
今日は底なしRのセッティングをダイナパックで実施・・・
昨日、一昨日と大体A/Fなどは確認していたので、まずはそのイメージどおりにデータ作成

んでレーシングプラグに交換して、完全に冷えてる状態からエンジン始動して、低水温の補正などアイドリング付近からどんどん微調整・・・
もっとも今回の仕様で見えなかったのが、VCAMによるバルタイ可変による、各回転域での目標A/F・・・2000~3000rpmぐらいの気持ちアクセルが開いてるような状態(ブースト-0.3~0K付近)でのバルタイを90°に設定していて、初期データのA/Fは10.5:1・・・これをどんどん薄くしていって12.5:1ぐらいにするとトルクダウン、エンジン音もア゛~~~みたいなしんどい音に・・・通常のオーバーラップがないエンジンなら14.7:1でバッチリの領域だけど、11.5~12.0:1ぐらいにしとかないとフィーリングが悪い・・・充填効率が低い領域でオーバーラップが大きいということは、燃焼室を素通りして生ガスがドバドバ出るからこうなる・・・それでもそういう設定にしてるのは可能な限り低い回転数からブーストを立ち上げたいから

4000手前から恐らく6500rpm辺りまでは通常のオーバーラップエンジンの目標A/FぐらいでOK

VCAMもかなり見えてきたと、調子が出てきて、ブーコンOFFから回転数固定で負圧からアクセル全開までセッティング開始(この機能がダイナパックにしかないスバラシイ機能)

3000rpmでブーストは完全にアクチュエータ単体の0.7Kまで上がってる

スゴイぞ

VCAM

で、4000、5000rpmと回転をあげていって、大体全体の燃料噴射カーブが出来て、次にブーストを上げてまた3000rpm固定から確認・・・
ん

ンピョ

ンピョ

ンピョ

激しいブーストのハンチングとともにしゃくりが・・・全然力もなさそうな感じ・・・それでも、何回かに1回ぐらいはまともに回ったりもしてて、排圧が高くて2個のタービンが押し合ってるんかと思いながら、さらにブーストを上げてみる・・・するとしまいにゃ、パシュン

パシュン

パシュン

・・・
もうこの時点で確信した・・・このタービン・・・ダメじゃ
それでもブーコンOFFなら症状が出ないならと、最後の期待を込めて、パワーチェックモードで下から5500rpmまで全開測定・・・
・・・が、今日の写真・・・
3186rpmを境にトルクもダダ下がり

パワーも上がらない

回転固定モードだとよく分からなかったけど、エンジン音に力がないのと回転の上がりも異様に遅い・・・ブーストは0.7Kから極端に下がっている感じはない・・・
諦めが悪い僕はさらに、2個のアクチュエータが同時にロッドが引っ張られるかどうか確認・・・C店の社長にも手伝ってもらってやったけど、やっぱし同時に開いてる・・・
つまり、ブーコンONでもOFFでもダメってことが確定・・・しかもあのパシュン

パシュン

パシュン

は・・・そう、エアクリーナーからのバックタービン音・・・もちろんアクセル全開で・・・

最終はタービンを降ろして分解してみないと断言できないけど、2個のタービンの圧縮量の差があまりに大きいんだと思う・・・だから元気なタービンの圧縮空気でもう一方のタービンの回転を止めてそっちからエアクリに抜けてパシュンっていってると考えて間違いなさそう・・・
白煙はないし、スラスト方向のガタもなかった・・・タービンブレードも覗いてみた限り奥側も変形はなかったと思う・・・
でも確か、最初底なしライダーが1.0KってプロフェックB(旧型)であわせてたダイアルが9時ぐらいの位置だったと思うけど、今は12時の位置でも1.0Kに到達するかどうか・・・1.3Kは今日は2時半ぐらいの位置・・・
そういえば、昨日テストで走らせてた時には12時ぐらいの位置で1.3Kぐらいだったような・・・
結局、中古のロマンタービンがダメになっちゃったみたい・・・
エンジン本体は問題ないので、タービンオーバーホールするか、別のタービンにするかして再チャレンジするしかなさそう・・・持ち込み中古パーツには、責任は持てないけど、中古パーツの恐ろしいところですね

当たりもあるけど外れたときの代償があまりに大きい・・・特に今回のように、目視とスラスト・ラジアルのガタを見て異常ない場合は・・・タービン専門のお店でも、カートリッジまで全分解して、メタルを外して確認しないと、逝く寸前のタービンってことが分からないようなので、リスクを回避する方法は、先にオーバーホールすることしかなかったのかもしれない・・・
言うまでもないけど、タービンにオイルラインなどを組み付ける時にタービンに直にオイルを入れて手で回してなじませてるし、最初にエンジンをかける前にはしつこくクランキングして油圧計(後付メーター)が上がるのを確認してから、始動してる・・・
それでも良かったのは、VCAMの力

こんなタービンの状態で、ブースト0.7Kの超カットバックタービンでとんでもないトルクの立ち上がり

正真正銘2.6Lでピストンリングも交換してないドノーマルエンジンですよ

タービンが正常に機能してたら測定値で50キロ台後半のトルクが6000rpmオーバーまで続くと思うので、RB26にはVCAMは必需品といえるかも
あっ

あと、燃料ポンプはバッ直にしてバッチリイニシャル燃圧+ブースト圧で安定

これは解決
スカッとはせんなぁ・・・
Posted at 2010/12/16 23:43:01 | |
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