
今はなき日産ステージアの販売促進を目的とした小冊子である。
今でも、時折愛読している。
確か、マイナーチェンジ後(そしてステージアとしては最後)のモデルが登場したときに、日産自動車のホームページで取り寄せることが出来た…と記憶している。巻末を読むと2004年9月編集となっている。
この小冊子は「エスクァイア日本版」が特別編集していた。「エスクァイア」誌は世界で発行されている。日本版も1987年から創刊され、私も愛読していた雑誌だった。ファッションだけでなくライフスタイルやカルチャー方面に強く、読むことでどこか贅沢な気分に浸れた…そんなイメージを抱いている。
そんな小冊子だから、記事の構成も写真も素晴らしく、今読んでも飽きない。「ステージアで行きたい美術館」というのが特集で組まれていて、このGWに行った「馬頭広重美術館」も掲載されていた。
また、「LIFE IS A JOURNEY」なる5曲入りCDも付いている。
セプテンバー(EW&F)、ダウンアンダー(メン・アット・ワーク)、ホールド・ザ・ライン(TOTO)、お気に召すまま(ジャーニー)、タイム・アフター・タイム(シンディ・ローパー)…私の好きな曲ばかり。
もちろん、販促目的の小冊子だから、ステージアの高いユーティリティ性とロングドライブ向きのキャラクターを訴求してはいる。が、露骨に「コラボしていますよ」的なあざとさや軽さは感じられない。
セダンの運転感覚と高いユーティリティ性を兼ね備え、仕立ての良い内外装を備え、ロングツーリングに備えてそれなりにトルクのあるエンジンを積んだ上級ステーションワゴン。そんな大人のためのステーションワゴンって贅沢な魅力があるなぁ…素直にそう感じてしまう。
かつて、プリメーラワゴンのユーザーだった私だけど、その頃は各メーカーからステーションワゴンがラインアップされていて猫も杓子も…といった時期(ミニバンへ移行する前かな?)だったせいか、私自身がその魅力というか本質まで気づいていなかった。私自身がまだ若かったということか。
今、改めてステーションワゴン、それも上級ワゴンを所有したとしたら、その本質に気づくことが出来るかもしれない。
ただ、残念ながら国産車ステーションワゴンの市場は縮小傾向というか壊滅的な状況になっている。
アメリカの市場と同様に、ユーティリティ性を求めるユーザーはステーションワゴンからミニバンに移行してしまった。レガシィなどは依然として残っているけど、あのブームは何だったんだと云う位に寂しい状況である。外国車、特に欧州車には今なお多くのステーションワゴンが存在しているけど・・・やはり文化の違いなんだろうか。
確かにミニバンは便利なんだけど生活感が何処かに滲んでいる印象。
残念ながら上級ステーションワゴンで感じていた贅沢さは希薄。
豪華な仕立てのミニバンは結構存在するんだけど、豪華さと贅沢さは別物…トヨタや日産やホンダなどが登場させた威圧感たっぷりの「豪華な」ミニバンを見るたびに、そう感じてしまう。
(これは上記のミニバンユーザーを否定している訳ではないので、誤解しないでほしい)。
ステージアはすでに生産中止になり、日産のラインアップから消えた。
エスクァイア日本版は2009年5月23日発売号で休刊になった。
贅沢さは時代から求められなくなったという事かなぁ…。
この小冊子を読むたびに、なぜか切なくなるのも事実である。
Posted at 2010/05/19 00:39:59 | |
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