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しろさとのブログ一覧

2014年05月31日 イイね!

日産ディーラーにおけるアウトランダーPHEV充電論争について

現在、色々なところでこの件について議論がされているようです。私は、この状況は過渡期のものであり今さら議論する必要性はないものと考えているのですが、色々なご意見を拝読している中で気になる点が幾つかあります。

1.PHEVが急速充電することは悪か
 EVやPHEVといった充電して走る車両の、国内における社会的存在意義は石油依存度の低減とCO2排出量の抑制です。それを鑑みれば、ハイブリッド走行になったPHEVを外出先で急速充電すること自体は、社会的正義と考えるべきでしょう。

 また、「PHEVは充電しなくても帰れるのだから、、、」と言った論調もありますが、これは急速充電器の使用を「電欠の恐れがある際に家(または目的地)にたどり着くための電力を充電する用途に限定すべき」としているものと考えられます。であれば、以下のケースも同列に議論すべきでしょう。

・家まで帰ることが可能な電池残量があっても外出先で急速充電するEV
・家まで帰るのに必要な電力量以上を充電するEV
・意図的に自宅で十分に充電をせずに外出先で急速充電をおこなうEV


2.日産はZESP会員のためだけに急速充電器を設置しているか
 販売店のホームページには基本的にどの店舗においてもZESP会員に関する記載は以下のように記載されています。

 『優待情報:日産ゼロ・エミッションサポートプログラム会員は、無料』

 したがって、あくまでZESP会員は「料金を優待する対象」であって、ZESP会員のためだけに存在しているということではないと考えるべきでしょう。

 なお、料金の記載については販売会社によって違いがあります。したがって、一体どこの販売会社のどの店舗について議論しているのか、という点を明確にする必要があるでしょう。

(例)
『日産プリンス東京 成増店』 1回:540円(税込み)
神奈川日産 子安店』 日産車:無料または30分540円(税込)、他社車:30分540円(税込)
群馬日産 渋川店』 無償開放中。営業時間外利用はセルフサービスにてお願い致します。
静岡日産 千代田店』 30分540円(税込み)※営業時間外は無料です


3.国の補助金に関する議論
 この議論で気になるのは、利用している補助金を「次世代自動車充電インフラ整備促進事業」と断定して議論しているケースです。

 平成24年度以前の急速充電器に対する補助金は「CEV等導入補助金(充電設備)」です。(「次世代~」は平成24年度の補正予算で創設され、平成25年度以降に設置された充電器に適用されています)

 ちなみに、「次世代自動車充電インフラ整備促進事業」には第1から第4の事業まであり、第4の事業として補助金を受給する場合には一般に開放する義務すらありません。また、CEV等導入補助金においては、すべてのケースで一般に開放する義務はありません。

 なお、いずれも有料無料については、充電器の所有者にすべてが委ねられています。


4.三菱の充電器は24時間化していないか
 少し前にブログで記載しましたが、24時間化は進んでいるようです


5.三菱の充電器を利用するLEAFの存在
 三菱ディーラーが有料化および認証器の設置を進め、日産ディーラーやその他の場所への充電器の設置が進んだ現在はだいぶ目にする機会が減りましたが、このケースも存在しています。

 また、現時点でも夜間に無料で利用できる三菱店舗は存在し、そこをLEAFユーザーが利用しているケースもあると考えられます。

 したがって、「日産ディーラーを三菱ユーザーが」という議論は本来正しくなく、「他社ディーラーを利用するEV・PHEV」という形で議論することが望ましいでしょう。

 なお、首都高や道の駅など、三菱が設置した充電器も世の中にはあります。(ちなみに、首都高は今年の3月までは完全無料でした。)その恩恵をLEAFユーザーも受けてきたことは、本議論の論点ではないにせよ、忘れてはならない事実だと考えます。


6.今後の充電インフラ
 冒頭に「過渡期」と記しましたが、私が過渡期と判断している理由は次の3つの存在です。

 ①日産ディーラー充電器への認証器設置の動き
 ②「PHV・PHEV・EV充電インフラ普及支援プロジェクト
 ③新会社「日本充電サービス

 ①については、JCNのホームページを見ていれば、日産ディーラーへの認証器設置が進んでいるのが分かります。(トップページの最下段に「日産販売店充電サービス開始情報」があります)
認証器が付けば確実に課金ができ、盗電等の議論は消滅しますし、JCNカードを持っている三菱ユーザーには当然、利用する権利がある訳です。

