
ガソリン車の場合、主要諸元の「燃料消費率(km/ℓ)」の項を見ることで、10・15モードやJC-08モードにおける燃費を知ることができます。
電気自動車にも、それに相当する記載が諸元表の中にあります。「交流電力量消費率(Wh/km)」という項目です。
これは、1km走るためにどのくらいの電力量(Wh)が必要かという表現で、数字が小さい方がTDP(低電費)となります。
ちなみに、ここでの電力量とは、走行時に電池から使われる電力量ではなく、充電時にコンセント側で使われる電力量です(だから交流電力量)。
さて、LEAFとMiEVの交流電力量消費率を見てみます。
LEAF:124Wh/km(JC-08モード)
MiEV:125Wh/km(10・15モード)
LEAFは、条件のより厳しいJC-08モードであるにもかかわらず、MiEVよりも少ない電力量消費率であることが分かります。つまり、LEAFの方がMiEVより電費がいいのです。
ちなみに、この数値を利用して、電池を空から満充電するときに必要な電力量(電気代)を知ることもできます。同じく諸元表にある、一充電走行距離の値と掛け合わせるのです。
LEAFの場合は、124Wh/km×200km=24.8kWh
MiEVの場合は、125Wh/km×160km=20kWh
電気料金を仮に1kWhにつき23円とすると、LEAFでは570円で満充電となります。ガソリン4ℓ分くらいの電気代で200km走れる訳ですから(JC-08モードでは)、リッター50km相当のランニングコストとなります。
ちなみに、電池の容量よりも充電に必要な電力量の方が大きいのは、充電時の損失等も加味されるからなのですが、16kWhの電池容量に対して20kWhの充電電力量が必要なMiEVは、ちょっと効率が悪すぎるのではないでしょうか。
※その後、2011年7月のマイナーチェンジで、i-MiEVは110Wh/km(JC-08モード)となり、LEAFより好電費に改良されました。
Posted at 2011/01/29 01:59:28 | |
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