
千葉県の北西部を東西に結ぶ(西船橋~東葉勝田台間)鉄道がある。
「東葉高速鉄道」だ。
現職ではこのような公共交通機関も良く利用する。
積載トラックなどが入っていけない住宅街のお客様の車を引き取りや納車に伺う時の移動手段としてだ。
今日も八千代市から船橋市に移動するのに電車(東葉高速鉄道)を利用する段取りだった。
ところがだ、駅で切符を買おうと券売機の前まで来た時に蒼くなった。
財布を会社のトラック内に置き忘れてきてしまったのに気付いたのだ。
お客様の車をお預かりする約束の時間は既に決められてしまっている。
久しぶりに焦った。
お金がなければ電車に乗れない(痛いほどに当たり前過ぎる)。
そこで、藁をも縋る思いで改札口の駅員さんの所に駆け寄った。
「すいません!!財布を忘れてきてしまったのですが、とにかく電車に乗せてください!!お願いします!!」と。
無謀に近い台詞をはいた。
「お金がないけど、電車に乗せて」と、言っているのだ。
ところが、駅員さんは事情を聴いてくださり、駅長さんと何やら話しはじめた。
―「良いですよ。片道で勝田台までですね?降車駅の勝田台駅に連絡をしておきますので、改札口で駅員に声を掛けこちらを渡してください。」
と、何やら書いた紙キレを手渡してくれた。
そのまま、鉄道警察隊に御用となるんだ…きっと。
勝田台の駅に着き、改札口に向かった。
「あ…あの…先程、八千代緑ヶ丘から乗りましたチャームと申します。」
間髪いれずに駅員さんは「承知しております。こちらにお名前とご連絡先をご記入ください」。と、普通の大学ノートを開いてみせた。
身分証になるものも財布の中。何を根拠に、目の前の間抜けな人間を信用してくださっているのだろうか…。
とにかく、電車に乗れたのでお客様にご迷惑をかけずに済んだ。何より上司の大目玉もくらわずに済んだのだ。
帰宅途中、駅に立ち寄り運賃を払い帰路についた。
まだまだ四角四面の世の中と思いきや捨てたものじゃありません。
東葉高速鉄道の八千代緑ヶ丘と東葉勝田台駅の駅員さん!!
本当に助かりました。
ありがとうございました。
この場をお借りしてお礼を申しあげます。

Posted at 2011/08/20 23:15:11 | |
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