八浜のブログ一覧

吉野川は河口から源流(瓶ヶ森)までママチャリで走ったことがありますが、この橋の存在は見落としてました。
今回は車で訪問。


マイナーですが面白い橋です。
http://www.mapion.co.jp/m/34.02735_133.79571_8/
吉野川本流に掛かる橋ながら、なんと床が全て金網素通し。ユラユラ揺れる。
渡るのに精一杯、写真を撮る余裕はありませんでした(^_^;

全長１６０ｍ。この長さは全国有数。ひょっとしたら日本一？

住んでいる周辺は意外に出歩かない物です。実家も同様。
今回、帰省ついでにちょっと回ってきました。

四国の吉野川は４県全てを通過し、支流も橋梁も豊富。
有名なのはかずら橋ですが、メジャーすぎるので割愛(^_^;

●青雲橋
http://www.mapion.co.jp/m/33.95616_133.74767_6/
規模とカラーリングから、見た目にインパクト大。
「吊床式」と「トラス（三角）」の組み合わせ、かなあ。



橋上からの眺めも良いです。

吊床式の橋は他にも、静岡・菊川の潮騒橋を思い出します。
https://minkara.carview.co.jp/userid/754589/blog/26801999/
橋上空間の開放感が良いですね。

「保勢切れ」の鉄砲水と高潮が重なり、海部川の河口も場所を変えました。
http://www.mapion.co.jp/m/33.58889_134.36397_8/
これ以前は南に曲がって太平洋に繋がっていたのですが(海部小学校の南側)、この時に真っ直ぐに。

なんでも、未だに川の中の土地を持ってる人がいるとか…100年経っても土地の登記とか、変えられないんですね…

かつての河口は鞆浦漁港となっています。

大災害の痕跡も、今は静かに地元食卓へ貢献。

帰省した折、海部川周辺を散策するのが楽しみです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/海部川


酷道で有名な193号も川沿いは整備が進み、風情が無くなり便利になりました。
とは言え自然は相変わらず厳しく、今も昔も牙を剥きます。

保勢。崩落で消えた集落跡。
http://www.mapion.co.jp/m/33.68944_134.2814_6/

約100年前に台風による集中豪雨で土砂崩れが発生。
40人以上の犠牲者を出し、さらに土石で海部川が埋まりダム湖を形成。
決壊すれば鉄砲水が下流を襲います。

特筆すべきはこの後の対応。
ダム湖から下流まで空砲を持たせた鉄砲隊を配置し警戒、決壊と同時に発砲リレーで知らせ、防災対策中の作業員や住民に避難を実施。
その結果、この洪水での死者０。
無線や無人カメラのない時代でも工夫で対応、見事な危機管理です。

地名は「保勢」「保瀬」の両方が通り名。
前者が元々の地名ですが、後者はこの災害のイメージから付いた通り名？

この災害の前にはさらに怪談があるのですが、割愛(^_^;