 ②は、日産・三菱・トヨタ・ホンダが共同出資しての、充電器設置プロジェクトで、急速充電器を4000基設置するそうです。日産と三菱が共に費用を出している以上、両社のユーザーが共に使うことは当然ですし、タイトルにPHEVとある以上、日産も三菱もPHEVで利用することを前提に進めていることは明らかです。

 ③は、②で設置した充電ネットワークを運営する会社だそうで、同じくカーメーカー4社が出資しています。ここでは、『自動車メーカー4社は、それぞれ電動車両ユーザーへ「一枚の充電カード」をお渡しし、NCSが管轄する全ての充電器をいつでも利用できる、ユーザーにとって利便性の高い充電インフラネットワークサービスを年内を目途に提供していく。』とされています。


 この「一枚の充電カード」で利用できる充電器に、日産・三菱両ディーラーの充電器も入ってくると、私は考えています。(そうでなければ、わざわざ「一枚の」という表現をするとは考えられませんから。)


7.個人的意見
 認証器が設置された充電器を、料金を払ってLEAFもアウトランダーも公平に利用する。その姿が間もなく実現されようとしている今、わざわざこのような議論をすることに、どのような意味があるのでしょうか。

 そして、本来商売敵であるカーメーカーが手を組み、共同で会社を立ち上げてまでの充電インフラの取り組みを進めている中、ユーザーサイドではいがみ合っている現状をメーカー側はどのように見ているのでしょうか。私は、少々さみしいものを感じます。

 また、本議論の発端となったとも言える国沢さんですが、その方について私は疑問を持っています。

 こちらのサイトを見ていただければ分かりますが、国沢さんは元々、電気自動車を1回の移動距離が10km以内のシティコミューター以外には使えない存在と断定し、EVで長距離を移動しようとすることや、そもそも電気自動車自体を否定的に論じていた方、というのが私の認識です。

 他にも色々なトラブルを起こしていきている方のようですし、そのような方の発言を元に、両社ユーザーが非難しあうなんてバカバカしくないでしょうか。

 そしてこういった状況を見て、これからEVやPHEVに乗りかえようとする方が二の足を踏んでしまえば、それこそEV・PHEVの普及を妨害するものに他なりません。
Posted at 2014/06/01 00:28:21 | コメント(2) | トラックバック(0) | EV | クルマ
2014年05月24日 イイね!

間違いだらけのEV•PHEV用充電器選び(家庭用普通充電器比較)

間違いだらけのEV•PHEV用充電器選び(家庭用普通充電器比較)当たり前のことですが、EVの充電は自宅が基本です。

一般的には、EV用コンセントを設置して車両に付属の充電ケーブルを使って充電するのですが、充電ケーブルをトランクから出したりコンセントにプラグを刺すのは正直めんどくさいところがあります。(それでも、1~2分もあれば終わりますのでガソリンスタンドに行くよりは面倒ではないと思いますが)

そんなめんどくささを解決してくれるのが、家庭用のケーブル付普通充電器です。ケーブルは充電器側に付いていますので、ただ充電口にコネクタを刺すだけで充電が開始できます。

そこで、以下の条件を満たす3機種を比較し、我が家に設置するならばどの充電器にすべきかを真剣に検討してみました。

 (条件)
  ・MODE2/3車両(LEAFなど)だけでなく
   MODE1車両(初期のi-MiEVなど)にも対応している
  ・補助金対象である

 (比較機種)
  ・トヨタホーム:EVH1-H-M
  ・日東工業:EVP-1GT
  ・パナソニック:ELSEEVcabi MODE3

=比較検討結果=

①本体価格  [トヨタホーム:◎ 日東工業:○ パナソニック:△]

実質負担額(補助金控除後の額)で見ると、トヨタホームが6万円と一番安い。
パナソニックが9万円と最も高く、日東工業は8万円で中間。

②寸法 [トヨタホーム:◎ 日東工業:○ パナソニック:△]

我が家の場合、寸法はあまり大きくない方がありがたいところです。
トヨタホームは、奥行きこそ他2機種と比べて4cm程大きいものの、高さ方向が他2機種の半分以下(415mm)とコンパクトであるところが非常に魅力的です。
日東工業は、幅と奥行きが今回の3機種の中で最小ですので、設置場所によってはトヨタホームより有利なケースがあるかもしれません。
パナソニックは高さも幅も最大という結果。

