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でも､不安

明確な根拠も､政府からの正式の発表もない中で､単に､知り合いから聞かされた話なので､この話をどう評価するのかは､運悪くコレを読んでしまった人自身にお任せするしかありませんが､私は､今日､とりあえずｷｬﾘｲ君を満ﾀﾝにしてきました

25年来の友人でもある油屋さん･･･昔､以西底引き網漁船の基地でもあった街で､水産会社系列の石油商の支店長をしている人から電話があった

｢九州の油屋も､どんどんコッチにも出荷してもらわんといかんばいね」

西日本の油を､バケツリレーのように東日本にシフトすれば､窮状をしのげるんじゃないかと､気楽に考えていた私は､これから暖房需要が落ち込む九州の油屋にとって書きいれ時だろうという意味で応援してみたところ､

｢そがんわけにはいかんたい｣

と､意外な返事

要約するとこんな感じ
・自衛隊などの官庁船との契約は､今のように燃料価格が高騰する前に入札で決まっているため､儲けはなくなっているが､この緊急時に値段を上げないと売らないという交渉もできない
・1日の出荷量に制限がかけられている中､官庁船優先で給油するので､地元の顧客に回せる油が足りなくなりつつある
・ココ1週間で在庫に余裕がなくなる見込み
∴域外に販売する油はなぃ


そぉ言われると・・・

十勝沖地震の時には､室蘭の製油所で火災があって､暫くの間製油能力がなくなった
その間､系列の他の製油所から製品油を廻したり､系列外他社からの融通を受けたりして供給のひっ迫は避けられたけれど､今回は東日本の太平洋岸の製油施設は軒並み壊滅的なダメージを受けたわけで､全体から見ると10％以下なのかもしれないが､それでも｢余分な在庫を持たない｣ことが常態化している最近の情勢からすると､1割の欠損というのは､かなりの混乱を呼ぶ気がする

平成5年のコメショックのときも､実際に需要に対して足りなかったのは､15％だけだったらしいから


以上の話は､｢船舶燃料｣の話なので､それが軽油やガソリンと事情が同じなのかどうかはわかりません
でも､製油所では､ナフサもガソリンも灯油も重油も､原油からそれぞれ一定の割合で作られるわけで､全く関係ないというわけでもない　とも思えます