
今日は一日中雨だったけど、やぼ用があったため、近くのショッピングモールまで出かけた。その中に入っている書店にてモーターファン別冊「ジャガーXJのすべて」が置いてあったので購入してきた。
そして帰宅後、BS朝日で再放送の「カーグラフィックTV」(CGTV)を観た。偶然、このクルマの特集だった。
実はモーターファン別冊「○○のすべて」シリーズは、私が免許を取る以前の小さい頃からずっと購入していて、かれこれ25年以上は優に超える。残念ながら第1弾(確かトヨタ・初代ソアラ?!)から買っていた訳ではないが、第20弾前後からずっと買っていて(R30スカイラインRSターボ、ホンダ・2代目プレリュードあたりから)、かれこれ300冊オーバーとなっている。引っ越しの際にも廃却することなく、ずっと持ってきている。だから、このシリーズは溜まる一方、本棚は重みで崩壊する一方である。
ここ10年くらい、発行する三栄書房さんの方針なのかどうか不明だが、単一車種に限らず、「国産車のすべて」とか「軽自動車のすべて」とか総くくり的でダイジェスト的な内容も増えている。それらに関しては、買ったり買わなかったり(読み応えが薄いから)。
インポート系を扱った「ニューモデル速報 インポート」も今回でVol.11(もっともゴルフⅡGTIなどの様に、例外的なものも当時から発行されていたけど)。私の場合は興味のある外国車しか買っていない(現行ゴルフ、ボルボXC60、シトロエンC5とか)。
ただ、今回のジャガーXJは大変興味を持っていた。だから、迷わず即購入。
CGTV視聴後、読んでみた。それにしても、XFが登場した時から薄々感じていたことだけど、あのXJまでここまで大胆にチェンジしてくるとは思っていなかった。外装・内装ともに大幅に変わっている。旧型のイメージは微塵もない。
すでに賛否両論あるらしいけど、個人的には「よく踏み出したなぁ」と思っている。
顧客やメディア、それにメーカー自身がこだわり、その結果どこか変質させてきた「○○らしさ」という
過去の呪縛と決別し、ここまでモダンにしてきたことに対してである。
むしろ、この決別はある意味当然だった気がする。遅かれ早かれその時期は来ていたはず…と。
初代XJ(シリーズ1)の登場って42年前の1968年。ビッグMCされた初代シリーズ3で熟成した。
逆に言えば、初代からここまで「らしさ」に応えてきたことが凄いことである。
そのせいか、XJの場合、2代目以降の内外装デザインを改めて見ると、良い意味でも悪い意味でも、デザインの「らしさ」が足かせになっていた様な印象すらある。
最近のアストンマーチンも手がけた担当デザイナーの言葉を借りれば、丸い4灯ライトや長いリヤデッキという見た目の判りやすさではなく、もっと精神的なもの(時代を開拓するモダンさやスポーティさ)を継承したらしい。それは初代XJが持っていたスピリットだと…私は氏の言わんとすることを100%理解できる知識はない。だけど、安易な継承に走らなかったのは正解だと思う。もちろん相当にリスキーな挑戦なのは私にもわかるけど、TVやこの本を読んだ限り、相当心引かれたのも事実。個人的には、シトロエンC6と並んで好きなデザインかも。
そういえば、「らしさ」といえば、日本車でもモデルチェンジのたびに、丸4灯テールでなきゃ・・・とか、サーフィンラインが・・・とか、直6エンジンでなきゃ・・・とか言う、歴代の各々のファンの声に振り回されて、コンセプトがブレまくったクルマがあった気がする。もっとも今はアメリカ市場での成功で、その名前は国内市場から消えずに残っているけど、そのファンの声を全て受け入れている訳ではない。
当然である。ファンの声を最大公約数的に受け入れたモデルでも(人気はあっても)売れなかったのだから仕方の無い事である。
さて、このニューXJが世間ではどう受け入れられるのだろうか?
ユーザーの方の声を聞いてみたい気がする。戸惑いはないですか?と。
自分にはさっと購入できる財力が現時点ないので、中古で買うにするとしても、その答えを知るのは相当後になるんだろうけど・・・。
Posted at 2010/05/23 23:29:29 | |
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