こんにちは。清水さんのエコカートークの続き&まとめです。EVやプラグインができて、ヨーロッパをはじめ、日本でもコミュニティーの中でのモビリティについての社会実験が始まっていて、ITと車が組み合わさって、スマートフォンが重要な役割を果たすようになるというお話に。 スマートフォンとEVを連動させると、航続可能な距離を立体で捉えて計算してくれるそうです。たとえば街の中心部ならば、何キロ走行で行けば中心部へ行けるかとか、途中坂道での上り下りも立体で捉えて航続距離を計算してくれるそうです。カーナビがスマートフォンと連携してさらに進化しそうですね!
これまでの100年間、エンジンと3つのペダルと常識の中で考えてきたものから、EVという技術を使って、いかに新しい自動車を作っていくのか。21世紀のクアトロを作るのだという気概が、今、ヨーロッパの自動車の製造現場にはあるそうです。これから5年くらいで車は大きく変わってくるだろう。そして乗りこなし方にも変化が出てくる。交差点で止まった時に音を出すのがかっこいい、ということから、交差点でエンジンが止まるのがかっこいい時代が来る。パラダイムシフトが起きるだろうと。
これからの高齢社会に向けたモビリティも作っていかなくてはという話もありました。年間7000件ものペダルの踏み間違い事故が起きているそうです。また逆走もたびたび問題になっています。ただ高齢者がそうした事故を起こす傾向は多いのですが、若い人もけっこうペダルの踏み間違い事故があるそうです。機械がオートマチックになって、人間がさぼってしまうのかも知れないと清水さん。また都市部では、アクセルとブレーキをちょこちょこ踏まなくてはならず匍匐前進になるので、うっかり踏み間違いという事態が起きやすい。20年後には、後期高齢者人口が2000万人を超える。だから、高齢者向けに時速20キロくらいのEVを作ってあげて、半径5キロ圏内を快適に移動できるようにしてあげるといいのではと話されました。
これからの車はますます多様性を求められる。日本の自動車業界の強みは、ある意味、優柔不断なところ。たとえばこれから車が急速に普及すると思われるインドでは、必要とされるのは高性能なPHVでもEVでもなく、生活のために必要な車。現在もインドでの日本車率は90%で、スズキだけで70%のシェアがある。タイやインドネシアでも日本車は強い。中国だけ見ていると違うように思えるかもしれないが、ASEANでは日本車は相当強い。
そして、生活に必要な車を作るのは、ノンポリの日本人のほうがいいのだ、日本はガラパゴスとか言われているが、たくさんの種類をもつと強いんじゃないかとアジア諸国を回っていると感じるそうです。ヨーロッパ車は優れているが、哲学やブランドがかえって邪魔をするかもしれない。今、日本には閉塞感があるが、アジアの人から見たら坂の上の雲は日本かもしれない。もっと日本は、自分たちの価値観を再発見して自信をもったほうがいい。今年はケニアのモーターショーにも行ってみようかと思っているが、もうグローバル化なんてものは存在していない。ひとつの価値で皆が認める車は必要とされていないと、力強いメッセージがありました。
さらにエネルギー問題は文明社会に直結する問題だが、これからCO2排出削減をしていくためには、技術だけでエネルギー消費を減らすのは難しく、ライフスタイルからやっていくのが大事で、解決策にもつながることになるというお話も。清水さんもメルセデスのスマートを買ったら、スマートがこんなに楽しいとは知らなかった、片道200キロくらい平気で走っていく。乗るまで気がつかなかったことがたくさんあるそうです。
横浜すみれっ子さんも後半パートについて感想を書いてくださっています。よかったらブログをご覧くださいね。トークショーの終盤、参加の皆さんからの質問の時間もとりました。それぞれの質問にも清水さんは丁寧に答えてくれました。
トークショーの後は、清水さんを囲んで参加者の皆さんとの記念撮影。脇からパチリ!
「車の基礎知識がない学生さんであってもわかりやすく楽しいお話を!」と、清水さんにはお願いばかりさせていただきましたが、当日のトークショーではわかりやすく、また車好きの大人の方にも楽しんでいただけるお話がたくさん伺えました。このたびの企画をコーディネートさせていただいた立場から、清水さんには改めて感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。 そして参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました!
それからトークショーの後は、清水さんが企画してくださったオフ会もとっても楽しかったです。みんカラの皆さんともこうした機会にまたごいっしょできるといいですね♪
Posted at 2011/01/25 16:29:14 | |
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