+アイドリングと低回転の異常(というほどでもないがノーマルにしてはガサツな感じ)・・・・・・・・・

・・・・いや、まさか・・・ありえんじゃろ・・・でも、ちゃんとしてあると思って点検してない・・・
一応、了解もらって点検・・・ふぉっ

やっぱし、そのまさかじゃないの
実は元々ブーストが上がりすぎって不調で点検依頼を受けたのが、始まり・・・でゲートや配管類、ブーコンなどお決まりの点検からスタートして、当初からレーシングでもオーバーラップサイドっぽくないのにアイドル調整や低速域がサイドポートっぽい症状があってずっとおかしいとは思ってたけど、Aさんから気合の入ったサイドポートにしてもらってると聞いてたから、こういうフィーリングになる加工もあるんかなぁ(個人的にサイドはかなりいろんな形状を試したけどこうはならない気がしてた・・・でもプライマリー850ccインジェクターだから低速域のA/Fもまともにはならないし低速のアクセルレスポンスもバッチリ決まらないし、組み合わせでその症状になってるんかと気にもとめてなかった

)最終的にブーストトラブルはタービン加工、EXマニ変更、ゲート変更、など殆ど全て替えることになってなんとかゲートのスプリング圧までブーストが下がってダイナパックでセッティング(セッティング中もタービン・マニが真っ赤っ赤になってた)終了したあと、トラブルに見舞われた

しかもそれはなんの前触れもなく突然・・・経験上必ず前兆(変化)があってから最悪のトラブルが発生するが、この時は本当に何の前触れもなかった・・・
以上の経緯と症状から原因が推測できた人は優秀なメカニック

ですよ。
そう、FDのプライマリーにセカンダリー用の850ccを突っ込むにはOリングの位置合わせをする必要があります。本来なら我々のような店で施工する場合、デリバリー自体をフライス加工して奥までインジェクターが沈み込むようにしてOリングの位置違いを適正化すべきだけど、僕自身、サーキット専用車のユーザーカーはデリバリー加工無しでOリング位置合わせだけで組んだ車両も過去にはあるから、その施工自体いいも悪いも思わない・・・けど、位置合わせも施工しないで組むと燃焼室にガソリンがダダ漏れになるんですyo

純正の550ccのインジェクターのOリング位置と比較すると一目瞭然

もちろん、位置合わせをちゃちゃっとやってからは、いい音でアイドリングしてます
ホントに悲しい気分になりました

わざわざ新品の850ccを位置合わせしないで組みつけられてるのもどうかと思うけど、新品インジェクターをまさかそんな風に組んでないじゃろと決め付けて確認してなかった自分が恥ずかしい

ブーストの問題とは直結しないと思うけど、当初から違和感を感じながら・・・サージタンク外して点検や追加作業をやったにもかかわらず、なんでインジェクター確認しなかったのか

これは避けることができたトラブルかもしれない(もちろん当初預かった時点でエンジンにダメージがあった可能性も大きい<P-FCではノーマル圧力センサーだから1.15Kしか表示できないけど実際1.4K以上かかっててP-FCマップでオーバースケールエラー状態だった>)と思うと飲まにゃやれん
結局、将来のガス検査も見越して、またこのFDはノーマル圧力センサーだし、燃料回りの加工もやってるから660ccかノーマルの550ccでいくかも視野に入れて再検討する方がいい気がする・・・
Posted at 2010/05/16 23:30:51 | |
トラックバック(0) |
ロータリー | 日記