
競技専用車両なんで久しぶりにおっきめのポートにしてみました

街乗りはないから、負圧領域を無視し、アイドリング負圧も気にしないで

どーーんと広げてみました

排ガス検査合格にはほど遠いけど、クローズドコース専用車ですからねぇ

写真はプライマリーポートです。でっかくなっちゃってますが、最大サイズではありません。以前デモカーなどで採用してたSIDEMAXポートはまだまだデカイものでした。外側、内側、上側ともまだまだイケます

実は限界値を探るため、過去に2回は組んでエンジンかけた瞬間にコーナーシールのインシュレータ部が中で転がるトラブル(世間ではこれをブローといいます

)に見舞われました

拡大の仕方にコツがあるんですが、セカンダリーポートはもろにそのコツがバレてしまうからプライマリーの写真にしました

EXポートとの組み合わせとなるけど、MAXポートだと負圧-300mmhgクラス(ブリッジは確実に-200~-250前後)となります。そうすることで、ピークパワーと上の伸びもスゴイことになってきますが、タービンを含めた排気系パーツの傷みが酷くなるのと、補機類をある程度選ぶようになります。んで、ブーストも高めにセットする前提となってくるので、今回の目的はローブーストでピックアップ重視ですから、こういう形状にしました。
基本的には外側方向に拡大すると開き始めが早く、上側方向に拡大すると閉じ終わりが遅くなります。リフト量に相当するのはどっちもということになります。開き始めは上下方向、閉じ終わりでは左右方向が広い方がリフト量が大きいという感じになります。バルタイが理解されている方なら、このポートを見ただけで意図が読み取れますよね
最終的にどうセットするかはレシプロみたいに後からバルタイ調整ができないロータリーでは、エンジンのトルク特性(充填効率カーブ)を用途に合わせてどう持っていくか、タービンとの組み合わせで排圧がどれくらいで、ブースト立ち上がり(インターセプト)がどれくらいで、上でどれくらい抜けるかを予め理解したうえで、どう排圧をかけていくか検討してポート形状を決めていきます。つまり、キャブにせよ、インジェクションにせよ、エンジンコントロール(燃調・点火)セッティングを自身でやる人でないとポート形状も決められないわけです。また、ダイナパックなどのシャシダイでトルクカーブや、基本燃料噴射マップグラフも確認できない状況では判断を誤る可能性があるので、前提知識は感覚じゃなしに、こういう設備でやったセッティングの経験値だけが前提知識といえると思います
Posted at 2010/05/27 01:46:59 | |
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ロータリー | 日記