
ノイズの駆除計画の最終編です
といっても先日までで、オルタネータノイズもイグニッションノイズも聴こえなくなってたから必ずしも必要的ではなかったかもしれない・・・
それでも元から原因を絶つ意味合いと、拘りだけで、やっつけることに・・・でも、聴いていたレベルを落とすのは絶対にイヤってことで、実際にはノイズ対策は二次的なもので、より楽しく聴けるようにするためのチューニングを施しました
今回のメニューはライントランス

その昔、アナログレコードからCDが音楽ソフトとして主流が移った当時、CDの音はレコードと比べていいとは言えないものだった・・・
記録されてる情報量はレコードよりCDの方がかなり多かったけど、一つにはRCAの出力が小さくて折角の情報量が再生しきれなかったこと、もう一つは高音・中音・低音の量感がドラム缶に近く、臨場感や生々しさ、定位感などがいまひとつだった。(当時、SONYの10万円程度のCD&サンスイのプリメイン&ヤマハのモニター1000でMJQの同じアルバムをCDとレコードで聴き比べた)
その頃、大学生になって音質に拘るのはアホらしくなってやめたけど、ライントランスをCDとプリの間に介することによって、入力感度を上げて、トランスの種類にもよるけどドラム缶型から樽型に変わることでレコードのような雰囲気で鳴らせるというチューニングが流行ってた・・・
・・・で、ライントランスは入力感度の変更ナシ(つまり1:1)であれば、インピーダンスが無視できるから、ラインのノイズはキレイさっぱり消えてしまうという効能があるわけです

さらに敢えて拘って導入するからには、トランスの種類にも拘ってドイツ製HAUFEのST965という音響用のライントランス・・・ヴィンテージの世界へようこそ

カーオーディオ用だと多分LUXMANのMAG-1ぐらいしかライントランスとして販売されてたものはないんじゃないかと思う・・・当然今回のもHAUFEライントランスとRCA端子をケースに固定されただけのカスタム品・・・
能書きはコレぐらいにして、感想は・・・
「まぁなんとゆーことでしょぉぉぉ

」に尽きます。
悪くいえば、キラキラ感や音が回るような広がり感はほぼなくなりました・・・
よく言えば、音楽室のようなデッド空間で生音を聴いてるような臨場感&定位感&生々しさで音楽を聴く楽しさは3倍増

カーオーディオでデッド風味にすることなんて不可能だと思ってたから

特筆すべきは、音の立下がり

立下がりが良すぎてライブ感は薄れてしまってる(こじんまりしたように感じられる人もいる気がします)代わりにホントの音ってこうでしょうってうなづける

音にもならない空気感がしっかり伝わるし、ムラード(真空管)の得意な倍音もキレイに再生してカッコイイ

全体的に艶やか&濃厚で低音は太いっていうか重い

ダラダラ響かないから締りがよくて聴き心地がイイ

定位感もよくなったけど、音場もさらに上に上がったように聴こえる
いろいろ試したけど、HU~ラインアンプ間にライントランスを入れるのがやっぱり良かった
個人的な主観でいえば、ラインアンプや高性能なDAC&アンプ&マルチスピーカーだと、音声信号が高出力で再生されるから、ちっぽけな音もしっかり再生してくれるけど、”こんな音もあります””こんな音も入ってたんです”って大風呂敷を敷いてしまうことで、特に人間の耳で些細な情報も感じ取れる中域のバランス崩してしまって音を気にするあまり、抑揚のない音になってしまいがちな気がします。
ただ、そうはいっても、元の音声信号の情報量が多く、ロスがないからこそ、ライントランスを介してもバランスを崩すことなく心地よく聴けるんだというのは紛れもない事実だと感じます

Posted at 2011/09/29 00:58:08 | |
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カーオーディオ | 日記