
土曜深夜(あるいは日曜早朝)に、契約しているスカパー!にてUEFAチャンピオンズリーグ09/10(以下、CL)の決勝戦「バイエルン・ミュンヘンvsインテル・ミラノ」を観た。
試合結果はすでにご存じかと思うが、2-0でインテル・ミラノが勝利した。これだけ知名度のあるチームながら、欧州の舞台で制覇したのは40年以上前。久々の欧州制覇に正直驚いている。CLの常連として、毎年の様に出場していたから。
このインテルを率いているのが、ポルトガル人のジョゼ・モウリーニョ監督。
03/04のCLでは、伏兵とも言えるFCポルトの監督として制覇した。
その後、英国プレミアリーグのチェルシーに招聘され、リーグ優勝を果たした。
でも、数年後、リーグ途中で電撃辞任(解任?…いまなお不明)し、
その後イタリア・セリエAのインテル・ミラノの監督になって今に至っている。
それにしても、この監督は良い意味でも悪い意味でも絵になる。
その立ち振る舞いは自信に満ち溢れ、発言の端々には常に計算とリリシズムさが働いている。
メディアを介して相手チームを扇動させること、数知れず。
好んで敵を作っているのでは…とすら感じるくらいである。
でも、同時に、率いたチームの選手からの信任の厚さも感じる(一部の選手との衝突はあるけれど)。
結局、選手たちを守るために(=選手たちをプレーに集中させるために)あえて自ら楯になる事を
厭わないんだろう…そう推測してしまう。卓越した人心掌握術を持つ側面を垣間見る。
こういう人って、味方にいれば心強く、敵に回ったらこれ以上厄介なことこの上ないんだよねぇ…。
まだ40代の彼だけど、間違いなく「名将」の一人。
「面白い」「美しい」サッカーは余り見せないけど、間違いなく「勝つ」「負けない」サッカーをしてくる。
そんな彼だけど、来季別のチームでの監督就任が噂されている。
それはスペインのレアル・マドリー。私の好きなFCバルセロナの永遠のライバル。
ただ、正直言って、彼が成功するかどうかは分からない。自分から見てモウリーリョ監督の采配は
「面白い」「美しい」サッカーは余り見せないけど、間違いなく「勝つ」「負けない」サッカーをしてくる。
この点が、どうも引っかかる。以前、ファビオ・カペッロ監督(現イングランド代表監督)がレアル・マドリーを率いてリーグ優勝したにも関わらず解任された…そんな事例があるからである。
カペッロ監督のレアルマドリーは確かに負けなかった。だけど、ファンからは支持されなかった。
もっとも、FCバルセロナでのアシスタント経験もあり、スペインリーグの性格を熟知しているから、モウリーニョ監督が同じ轍を踏むとは思えないけど…。
<追伸>
インテルミラノのCL制覇で、私の胸に去来したのは「ジャンルカ・トト・富樫」さんこと
サッカージャーナリストの故・富樫洋一氏の事である。
熱狂的なインテルファンであり、いち早くアフリカネーションズカップの取材を行ってきた方である。
TV出演もされていた方で、脱力系のダジャレとともに私の好きなジャーナリストの一人だった。
残念ながら、取材先で客死されて久しいが、もし御存命だったら・・・と思わずにはいられない。
増してや今年は南アフリカでW杯開催。ダブルで喜んでいたはず。
「ジャンルカさん、良かったね」…天国にいる彼に、心からそう伝えだい。
Posted at 2010/05/23 20:55:23 | |
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