
今年のお盆休みは比較的短めで、作業するぞーと意気込んでみたものの、あまり調子が乗らなかったので、後半は1泊2日で旅行に出てきました。
とは言え、時間も限られています。
兼ねてから、気になっていた国道425号を完走してきました。
さかのぼる事、約5年。
2011年のクリスマスイヴの日に国道425号へ挑んでみたものの、あえなく撃沈していました。
2011年のクリスマスイヴ
その時は和歌山県御坊市から国道425号に入りましたが、龍神温泉まで来たところで通行止めで行き先を変更しました。
今回は三重県尾鷲市からスタートしました。
出発した初日は下道でスタート地点まで向かったので、お昼ごろに付近に到着。
道の駅・海山でマグロ丼を頂いて、腹ごしらえしました。
スタート地点は坂場交差点です。
交差点の横のガソスタで給油ついでにたずねてみると、現在の425号は池原ダムの橋が崩落していて、一部通行止めだけれど坂本ダム辺りまでは行けるよ、との事。
せっかく来たのに、早々迂回するつもりにもなれず、ダメ元覚悟で入っていきました。
通行止めの看板はあれど、ゲートが設置されていたりはしなかったので、やっぱり林道は楽しくて途中で道草を食いながら、順調に坂本ダムまで到達しました。
坂本ダムからは支線の貫通林道が延びていたので、それを進む事にしました。
写真を取ったり休憩している間に、その林道から下りてきた車と遭遇もして、ある程度安心して入っていきました。
さすがに、支線の方は少し荒れが目立っていましたが、滋賀県の林道よりもまだ走りやすい感じがしました。
数キロ入った所でさらに支線があって、展望台までの往復を寄り道しました。
完全に暗くなる前には林道を抜けて、宿泊出来そうな場所まで到達しました。
1日目はきなりの湯と言う温泉でお湯を借りて、下北山村で車中泊でした。
夏は暑かろうと、この旅では扇風機(+バッテリーセット)を準備したので、夜も涼しく過ごせました。
翌日はさらに奥を目指しましたが、ここまででまだ国道425号全体の1/4程度しか走行できていませんでした。
朝は7時台から出発したので、集落部分を抜けた後は他の車はほとんど来ません。
この雲海の絶景も独り占めでした。
途中にいくつか存在する滝のひとつがとてもきれいでした。
3時間程度を消費して、道の駅・十津川村に到着しました。
ちょっとモノトーンの写真で。
周囲の景色は絵に描きたくなる様な場所でした。
本当ならもっとゆっくりしたい所ですが、次の日はまた「現実」にもどらなければいけないので…先を急ぎました。
十津川村~龍神村の区間は国道425号の最難所と言われています。
道もそれなりに細く、片側は崖だったりしますが、ガードが無い部分も多く存在していました。
加えて、結構奥まで集落が存在していたり、季節柄もあるのか一般の車両が往来している事も多く、今まで通ってきた区間よりもすれ違わなければなりませんでした。
とりあえず、和歌山と奈良の県境となる牛廻峠で記念撮影。
もっと駐車場とかあるかと思ったのに、気にしておかなければ通り過ごす様な場所でした。
峠からは下って下って、前の車を追い、後方からは追われながら、何とか道の駅・龍神温泉に到着。
ちょっと遅めのお昼に、おそばを頂きました。
スタートの国道425号起点となる交差点から、ここまでの走行経路です。
冒頭でも書きました様に、道の駅・龍神は2回目の到達です。
一応、これにて酷道425号制覇!とさせて頂いて…
ここからは"エクストラステージ"です。
道の駅・龍神からは高野龍神スカイラインの進路を北に取り、
護摩壇山を少し越えた辺りから林道に入りました。
何でも日本の林道の中でも珍しく、急勾配やヘアピンカーブが無いとされる林道・奥千丈線です。
高野龍神スカイラインから入って間も無く、今回の旅で一番の絶景に出会いました!
少し小さく、護摩壇山のスカイタワーが霞みながら見えます。
眼下には清々しい緑の絨毯が広がっていました。
唯一、残念なことと言えば、護摩壇山側の高度が高く、進むにつれて下がって行き、景色が悪くなってしまった事でしょうかw
県道733号に到達する頃には、それまで走りやすい舗装林道だったのが嘘の様に半ダート林道に変貌し、周囲も薄暗い雰囲気に。
次回、もし来ることがあれば、逆から攻めて、最後のご褒美にあの絶景をまた眺めたいと思います。
"エクストラステージ"の走行経路は以下の通りです。
1泊2日で駆け抜けた道は、ウワサ通りの酷道でした。
とは言え、辛い山道と言うよりは、私にとっては次から次に繰り出される非日常の景色がエンターテイメントとして映り、とても楽しく過ごす事が出来ました!
やっぱり長距離の林道は走り甲斐がある!
近くにはまだまだ未開拓の林道が多く在りますので、また時間を見つけて訪れたいと思います。