③重量 [トヨタホーム:◎ 日東工業:○ パナソニック:△]

自宅の壁に設置する物ですので、あまり重量があると外壁への影響や、取り付け部の耐久性が気になります。
トヨタホームは7kgと、他2機種と比べて半分以下の圧倒的な軽さです。
日東工業は15kg、パナソニックは17kgと、比べれば日東工業の方がやや軽いという結果。

④材質 [トヨタホーム:○ 日東工業:◎ パナソニック:△]

屋外に設置するものですので、耐久性が気になります。
日東工業は、ステンレスとアルミの組み合わせという奢った作り。
トヨタホームは樹脂製ですので劣化がやや気になりますが、錆の心配はありません。
パナソニックは鋼板製。亜鉛メッキがされているとは言え、傷などからの錆の発生が気になります。中央部のアクリルも白濁などが起きないか心配です。

⑤ケーブル長 [トヨタホーム:○ 日東工業:○ パナソニック:△]
トヨタホームと日東工業は7m。LEAFの純正ケーブルの7.5mと比べると若干短いですが、i-MiEVの純正ケーブル5mと比べると余裕があります。
パナソニックは6.2mと、他2機種に比べるとやや短いという結果に。

⑥使用温度範囲 [トヨタホーム:○ 日東工業:○ パナソニック:△]

トヨタホームと日東工業が「-20℃~+45℃」であるのに対し、パナソニックは「-10℃~+40℃」。
我が家の場合にはパナソニックのスペックでも問題ありませんが、寒冷地では気にした方がよいかもしれません。

⑦防水・防塵性能 [トヨタホーム:◎ 日東工業:△ パナソニック:△]

トヨタホームのみがIP55で、他2機種はIP44という結果に。
水の侵入に対し、IP44ですと「あらゆる方向からの水飛沫によっても、有害な影響を受けない」ですが、IP55であれば「あらゆる方向からの噴流水によっても、有害な影響を受けない」となりますので、トヨタホームならばホースで水をかけて洗えるかも。

なお、日東工業もパナソニックも、扉を閉めた状態での保護等級ですので、うっかり扉を開けたままにしてしまった場合に故障の恐れがあり心配です。それに、扉の内側に埃がたまっても水洗いできません。

⑧保証期間 [トヨタホーム:◎ 日東工業:△ パナソニック:△]

トヨタホームは5年、他2機種は1年です。さらにトヨタホームの場合、工事も一緒に請け負いますので、工事部分も含めての5年保証となります。
車の保証期間は5年で、EVの場合は補助金による保有義務期間が4~6年あります。それと比べて1年保証は短すぎます。
車と同じ保証期間があるトヨタホームはかなり魅力的です。

⑨使い勝手 [トヨタホーム:◎ 日東工業:△ パナソニック:○]

頻繁に使うものですので使い勝手は一番重要です。
トヨタホームは、充電コネクタを取り出すのに扉を開ける必要がなく、充電ケーブルも本体自体に巻きつけるので、使いやすそうです。
日東工業は、扉を開けた下の方に充電コネクタをしまわなければならないので、使いにくそう。充電ケーブルも本体には収まらず、本体下の小さなフックに巻きつけなければなりません。
パナソニックは、扉を開けた上の方に充電コネクタがしまえますので、日東工業よりは使いやすそうです。充電ケーブルも本体に格納できますが、この狭いところに充電ケーブルを巻いて収めるのは面倒かも。


総合評価 [トヨタホーム:◎ 日東工業:○ パナソニック:△]
価格の安さ・本体の小ささと軽さ・保護等級・保証期間・使い勝手と、トヨタホームが圧勝です。我が家に設置するのであれば、間違いなくトヨタホームにします。
それに、トヨタ三菱という自動車メーカー2社に公式採用され、ディーラーで工事まで含めて紹介してもらえるという点でも安心感があります。

ただし、セキュリティ面を重視するケースには、扉内に充電コネクタを格納するタイプの日東工業やパナソニックが良いかもしれません。その場合には、非常に悩ましい選択となりますが、私であればステンレス&アルミ製で、寸法もパナソニックよりは小さ目な日東工業を選択します。
Posted at 2014/05/25 00:59:21 | コメント(0) | トラックバック(0) | EV | クルマ
2014年05月22日 イイね!

