雪に閉ざされた山荘とか
これなんてクローズドサークル?
これで彼女でも連れていようものなら
間違いなくストックで突き殺されてたね。
独り身で助かったわ。・・・・・・・・・・・はぁ。
さる平成22年の大晦日
『絶対に笑ってはいけない温泉宿一泊二日の旅 in 浄法寺』
に参加してきました。
絶対に(ryとは、毎年大晦日から元日にかけて行われる行事で
大学同期の誇り高き独身貴族たちが一同に集い
その年一年の反省と、明くる年への英気を養うという、まぁ要するに年またぎ忘新年会です。
(※大晦日に放送されてる某名物番組とは特に関係ありません)
伝統あるこの行事も、主要メンバー“O”の突然の裏切り(結婚)により
一時は存続が危ぶまれましたが、Oの嫁の寛大な措置により、今回も無事に開催されました。
宿は二戸市浄法寺にある温泉施設
『天台の湯』です。
大学同期の友人“N”がここで働いてるので、同期の友人が集まる際はよく利用しています。
さてここからは当日出発前の様子から振り返ってみたいと思います。
皆様まだ記憶に新しいとは思いますが、去年の大晦日は寒波の影響から全国的に大荒れで
ここ岩手も朝から非常にエターナルフォースブリザードな状態でした。相手は死ぬ。
出発前に現地のNに状況を訊いたところ、
「かつてないくらい降ってる」とのこと。
現地出身のNにそこまで言わせるとは・・・。参加者たちに不安が募る。
とはいえ今更やめるとも言えるはずもなく、Oと合流して浄法寺へ向かうことに。
午後五時過ぎ。
盛岡を出発して一時間半ほど経った頃、安比スキー場入り口付近で渋滞につかまる。
Oに斥候に出てもらったところ、前方で事故があった模様。二時間ほど足止め。
遅くても六時までには宿に着くだろうという目算が早くも崩れる。
午後七時過ぎ。
安代に入り、安比川沿いを続く県道六号線を北上。
突然目の前を走っていたトラックが急ブレーキをかけ、危うく追突しかける。
何事かと思ったら、道路脇の斜面から道路に覆い被さるようにして木が根元から倒れていた。
どうやら雪の重みで倒れたらしい。
幸い垂れ下がる枝さえなんとかすれば車一台くらいは潜れそうなのだが、人力ではちと厳しい。
諦め半分で、列を作り始めた後続車の一台一台に事情を話し、
斧、鉈、ドリルの類を持ってないか聞いて回ったところ、なんと鋸をお持ちの方が。
この方、どうやら本職の人(造園業者?)だったらしく、長柄式の鋸を片手に颯爽と車を降りると
黙々と垂れ下がる枝をちぎっては投げ、ちぎっては投げ。
業者さんの活躍で、数分で枝の除去が完了。お主こそ万夫不当の豪傑よ。
協力してくれた方々に感謝しながら倒木の下を通過。北上を再開。
午後八時過ぎ。
ようやく旅館まであと2キロというところまで辿り着くも、県北の神は安易なゴールを許さない。
道が・・・無い・・・だと・・・
ナビでは十字路なのに、どう見ても丁字路にしか見えない罠。
どうやら荒れ狂う風雪で、この先の道が完全に埋もれてしまった模様。
天は我らを見放した・・・!!!
泣く泣く旅館のNに電話して状況を伝えると「そこでちょっと待ってろ」とのこと。
言われるままその場で待つこと20分。
旅館の方から「道が無いなら作れば良いじゃない」と言わんばかりに除雪車が登場。
Nが宿から派遣してくれたらしい。そのまま除雪車に旅館まで先導してもらうことに。
午後八時半。
除雪車の後ろを運転すること十数分。ようやく宿の明かりらしきものが見えてくる。
「ここまで来ればもう大丈夫だろ」、そんな甘い考えが頭をよぎった瞬間
脱輪した。
・・・ですよね~。なんとなくもう一波乱ありそうな気はしてましたよ。
どうやら雪の下に側溝が隠れてた模様。左前輪が思いっきりハマりました。
自力での脱出を早々に諦め、宿に救助を要請。もうホントに何度もすいません・・・
引き返してきた除雪車に牽引してもらい脱出。そのまま旅館まで引っ張ってってもらいました。
始めからこうしとけば良かった。
午後九時過ぎ。
荒れ狂う風雪、凍結した路面、最悪の視界、渋滞、倒木、埋もれた進路、そして脱輪・・・
数々の試練を乗り越え、今ここに
到着!!

(推奨BGM:かまいたちの夜より『Introduction』)
常であれば雪道でも二時間あれば余裕で着くところが、実に六時間かかりました。
そしてここでようやくデジカメの存在を思い出す俺。

満身創痍の我が愛車。タイヤがエラいことに。FFでよくここまで頑張った!

着いて五分で酒盛り開始。酒じゃ~酒を持てい!
先に着いてたにも関わらず、呑まず食わずで待っていてくれた友人たちには頭が上がらんね。
楽しい夜は瞬く間に過ぎて・・・
謹賀新年。昨夜はお楽しみでしたね?
昨夜の荒天が嘘のような快晴。
午前十一時。
友人たちと年末の再会を誓い合い散会。
朝から除雪車がフル稼働で、路面は除雪済み。これが二戸市の本気か。
この分なら高速が使えなくても、三時頃には盛岡に着くかな。
・・・甘かった。
出発した早々渋滞にはまる。
高速が封鎖されてるため、高速バスやトラックといった大型車が県道に殺到。

加えて除雪後の道路で道幅が極端に狭くなっているため、必然的に大渋滞に。
この分では、安比を通過するまでにどれくらいかかるのか・・・!?
午後七時。
結局盛岡のO宅に着くまでに八時間近くかかりました。
その間、特にブログのネタになるような出来事も無く、延々と渋滞が続くだけ。なにこの罰ゲーム。
結局大晦日、元日あわせて14時間も車に乗ってたことになるのですね。
なんという波乱の年明け・・・今年一年を暗示しているようだ・・・
そんな幸先不安な当ブログですが、どうかひとつ今年もよろしくおねがいします。