
さらに続きます。
充電特性と並ぶSCiBの特徴と言えば、寿命です。
東芝のリリースによれば、「SCiB電池モジュールの充電・走行(放電)の繰返し回数は一般的なリチウムイオン電池と比較して2.5倍以上(セル単体は4,000回)」とのことです。
これは具体的にどういうレベルなのか、従来のi-MiEVが搭載しているGSユアサ製の「LEV50」と比較してみました。
GSユアサの資料によれば、25℃のサイクル試験(セル)にて、1000回の充放電サイクル後に85%の容量維持とあります。
一方SCiBは、
ホンダのEVバイク「EV-neo」に搭載された4.2Ahセルの場合、同じく25℃のサイクル試験で6000サイクル後に90%以上の容量維持とあります。1000サイクル後では、グラフを見る限り98%くらいでしょうか。(今回の20Ahのセルについては資料は見つかりませんでした)
同じ1000回の充放電サイクルで、LEV50は85%、SCiBは98%。
実際には、温度の影響や、サイクル劣化以外にカレンダー劣化(経年劣化)等もあり、実車でどの程度の劣化となるかは分かりませんが、これだけを見ると、SCiBの寿命性能は圧倒的です。
ちなみに、LEAFの場合、5年で80%くらいの容量維持を想定していますが、SCiBであれば5年で90%以上を狙えるかもしれません。
i-MiEVの場合も、16kWh仕様と10.5kWh仕様は、買ってから5年もすると、新車時程の走行距離の差はなくなるかもしれませんね。
 
				  Posted at 2011/07/02 21:35:52 |  | 
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