
今日は、エンジン搭載(置いただけ)、ミッション&PPF搭載までちゃちゃっと終わらせ、今回唯一の作りこみ作業(っていうほどのものでもないけど)の燃料ポンプ周りの仕様変更を・・・
今回のコンセプトは金が極力かからなくて、絶対的な安定性が最優先

つまり、作りこみのキレイさと、ポンプの寿命などは一歩

譲ってます

それでも、コレクターからポンプまでは部材在庫使用の低コストの結果だけど、迫力のAN10番

だし、ポンプの寿命もコレクターのガス欠など頻発させなければ、経験上1~2年でポンプがぽしゃることはまずない
通常、燃料関係のチューニングや仕様変更ってなると簡単に10~30万ぐらい(ツインだと50万ぐらいかかるかも)かかる(だから、M号FDに既設のツインポンプをそのまま使ってた)けど、結果として、このツインポンプが原因で今回のブローが発生したのは明確だし、だから、うちの部材在庫を極力使って、ボッシュポンプも通常のメーカー扱いルートではなく、円高の恩恵を受けられるルートで安く仕入れ、(更にエンジンのハウジングやローターはうちの在庫から蔵出し)こういう形でコスト面の負担を減らせるように今回させてもらってます
・・・で、ツインインタンクコレクターを単なるコレクタータンクとして使ってボッシュ1発で安定供給するように変更したわけですが・・・
コレクターの固定ブラケットはセットのものだと思うけど・・・こちらもほのぼのとした取り付けになってました・・・ボッシュまでのラインを引くために、ブラケットをボディから外してビックリ(実際は、もう馴れてびっくりもしませんが・・・)M6-P1.0のネジ4本でちゃんと固定してあると思ったら・・・タップビス3本と、残りは純正のABS樹脂内装との共締め

しかも、フロアの高さが揃ってない箇所に穴を開けてあるから、位置あわせの為

クッション材をはさんでビス留めして、内装との共締め箇所は内装の方が潰れてネジが効いてない

ほんで、間違えたのか、全然関係ない箇所に穴が開けてあって、液体パッキンでしっかり穴を塞いであった・・・
このコレクターは5L以上のガソリンが常に満たされるもので、中には小さくても2個の燃料ポンプが入ってたわけだからタンクとブラケットの自重まで入れると7~8Kgと思われる・・・それをクッションをはさんだビス3本とABS樹脂と共締め固定1箇所って・・・
僕ならコレクターが数Gがかかるサーキット走行中にコレクターが動いて(ホースがフロアを貫通してるわけだから)ホースが損傷するなどして、燃料モレを起こしたりしないかを一番恐れて固定するけど、逆に純正の燃料タンク上部のフロアにわずか4mmほどのビス穴が開いてたとしても、コレクターで穴は塞がれるわけだし、雨水が入る心配なんてほぼしない・・・
以前にこのクルマをチューニングされてたお店との感覚のギャップを感じた・・・自分が正しいと主張してるわけじゃありませんよ・・・人には人のやり方や優先順位があるもんだと思っただけ・・・実際、5年ぐらい、この状態でコレクターが動くようなトラブルはなかったわけだから、ある意味、それはテクノロジーなのかもしれない・・・
当然、フロアの高さが揃う位置にコレクターが固定できるよう、新たな穴を開けなおしてM6-P1.0ネジ4本でしっかり固定しました

ボッシュポンプは振動と作動音が大きい(しかもバッ直で常時全開駆動)ので、市販のマウンティングブラケットとマウントラバー4個を使って固定するのが常套手段だけど、低コスト化のためと消音のため、消音&振動吸収してくれるマットを巻きつけて、1枚のアルミプレートを超簡単に加工した固定ブラケットを製作

これだけでも市販品を買って使うより1万円程度はコストダウンできた

配管も極力アールズフィッティングを使わないで、アルミチューブにすることでさらにフィッティング分1万円程度コストダウンしたかな・・・
ボッシュは発熱も大きいので、あまり巻物をしないほうがいいかもしれないけど、最低限負荷を下げる細工は別のところでやってる
昨日、ちょびっとセッティングについて触れたので、ECUセッティングではあまり重要でない燃料セッティングについて少々・・・
燃料セッティングが重要でないというと、大反論をもらうかもしれないけど、実際は無効噴射などのラグ設定や噴霧パターンやポートへの燃料のぶつかり方、ミキシング性・・・などこういう初期設定段階ではかなり重要なセッティング要素には違いない・・・
でも設定がきちんとできたあとは、噴射量などのセッティングは大した問題じゃない

それは、燃料噴射セッティングって、セッティングする人のノウハウとかって次元の問題じゃなく、エンジンが欲しがってるガスを入れるだけのデータ作成に過ぎない。エンジンが回転数&負荷に応じて欲しがるガスの量は1パターンしかない

薄目だの濃い目だのっていうのは、ほんのわずかに欲しがる量を変更してやるだけのことであって、基本的にはエンジンが欲しがる量を入れてやるだけの作業だから、そこにノウハウもクソもないわけです・・・(厳密に言えば加速増量や、流速変動による加減量、各温度補正などなど知恵が必要な部分は残されてます)
ただ、問題なのはエンジンが欲しがる量ってのが、A/Fでは計れないってことです

A/Fはエンジンが燃焼したあとの排気中の生ガスの量をみる対比値だから、エンジン自体が回転数でトルクが変動する(=燃焼効率が変動する)以上、燃えカス比率も当然変動するわけです。
だから、燃料セッティングに必要なのは、状況に応じてエンジンが欲しがる量を判断できるノウハウであり、量だけじゃなく、本当に燃焼がうまく出来る燃料噴射が出来てるか判断して、補機類をセットアップする知識であると思います

正直、目標A/Fになるようにデータを変更して、燃圧を制御できれば、いいセッティングになるっていうような安易なものじゃないんです

(ただ、ノーマルエンジンでノーマルの補機類の環境なら燃料セッティングって安易に考えても支障ないはずです

)
ぶっちゃけ、薄い・濃いでエンジンが壊れるってことって殆どないです・・・(ただ、あまりに合ってない場合でドラッグなどかなりの高回転を回したり、NAのように高回転の持続時間が長いと、振動が大きすぎて、レシプロならオイル上がりやメタル損傷、REならサイドシール破損などはあります・・・)
でも、噴霧状態がおかしかったり、ミキシング状態がおかしいとエンジンにはヤバイですね
明日は地べた這いつくばってリアスタビをコッチのをアッチに、アッチのをコッチにという、ハイレベル

な作業に着手します