日産も三菱も急速充電器40%

日産も三菱も急速充電器40%三菱のホームページを見ていたところ、急速充電器設置店舗の一覧リストがPDFで置いてありました。

チャデモチャージカード対応店舗や24時間店舗が一目で分かり、なかなか興味深いリストです。

地域でバラつきはありますが、24時間化が意外と進んでいますし、急速充電器が設置されている店舗の数もだいぶ増えたように感じます。

なお、急速充電器の設置店舗数を数えてみたところ約280店舗でした。

日産は約810店舗ですので、やはり圧倒的に日産の方が多いです。というか、三菱の店舗は全部で670店舗くらいしかないので、全店舗に設置したとしても日産を超えることは不可能ですね。

なお、全店舗数における急速充電器設置店舗の割合を計算してみたところ、どちらも約40%と、割合で見れば同じくらいに整備していることが分かりました。

   日産:810店舗÷2100店舗=38.6%
   三菱:280店舗÷ 670店舗=41.8%

日産は今後も急速充電器設置店舗を増やすと公表していますし、三菱も増え続けているように見えます。いずれはどちらも、全体の80%程度の店舗には設置するのではないでしょうか。


ちなみに昨年度の国内販売台数は、日産が71.9万台、三菱が14.3万台です。これを店舗数で割ると、日産が343台/店、三菱が213台/店となりますので、急速充電器に対する店舗の負担は三菱の方が重たそうですね。
Posted at 2014/05/23 02:34:40 | コメント(0) | トラックバック(0) | EV | クルマ
2014年05月20日 イイね!

EV・PHEVの電費ランキング

以前、EVの電費ランキングに関するブログを書きましたが、車種も増えてきましたのでプラグインハイブリッドも加えて、あらためて整理してみました。

現在の、EV・PHEVの電費ランキング(JC08)は下記のとおりです。

①BMW i3         98Wh/km 
②デミオEV         100Wh/km(社内測定値)
③FIT-EV          106Wh/km
④アコードPHV      108Wh/km(EVモード時)
⑤i-MiEV(X・M)      110Wh/km
  スマートED       110Wh/km
⑦現行LEAF       114Wh/km
  プリウスPHV     114Wh/km(EVモード時)
⑨MINICAB-TRUCK    120Wh/km
⑩旧型LEAF              124Wh/km
⑪MINICAB-VAN        125Wh/km
⑫アウトランダーPHEV 169Wh/km(EVモード時)
※初期型i-MiEVは、10・15モードのため除外

BMWのi3が、二桁台に乗せてきたところが目を引きます。
また、少し意外だったのは、プリウスPHVとリーフの電費が同じというところ。
i-MiEVは、マイナーチェンジが実施されましたが電費に変化はありません。国産の量産EVでトップの電費を誇っていますので、更なる電費向上を期待したいところです。

アウトランダーPHEVの電費の悪さが際立つ形となってしまいましたが、これは車格を考えればやむを得ません。むしろ、あのような大型で4WDのSUVを、充電により蓄えた電力だけで走らせることができるというところに価値があると考えるべきでしょう。

ついでに、アウトランダーPHEVのハイブリッド走行時の燃費を、他の4WDハイブリッドと比較してみました。

①フィットHV(4WD)               29.0km/ℓ
②ヴェゼルHV(4WD)             23.2km/ℓ
③ハリアーHV                 21.8km/ℓ
④XVハイブリッド(4WD)           20.0km/ℓ
⑤アウトランダーPHEV            18.6km/ℓ(ハイブリッド走行時)
⑥エスティマHV                18.0km/ℓ
⑦スカイライン350GT FOUR HYBRID   17.0km/ℓ
⑧レクサスRX450h(4WD)          16.8km/ℓ
⑨アルファードHV               16.2km/ℓ
⑩トゥアレグハイブリッド           13.5km/ℓ
⑪アウディQ5ハイブリッド          12.7km/ℓ
⑫レクサスLS600h              11.6km/ℓ

18.6km/ℓという数字だけを見ると、大したことのないようにも見えますが、4WDハイブリッドの中で比較をすると、車体サイズを考えればなかなかの数字とも言えます。
Posted at 2014/05/21 01:55:40 | コメント(0) | トラックバック(0) | EV | クルマ

プロフィール

「最新型i-MiEVは電動ドライブステーションにいた http://cvw.jp/b/771325/39516550/
何シテル?   03/26 17:16
電気自動車ネタを中心に、日々思ったことなどを書いていきたいと思っています。
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