• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

松本真由美のブログ一覧

2010年07月13日 イイね!

稚内のメガソーラー

稚内のメガソーラーこんばんは。11日(日)から12日(月)の一泊二日で、北海道の新エネルギ―導入状況を視察してきましたので、今晩はまず最初のレポートです♪
11日(日)はよく晴れていましたが、稚内空港に昼過ぎに到着し外に出ると、ひんやりとした風が吹いていました。気温は20度くらいだったでしょうか。蒸し暑い本州から遠いところに来たんだなぁと感じます。

空港から車で15分ほど走ったところに、日本最大のメガソーラー施設がありました。NEDO技術開発機構の委託事業として大規模電力供給用太陽光発電系統安定化等実証研究を行う稚内サイトは、5020kWと日本一の太陽電池(PV)容量を誇り、日本最北端の町から最北端の太陽光発電研究を発信しています。入口を入ってすぐのところには、一軸可動架台タイプが設置されていました。



この可動式架台は、世界的には導入が進んでいる方式ですが、日本では建設コストや日照条件等、もろもろの条件により導入事例はないとのことです。稚内は、積雪に加え、強風地域なので、そうした天候の変化に応じて、遠隔操作で角度を制御する技術の研究も行っています。 降雪時には傾斜角を60度にして落雪し、強風が吹く時には架台を水平にして、架台の構造に負担をかけないようにコントロールしているそうです。 稚内サイトは無人で運転されていて、発電所の運転・操作は基本的に江別にある総合研究所で行われています。

そして、さらに足を進めると、目の前にはどどーんとメガソーラーが広がっていました。春に山梨県北杜市のメガソーラーを見てきましたが、それに比べると、地上高を1~2メートルあげて設置されていることもあってか、「うわー、おっきい」と声がつい出てしまいます。



地上高を上げているのは、冬の間の積雪が最下段のPVアレイをすっかり覆ってしまわないようにするためです。稚内サイトでは効率よく落雪する研究を行っていて、設置角度を下の写真のように大きくして45度にするなど落雪対策の検証も行ってきました。

 

でもこの45度という傾斜角だと、雪は落ちやすくなっても、発電量が低下してしまう結果となり、現在は、ほとんどのPVモジュールは30度の角度で、雪がつきやすいタイプのフレームとガラス境界部分にシリコンコーティングを行い、評価を行っているとのことでした。



稚内サイトでは結晶系シリコン、化合物系、アモルファス系など各種の太陽電池を導入していますが、寒冷地における性能評価をしています。性能評価の指標であるパフォーマンスレイシオ(PR)が高いのはやはり結晶系シリコン太陽電池で、定格出力の90%というデータが出ています。

 

またこのサイトでは、蓄電池設備としてNAS電池1000kW(2008年運用開始)と500kW(2007年運用開始)を導入しています。太陽光発電は日照量の変化や雲などの影響で発電出力が変動するため、それをコントロール可能にするためです。下のNAS電池は風力発電などでも使われている屋外タイプの1000kWのものです。



稚内サイトのプロジェクトの目的は、出力抑制技術、PV発電所の計画運転、メガソーラーの構築など。プロジェクトは平成18年~平成22年末までの5年間にわたって行われる予定で、今回はプロジェクト終了の9カ月前に訪ずれたことになります。気になるその後について聞いてみたところ、それはNEDO、北海道電力、地元などとの話し合いによって決まるだろうとのことでした。これだけの施設を持つプロジェクトが5年で終わるのはもったいないようにも感じます。なんらかの形で、さらなるPV普及拡大のための研究成果を生かしてほしいなと思います。

稚内サイトの概要
 敷地面積:14ha(東京ドーム3個分)
 有効面積:12.5ha
 PV枚数:28,498枚
 PV容量:5020kW(一般家庭の1700軒分)
 NAS電池容量:1500kw
Posted at 2010/07/13 23:42:50 | コメント(7) | トラックバック(0) | 太陽電池 | 日記
2010年07月02日 イイね!

