
当たり前のことですが、EVの充電は自宅が基本です。
一般的には、EV用コンセントを設置して車両に付属の充電ケーブルを使って充電するのですが、充電ケーブルをトランクから出したりコンセントにプラグを刺すのは正直めんどくさいところがあります。(それでも、1~2分もあれば終わりますのでガソリンスタンドに行くよりは面倒ではないと思いますが)
そんなめんどくささを解決してくれるのが、家庭用のケーブル付普通充電器です。ケーブルは充電器側に付いていますので、ただ充電口にコネクタを刺すだけで充電が開始できます。
そこで、以下の条件を満たす3機種を比較し、我が家に設置するならばどの充電器にすべきかを真剣に検討してみました。
(条件)
・MODE2/3車両(LEAFなど)だけでなく
MODE1車両(初期のi-MiEVなど)にも対応している
・補助金対象である
(比較機種)
・トヨタホーム:
EVH1-H-M
・日東工業:
EVP-1GT
・パナソニック:
ELSEEVcabi MODE3
=比較検討結果=
①本体価格 [トヨタホーム:◎ 日東工業:○ パナソニック:△]
実質負担額(補助金控除後の額)で見ると、トヨタホームが6万円と一番安い。
パナソニックが9万円と最も高く、日東工業は8万円で中間。
②寸法 [トヨタホーム:◎ 日東工業:○ パナソニック:△]
我が家の場合、寸法はあまり大きくない方がありがたいところです。
トヨタホームは、奥行きこそ他2機種と比べて4cm程大きいものの、高さ方向が他2機種の半分以下(415mm)とコンパクトであるところが非常に魅力的です。
日東工業は、幅と奥行きが今回の3機種の中で最小ですので、設置場所によってはトヨタホームより有利なケースがあるかもしれません。
パナソニックは高さも幅も最大という結果。
③重量 [トヨタホーム:◎ 日東工業:○ パナソニック:△]
自宅の壁に設置する物ですので、あまり重量があると外壁への影響や、取り付け部の耐久性が気になります。
トヨタホームは7kgと、他2機種と比べて半分以下の圧倒的な軽さです。
日東工業は15kg、パナソニックは17kgと、比べれば日東工業の方がやや軽いという結果。
④材質 [トヨタホーム:○ 日東工業:◎ パナソニック:△]
屋外に設置するものですので、耐久性が気になります。
日東工業は、ステンレスとアルミの組み合わせという奢った作り。
トヨタホームは樹脂製ですので劣化がやや気になりますが、錆の心配はありません。
パナソニックは鋼板製。亜鉛メッキがされているとは言え、傷などからの錆の発生が気になります。中央部のアクリルも白濁などが起きないか心配です。
⑤ケーブル長 [トヨタホーム:○ 日東工業:○ パナソニック:△]
トヨタホームと日東工業は7m。LEAFの純正ケーブルの7.5mと比べると若干短いですが、i-MiEVの純正ケーブル5mと比べると余裕があります。
パナソニックは6.2mと、他2機種に比べるとやや短いという結果に。
⑥使用温度範囲 [トヨタホーム:○ 日東工業:○ パナソニック:△]
トヨタホームと日東工業が「-20℃~+45℃」であるのに対し、パナソニックは「-10℃~+40℃」。
我が家の場合にはパナソニックのスペックでも問題ありませんが、寒冷地では気にした方がよいかもしれません。
⑦防水・防塵性能 [トヨタホーム:◎ 日東工業:△ パナソニック:△]
トヨタホームのみがIP55で、他2機種はIP44という結果に。
水の侵入に対し、IP44ですと「あらゆる方向からの水飛沫によっても、有害な影響を受けない」ですが、IP55であれば「あらゆる方向からの噴流水によっても、有害な影響を受けない」となりますので、トヨタホームならばホースで水をかけて洗えるかも。
なお、日東工業もパナソニックも、扉を閉めた状態での保護等級ですので、うっかり扉を開けたままにしてしまった場合に故障の恐れがあり心配です。それに、扉の内側に埃がたまっても水洗いできません。
⑧保証期間 [トヨタホーム:◎ 日東工業:△ パナソニック:△]
トヨタホームは5年、他2機種は1年です。さらにトヨタホームの場合、工事も一緒に請け負いますので、工事部分も含めての5年保証となります。
車の保証期間は5年で、EVの場合は補助金による保有義務期間が4~6年あります。それと比べて1年保証は短すぎます。
車と同じ保証期間があるトヨタホームはかなり魅力的です。
⑨使い勝手 [トヨタホーム:◎ 日東工業:△ パナソニック:○]
頻繁に使うものですので使い勝手は一番重要です。
トヨタホームは、充電コネクタを取り出すのに扉を開ける必要がなく、充電ケーブルも本体自体に巻きつけるので、使いやすそうです。
日東工業は、扉を開けた下の方に充電コネクタをしまわなければならないので、使いにくそう。充電ケーブルも本体には収まらず、本体下の小さなフックに巻きつけなければなりません。
パナソニックは、扉を開けた上の方に充電コネクタがしまえますので、日東工業よりは使いやすそうです。充電ケーブルも本体に格納できますが、この狭いところに充電ケーブルを巻いて収めるのは面倒かも。
総合評価 [トヨタホーム:◎ 日東工業:○ パナソニック:△]
価格の安さ・本体の小ささと軽さ・保護等級・保証期間・使い勝手と、トヨタホームが圧勝です。我が家に設置するのであれば、間違いなくトヨタホームにします。
それに、
トヨタと
三菱という自動車メーカー2社に公式採用され、ディーラーで工事まで含めて紹介してもらえるという点でも安心感があります。
ただし、セキュリティ面を重視するケースには、扉内に充電コネクタを格納するタイプの日東工業やパナソニックが良いかもしれません。その場合には、非常に悩ましい選択となりますが、私であればステンレス&アルミ製で、寸法もパナソニックよりは小さ目な日東工業を選択します。
Posted at 2014/05/25 00:59:21 | |
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