
最近やたらと話題の電気自動車。
でも、どうしてこんなに電気自動車が注目されているのでしょう。ほんの数年前には、これからは燃料電池車だ、と騒いでいたはずなのに。
この図は、JHFC(経産省、水素・燃料電池実証プロジェクト)が2006年に発表した、総合効率検討結果の1ページです。
これを見ると、Well to Wheelで最も効率が良いのは電気自動車、となっています。
そう、この効率が良いということ。これこそが、電気自動車が求められる理由のひとつです。
限られたエネルギーで、如何にして多くの仕事量を生み出すか。これから先、持続可能な社会を構築するためには、この点が重要です。
そしてもうひとつの理由。それは、電気はエネルギー源が多様であるという点です。
石油は、埋蔵量の議論は別としても、新興国の需要拡大により、価格は上昇トレンドを継続すると考えられます。また、その確保の面についても、外的要因に大きく左右されるリスクを抱えています。
したがって、エネルギー安全保障の観点から、自動車においても石油依存度を低減することが求められており、これが電気自動車が現在求められている最も大きな理由だと言えます。
それに比較すれば、走行中にCO2を出さないことや、走行に対するコストが安いことなどは、あくまで二次的なことに過ぎないのです。
Posted at 2010/06/02 01:13:20 | |
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EV | 日記