超小型PCにPT3を搭載

ヤフオクで小型PCが大量に格安で出品されていました。テレビの脇に設置してテレビ本体が対応していない動画サービスを見るという目的で、場所も取らなそうということで購入してみました。

購入したのはNECのMate MC-4、いわゆる1リットルPCというジャンルのもので、Mateシリーズは本来法人向けのものです。
このMate MCシリーズはLenovoのOEMで、ThinkCentre Tinyシリーズとハードウェアは代々ほぼ同じです。MC-4はThinkCentre M720q TinyのNEC版で、今回届いたものは

Core i3-8100T(4コア4スレッド)
メモリ4GB
HDD 500GB
無線LAN搭載

という仕様でした。


メモリーのスロットは空きが1つあり、M.2 NVMeのSSD用スロットも用意されています。小型ながら、そこそこの拡張性があります。


このPC、HDDを外してみると気になるコネクタがあります。「PCIE_8X」と印刷されていますが、通常のPCIeのコネクタとは形状が違う上、このまま使うにも高さに問題がありそうです。


検索してみたところ、Lenovo版だとここにライザーカードを挿して4ポートのネットワークカードを搭載するオプションがあることが判明しました。他にも外部グラフィックカードやThunderbolt3カードなどもあるようで、いろいろと夢が広がります。
ライザーカードが入手できれば、ロープロファイルのPCIeカードが工夫次第で搭載できそうです。

そこで思いついたのがPT3。
9年前の発売直後に入手して温存しておいたのを思い出しました。


寸法的には大丈夫そうなので、とりあえずライザーカードの入手を検討。ebayにいくつか出ていることを確認、注文しました。

あとはボードの固定方法を考えないといけません。
ボードはロープロファイルの標準的なサイズですが、汎用のブラケットは使用できません。そこで自作することにしました。

アルミ板で自作したブラケット


汎用のブラケットとの比較


PT3に自作ブラケットを装着

HDDを外さないとボードは搭載できないのでNVMeのSSDを用意、メモリも4GBでは心許ないのでプラス4GB分を用意しました。


20日ほどかかってライザーカードが到着。


ライザーカード経由で本体にPT3を装着しましたが、寸法はピッタリです。良い感じに収まっています。


使用も問題ありません。テレビ脇に置くPCとして、良い感じに仕上がりました。