
LEAFの充電ケーブルを見ると、ケーブルの中間に、何やら箱のようなものが付いているのが分かります。
これは、コントロールボックスとかCCID(Charging Circuit Interrupt Device)とか言われるもので、充電を制御する装置です。プリウスのプラグインハイブリッドも、これを採用しています。
車両とこのボックス間では通信がおこなわれます。通信がおこなわれない限りは、充電ケーブルがコンセントに繋がっていても、充電ガン側に通電はされません。
雨の中などで充電ケーブルを放置してもショートする危険性が低くなりますし、このボックスは漏電遮断器の機能も持ち合わせています。安全に大変寄与する装置なのです。
しかし、i-MIEVではこれを採用していません。つまり、充電ガンの形状は同じでクルマには刺さるものの、LEAFの充電ケーブルをi-MiEVに繋いでも充電は開始されないのです。(i-MiEVのケーブルをLEAFに繋いでも充電されない)
200Vコンセントの件では、規格統一に向けて英断を下した三菱ですが、この部分への対応はいただけません。特に、安全に関わる部分ですからなおさらです。
さらに言うと、i-MiEVの欧州版では、しっかりこれを採用しているのです。一体これは、国内ユーザーの軽視なのか何なのか。
そしてこの件は、国内の充電インフラの普及の阻害要因となっているとも言えます。
急速充電器の普及に勢いがある一方、いまひとつ充電ケーブル付の普通充電スタンドが普及しない(メーカーもあまり参入しない)のは、この2つの方式が混在しているからというのも理由としてあると考えられます。
三菱もいずれ、この規格を国内でも採用するでしょうが、その時既存のユーザーはどうなるのか。200Vコンセントにおける変換ケーブルのような、簡便な解決策はありません。
今後の三菱の取り組みに期待します。
※その後、2011年7月のマイナーチェンジで、i-MiEVもコントロールボックスを採用しました。
Posted at 2011/01/26 02:13:44 | |
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