
VWがイタルデザイン・ジウジアーロの買収を発表したけど、最近のVWって何かと積極的に展開している印象である。
・小排気量+過給機エンジンの積極展開
・昨年末のスズキとの提携
・ポルシェ社との丁々発止
・経営破綻したドイツ・カルマン社の買収
ときて、今度はイタルデザインの買収と来ている。
アウディ、セアト、シュコダなどの連合軍はかなり強固だと思う。
これからも積極的に展開するんだろうなぁ。
カロッツェリアと言えば、イタリアのデザイン工房…という印象が強かったけど、
デザインだけでなく自前のボディ製造工場を持っているところも多い。
だけど、昨今はどこも経営的にも厳しかったと聞く。
少量生産車、あるいはその請負生産業者が生き抜くには厳しい時勢ということか。
それに、各自動車メーカーも、デザイン工房に委託するよりは、インハウス(社内)デザイナーの
育成と採用に力を入れているから、厳しくなるのも仕方ないか。
メジャーどころのベルトーネですら、経営的に傾いてしまい、すったもんだが起きてしまった。
ピニンファリーナやイタルデザインは大丈夫だろうか・・・と思っていたら、このニュース。
ただ、イタルデザインは、未だ現役とはいえ、高齢になりつつあるジウジアーロ氏の後継問題も
少なからずあっただろう。希代の天才デザイナーもいつか第一線を退く時が来る。
それを見越してのVWへの株売却というのはうがった見方だろうか。
記事にもあるように、初代ゴルフ、初代パサート、初代シロッコなどは、
イタルデザインとのコラボであり、直線とエッジの利いたシンプルでクリーンな
デザインで特に1970年代に一世を風靡した記憶がある。
でも、個人的に氏のデザインで好きなのは、いすゞ117クーペである。
もっとも、このクルマのデザインは、氏がギア社に在籍中の頃なので、
イタルデザインとは無縁なのかもしれないが。
そういえば117クーペに”giugiaro”という特別仕様車があったなぁ。
でも、117クーペは角目より、やっぱ丸目(それもハンドメイド)だ…と思ってしまう。
もっとも、ハンドメイドの117なんて、高価すぎて手が出ないが。
いずれにせよ、VW傘下になったイタルデザイン。
これからのVWのデザインにどう絡んでくるか楽しみではある。
ただ、VWの傘下になるという事は、他社とのデザイン提携は厳しくなるのかなぁ。
そうなると、今やフォード傘下のギアと同じ運命になるということか…。
Posted at 2010/05/25 22:57:48 | |
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