産総研のPVへの取り組み

こんばんは。3日間通った横浜で開催されていたPVJapan2010も本日開催終了しました。2つにテーマを分けて報告しま~す。(今夜は1つ、明日にもう1つアップします♪)太陽光発電について材料、デバイスからシステム応用まで、あらゆる分野の技術開発をしている産業技術総合研究所太陽光発電研究センター。ここでの研究内容から、日本の太陽光発電技術の概要が見えてくるかと思いますので、そのいくつかについて、産業化戦略チーム長の増田淳先生にレクしていただきました。



展示でもパッと目についたのが、カラフルな有機薄膜太陽電池。下の写真のような観葉植物に模した太陽電池も。赤い花は高分子型、緑の葉は低分子型の有機薄膜太陽電池で作られています。なかなか可愛いですね♪スクライブ加工の導入によって有機薄膜太陽電池の実用化には欠かせない高集積モジュールの作成に初めて成功したそうです!他に有機系新材料として、色素増感太陽電池は従来のルテニウム錯体を用いた色素に代わる有機色素を開発しています。



市場の8割以上を占める結晶シリコン系太陽電池では、原料コスト削減のために、単結晶シリコン太陽電池のウエハを80μm(ミクロン)まで薄くする研究に取り組んでいます。ワイヤーソーを用いたウエハのスライスには、従来の遊離砥粒方式に代わって、固定砥粒方式を採用し、従来方式を上回る太陽電池特性が得られることがわかったそうです。また、多結晶シリコン太陽電池用には、低コストテクスチャ―エッチング法を開発しています。



CIGS化合物薄膜太陽電池では、ガラス基板上に作成したサブモジュールで変換効率15.8%を達成。フレキシブル基材上に作成したサブモジュールでも世界最高の15.9%を達成しています!

集光型太陽光発電システムの研究も行っていて、まもなく日米欧3カ国で作成された3種類の多接合型太陽電池を搭載したシステムの日米共同実証実験がスタートします。日本では岡山市に、アメリカではコロラド州オーロラに同一の集光型太陽光発電システムが設置されて、発電性能を比較し、発電量を正確に予測する評価方式を開発するそうです。

その他にも、太陽電池アレイの故障箇所を検出するSOKODESというシステムの開発も。



太陽電池アレイの故障個所をソコデスによって検出することで、全数探索、全数交換の手間を省くことができます。屋根に上らずに、天候に左右されずに計画的な点検作業を行うことができるようになるそうで、安全でいいですね!こうした太陽光発電技術が、日本の国際競争力を高め、これからさらに太陽光発電産業が大きく伸びていくことを期待したいです。
Posted at 2010/07/02 22:19:35 | コメント(2) | トラックバック(0) | 太陽電池 | 日記
2010年06月30日 イイね!

PVJapan 2010

PVJapan 2010こんばんは。昨晩のワールドカップサッカー決勝トーナメント、日本はPK戦でパラグアイに敗れましたね。もちろん残念でしたが、大会前は苦戦が予想されていたのに、ここまで素晴らしいプレーを見せてもらい、感動をたくさんもらって感謝です。岡田監督と青いサムライ達、ありがとうございました!

さて、きょうはパシフィコ横浜ではじまったPVJapan 2010に行ってきました。今朝は5時半起きで、サッカーのTV観戦で睡眠不足ぎみ。今ちょっとぽーっとしてちゃんとしたレポートは書けそうもないのですが、簡単にどんな様子か報告しますね。

目立っていたのが、ソーラーフロンティア(旧昭和シェルソーラー)のシリコンを使わない「次世代型CIS薄膜太陽電池」の展示。CIS薄膜太陽電池は、高い発電性能を持って、使用する資源が少なく、従来より少ないエネルギーで生産することができます。住宅用のモジュールも来年発売するそうで、たくさんの人が展示ブースを訪れていました。

 

ホンダもCIGS化合物薄膜太陽電池を作っているんですね!



NEDOの革新的太陽光発電技術研究開発拠点である産業技術総合研究所太陽光発電研究センターの展示にも、多くの人が訪れていました。展示内容については後日あらためて。



東海チャレンジャーのソーラーカー本体の実物は展示されていませんでしたが、(パネルの展示はありました)結晶シリコン太陽電池や薄膜シリコン太陽電池、化合物薄膜太陽電池の新型の展示など、シャープのブースも目立っていました。



プレジャーボートに搭載されている京セラのソーラーパネル。プリウスのソーラーベンチレーションシステムも展示されていました。



iMIEVも人気で会場内には数台展示されていました!

 

これなら自分で簡単に電気の充電ができそうですね。

 

明日も横浜に行ってきます。今夜は早めに休みま~す。皆さんも睡眠不足&体調管理には気をつけてくださいね。
Posted at 2010/06/30 22:55:48 | コメント(9) | トラックバック(0) | 太陽電池 | 日記
2010年06月23日 イイね!

