
今日は、M号FDを国際サーキットでちゃちゃっと乗って確認して、納車するぐらいの・・・作業的にはいつになく

想定できる準備は全てやって行ってたつもり・・・だったけど・・・
しょっぱなから、時間間違えて、2時間前行動することに・・・

さすがに早いからFDの中でいびきかきながらイメトレしてハッと目が覚めると外は吹雪・・・

Mさん、車高短オヤジ君の二人の晴れ男が来てくれたので、吹雪はなんとか・・・路面もドライに
で、今日は33GT-Rもサスペンションの現状把握ということで車高短オヤジ君がドライブ、僕はM号FDに計器を積んで出走


ミラーには33Rが・・・「フッついて来れるかな」と心の中でつぶやいてアウトラップの1コーナーでステアを当てて・・・「こ、氷の上か

」グリップが・・・ない・・・「今日は寒いから冷えてるだけじゃ」と言い聞かせて、アトウッドで無理やりハードブレーキング

「これで熱が入ったじゃろ」と思いながらステアイン・・・ノーズは応答するけど車体はインに寄ってかない

「しぇんぱい、どうぞ・・・」道をお譲りしました

ま、まずはブーストの確認&調整とセッティングデータの確認という重要なミッションを遂行することに・・・

ここは完璧

ローブーストはドンピシャ0.9K、ハイブーストでピーク1.09Kって感じ・・・A/Fも事前にロスがなくなることで更にガスが入るのを想定して理論加算してマッピングしてきたデータでバッチリ

微調整も要らず

で、アクセルの踏み方もいろいろ試そうと今度は両手運転でペースアップ・・・1コーナーの立ち上がりでなかなかいい加速

ブーーーン、ポォン・・・音と同時に駆動が抜けた・・・過去に数十回経験してるいやな感じ・・・一瞬エンジンかと思ったけどクラッチきってニュートラにしてみてアイドリング&負圧も何の問題もなし・・・何のトラブルか分からないので再現させてみることに・・・ブーーーン、ポォン・・・「ハイ、ギア抜けでーす

」
もうこうなったら、3速使わずに他にできるテストをやっとくことに・・・
○ブーストセッティングは何も問題なし

多分前より結構速くなってるんじゃないかと思うけど、3速の加速をまともに体感できてないからなんとも・・・計算上、ガスは前より入ってるから速いはずです

2コーナーも踏めてなかったけどアトウッドの進入までに5速に入れようかって感じもあったんで実際改善されてると思います

○ブレーキはタッチが変わることはなかったですね・・・これも新品パッドの入荷までのつなぎだけど問題なさそう

○サスはブレーキングからターンインの瞬間から応答はあるけど、激しいアンダー・・・でもBSみたいに刺激を与えてやったら、一旦返ってくる感じもない・・・フロントが流れっぱなしで、その車速ではリアはヘッチャラで食ってる

一方でマイクナイトなどでわざとブレーキでノーズをダイブさせないようにしてステアを当てるとレスポンスよくノーズが反応して、インにクルマが寄って行きかけて次の瞬間からアンダー・・・しかも全体的に現状ではスリップアングルはハンドルの切れ角があまり大きくない角度でグリップをなくしてる
○クロスミッションは今日みたいにアンダーがきつくて極端に車速が落ちてくると、少しパワーバンドを外し気味になるけど、それでもノーマルギア(ミッション+ファイナル)よりは使いやすいし、3速でもたつきそうなときは2速が近いからラクに2速も使えるし、ヘアピン&Wヘアピンは車速を落としすぎないし、2速のフル加速が使えて速いし、3速のところを4速でも極端な大ハズレにもならない

でも抜ける
サスは今回、リアのアーム調整をすこし触ったのとアライメントの変更のみだったけど、結果としてハンコックタイヤをうまく機能させることは出来なかった

ただ、前回の走行で、このタイヤの一番重要なグリップポイントの角が削れ落ちてる状態でのテストだったから、条件的にはかなり厳しいテストだったことは間違いない・・・(だからひょっとすると、多少は改善してるのかも・・・リアは間違いなく改善してると思う・・・)
恐らくレーシングメカニックなら、僕のドライブインプレッションでグリップ不足の原因が何なのか分かりますよね

ちなみに、リアよりもフロントの方が対地の接地性はいいはずの設定でした(全開に動かして調整したらそうなった・・・)現状でフロントは車高が高い状態と同じになるようイニシャライズして、ジオメトリー変更なし。リアはイニシャライズ出来ないからジオメトリー変更を施してる

(車高短オヤジ君の作業が完璧だから左右の調整がドンピシャ合う

)つまりハンコックタイヤをM号FDできちんと機能させるにはフロントはもちろん、リアもジオメトリーの変更が必要になるけど、現状からの変更だと簡単に出来るようなメニューじゃない

だからスイートスポットは広いし、走行会2~3回は遊べる耐久性もあるヨコハマを使うのが現実的な選択かと・・・

でもハンコックはBSのようでもないしヨコハマのようでもない・・・新品のグリップは恐らくかなり強烈なんじゃないかと思う・・・考えようによっては角っこの3cmだけで、Mさんのタイムが出てるんだから

勝手な想像だけど、ノーマルに近い車高で17インチのハンコックなら、前後のちょこっとのジオメトリー変更だけで、ちゃんと機能すると思う

ちなみにM号FDに今付いてるハンコックの反対側の角はまだ熱が集中してないから、裏組みすれば遊ぶにはもう一回遊べるかも・・・(でも期待ハズレの可能性も捨てきれんか・・・な・・・グリップダウンが激しいタイヤってイメージもある・・・)

で、クロスミッションのギア抜けはどうにも解せない(出来れば間に合うように直したい)から、帰ってチェック

すると・・・十中八九間違いない原因発見

でも、なんでこぉなってるのじゃ

ストックしてる同じクロスミッションのギアと純正の同じポジションのギアを比較・・・
「そんなバナナ

今まで知らなんだ

逆に今まで、このミッションで抜けなかったクルマはなんで抜けなかったの

あれとこれを新品に替えたら抜けなくなるんか

でもそれってズレてる感じする・・・むぅ・・・」
原因は分かった・・・けど、どうする

摩人君・・・
あっ

33Rは車高短オヤジ君があのサス設定で

、健闘してました・・・パーツはいろいろ交換されてるクルマだけど、現状では設定が残念なのと、僕や車高短オヤジ君なら外せないパーツがなかったり・・・
でも、違う見方をすれば、もっともぉ~っと速くなる要素があるクルマですね

もうちょっと違う見方をすれば、現状の次元は低くても、恐怖感を感じることなく、しっとりした動きなので、乗りやすいとも感じるクルマですね、GT-Rは

いいクルマです
