
昨日のブログを書いた後、アウトランダーPHEVの急速充電が最大電流50Aに制限されている理由について、もうひとつ可能性を思いつきました。
それは、「最大入力電流が50Aでも125Aでも充電時間が変わらないから」というものです。
タイトル画像は、「i-MiEVのりこなしBOOK」にある、急速充電時間の表です。
これを見ると、LEJ製の電池を積んでいるi-MiEV Gでは、SOC50%~80%の充電時間が50kWの充電器でも20kWの充電器でも変わらないことが分かります。
これは、高SOCになると電池が受け入れることができる電流が小さくなり、充電器の出力に関わらず結局は小さな電流しか流れないためと考えられます。
これを元に、アウトランダーPHEVの充電時間の謎を推理すると、下記の理由が推定されます。
◎電池の受け入れ特性がよくない(i-MiEV Gと同じくLEJ製電池らしい)
◎電池の残量計がなくなっても、実は電池残量は結構残っている。
(比較的高SOCからの充電になっている)
◎そのため結局は、50A以下しか流れない。
しかし、このような見方で、i-MiEV M(東芝製電池) の充電特性を考えると本当にすごいです。
SOC50%~80%の充電時間で、50kWと30kWの充電時間に大きな差がついているところを見ると、本当に高SOCまで125Aが流れるということです。
LEAFの充電特性もi-MiEV Gとほとんど変わりありません。このような優れた特性を持っているEVは、世の中で i-MiEV M(あとはフィットEV)くらしかないのではないでしょうか。
Posted at 2013/03/13 02:13:06 | |
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