花の色素で太陽電池

花の色素で太陽電池こんばんは。お元気ですか?きょう東京は梅雨空の気まぐれなお天気でした。朝がんばって髪のスタイリングをしても、湿気ですぐくずれちゃうのが悩みです。(んー、もうっ)
さて・・・、今夏の駒場博物館企画「自然エネルギーの世界~未来を拓くテクノロジー」展に合わせて、子どもを対象とした色素増感太陽電池の実験講座「花の色素で太陽電池を作ろう!」を開催します。まだ正式なプレスリリースはこれからですが、きょうは、その実験講座のリハを研究室のメンバーとやりましたので、実験の様子を写真でつづりますね!講師をつとめる内田先生(写真左)、企画をいっしょに運営している藤沢先生、そして技術スタッフの西山さんです。当日は、 こんな実験キットを使う予定です。



実験キットの色素と、ハイビスカスティーから抽出した色素のどちらがいいか比較することに。

 

私も西山さんといっしょに花の色素の太陽電池作りにはじめて挑戦!

 

透明電導基盤に酸化チタンペーストをガラス棒で丁寧にのばします。



酸化チタン電極の表面に色素を吸着させて、その色素が吸収した光のエネルギーを電気に変換するしくみです。

 

いくつかのプロセスを経て、スタートから小一時間で太陽電池ができました。子どもの頃のようにうれしい気分♪ (左が実験キットの色素、右がハイビスカスの色素で作った太陽電池)



光を当てて発電して、オルゴールの音がちゃんと出るかどうかチェック。オルゴールの他にも、プロペラを回してもいいね、などとやりとり。



子ども達がわくわくする楽しさを味わいながらエネルギーを学べる機会にしたいです。夏休みの課題にも役立ててくださいね。また詳細が決まりましたらお知らせしま~す! 花の色素を使った実験についてもっと知りたいという方は、内田先生のフラワー発電日記をどうぞ。
Posted at 2010/06/23 18:36:10 | コメント(9) | トラックバック(0) | 太陽電池 | 日記
2010年06月22日 イイね!

産総研におじゃましました。

産総研におじゃましました。こんばんは。きょうも蒸し暑い一日でしたね。突然雨に降られたり、お天気が不安定になりやすいので、最近は晴れた日も携帯傘をバックにしのばせています。さて、きょうの午後は、秋葉原からつくばエクスプレスに乗って、茨城県つくば市へ。つくば市にある独立行政法人産業技術総合研究所太陽光発電研究センターにおじゃましてきました。

産総研は、東大先端研とともに、2050年までに効率40%を達成するための革新的太陽光発電技術研究拠点に選ばれ、パートナー関係にあります。今回はひとりで伺い、産総研の取り組みについてレクを受けてきました。

6月30日(水)~7月2日(金)にパシフィコ横浜で、太陽光発電に関する総合イベントPV Japan 2010が開催されます。(とても活気あるイベントなので、機会あればぜひいらしてくださいね!)会期中、太陽電池の研究開発現場の最新の状況についてプレゼンテーションすることになり、その打ち合わせも兼ねてのレクです。

太陽光発電研究センターは、太陽光発電に関してあらゆる角度から取り組んでいる老舗で、重要拠点です。結晶シリコン系太陽電池、薄膜シリコン系太陽電池、CIGSをはじめとした化合物薄膜太陽電池、色素増感太陽電池や有機薄膜太陽電池などの有機新材料、これら4つのチームで、各太陽電池の材料、プロセス、デバイス化の研究を行っています。

またこの4つのチームの他にも、すべての太陽電池の基盤技術となる評価やシステムの研究を行うチーム、さらに、太陽電池の実用化を加速させるための産業化戦略チームのあわせて6つのチームで構成されています。

各太陽電池の技術開発の最新状況についてのレクの後、せっかくつくばまで来たので、日本で一番最初に作られたという産総研のソーラー設備の見学をさせていただきました!写真でどうぞ。

 

自動車通勤の人がほとんどだそうで、広大な敷地内にはあちこちに駐車場が点在していました。
そして、やはり屋根には太陽電池モジュールが。(これは単結晶シリコン型)

 

研究所内にはソーラーシステムが数か所導入されていますが、ご案内いただいたのは2004年に作られたというソーラーパビリオン。 (出力96キロワット) 日本の各社の多結晶シリコン太陽電池2種、単結晶シリコン太陽電池、アモルファス太陽電池が設置され、同一条件のもとでの各太陽電池の検証を行っています。



今はまだエネルギー源としては1%にも満たない太陽光発電ですが、これからのサステナブルな社会には不可欠な存在。太陽光発電が発展していくのは、コツコツと積み重ねるこうした研究開発現場の努力あってこそなんだなぁと実感します。
Posted at 2010/06/22 23:59:24 | コメント(5) | トラックバック(0) | 太陽電池 | 日記
スペシャルブログ 自動車評論家&著名人の本音

プロフィール

こんにちは。松本真由美です。 エコやエネルギー問題についてのさまざまなこと、大学での雑感、プライベートの出来事、ご紹介したい人、講演やイベントについてなど...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

過去のブログ

ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation