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イイね!
2013年01月06日

雷電と零戦の話

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
ヾ(=^▽^=)ノ

冬になるとバイクにも乗れず、結構引きこもりがちになる僕です。
そんな僕の冬の間の楽しみと言うと、読書やDVD鑑賞、それともう一つ模型作りがあります。
先日プラモデルを溜め込んでる押入れを明けたところ、雷電の模型を発見しました。昔買っておいたタミヤの1/48のキットです。


雷電

雷電とは第二次大戦中に日本海軍が保有していた戦闘機です。これは局地戦闘機でありまして、敵機が来襲した際に基地から飛立って迎撃するインターセプターというもの。実はこの雷電の姿を見ますと思い出す事があります。
一昨年、僕がとある病気で入院していた時の話なんですが、同室に戦時中厚木(だったっけかな?)の基地で整備兵をしておられた方がいらっしゃいました。ふとした話からその方の素性を知る事になったのですが、飛行機大好きの僕としては大喜びでその方の話に夢中になりました。いろいろな飛行機を見てきたそうですが、その方いわく
「一番凄いと思った飛行機は雷電だった!飛立つとね、こ~んな風に急上昇して行くんだよ。下から見てるとほぼ垂直に上昇していく感じだった。それも凄いスピードで、また音が良かった。今のジェット機みたいなキーンって音がして・・・」
と身振り手振りで僕に聞かせてくれたのです。その方のお話を聞いてるうちに、僕は何とも言えない懐かしさを感じていました。と言いますのも、僕の亡くなったおじいちゃんという人が、戦時中陸軍で下士官をしており、幼い頃から戦争中の話をよく聞かせてもらっていたからです。いろいろな苦労話など聞いたものですが、おじいちゃんにとっては戦争中というのは大事な青春時代を過ごした時期であり、鮮明な記憶であったに違いないのです。おじいちゃんもそうでしたが、飛行機の話をしてくださったその方も
「戦争はいけない、もう二度と絶対あってはいけない事だ」
と言っておりました。雷電の模型のパッケージを見て、思い出したお話でありました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そういえば今年の夏、スタジオジブリの映画で「風立ちぬ」という映画が上映されるそうです。
その映画の主人公が、零戦を設計した堀越二郎さんというから驚きです。ジブリ関係の映画なんてナウシカ以来観ていなかったのですが、これは絶対観に行くよ!

昭和53年、僕が小学校5年生の時に、アメリカで復元されたオリジナルの零戦52(ゴーニー)型が里帰りしました。
その事は連日ニュースでも報道され、記念の式典にはまだご存命だった堀越二郎さんの姿も見られました。木曜スペシャルなどでも多くの特番が組まれ、僕達としては大いに興味を掻き立てられたものでした。


復元されたオリジナルの零戦52型

で、その里帰り零戦が何故か僕達の住む町の上空を飛ぶ事になったのです。
それは地元の新聞でも紹介され、何月何日の何時頃飛んでくるらしい・・・と記事にあり、僕以上に零戦大好きのお父ちゃんなどは心待ちにしていたものでした。
この事は当然学校でも話題になっており、
「昼休みの時だといいね(^-^)」
などとはしゃいでいたものでした。そんなある日、授業中に上級生の一人が
「零戦だ!零戦が来た!w(・0・)w」
と、廊下に出て騒ぎだしました。校内は騒然となり、ちょっとしたパニックになった生徒達は廊下に出て空を見上げました。たしかに飛行機の音はするのですが、よく見て見たらそれはただのセスナ機でみんながっくり・・。各先生方によって騒ぎは沈静化され、その発端となった上級生は先生に捕まって引っぱたかれ、教室内に姿を消して行ったのでした。
本命は翌日やって来ました。昼休み中、校庭でみんなと遊んでいると、遠くから軽やかな飛行機のエンジン音が聞こえてきました。友達の一人が空を指差し
「零戦だ!」
と叫びました。
零戦・・・それは翼に鮮やかな日の丸を見せ、校庭の上をグルグル旋回し始めました。市役所が学校の隣にあったのもラッキーだったのかも知れませんが、僕達からはちょうど校庭の上を旋回しているように見えたのです。校庭にいる子供達はみんな一斉に零戦に手を振り始めました。その光景はまるで戦時中さながら。あれだけの低空だったので、パイロットからも僕達の手を振る姿ははっきりと見えたと思います。
その後零戦は飛び去り、猪苗代湖の上を超低空で飛んで撮影会をしたみたいです。その写真は近くの写真屋さんで発売され、みんなこぞって買い求めたものでした。

雷電も零戦も人によっては
「ただの戦争の道具じゃねえか・・」
と思うのかも知れません。しかし、その生まれた背景は何にせよ、日本人の真価を世に示す事が出来た傑作的な工業製品だと信じている僕なのでした。
(//∀//)
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Posted at 2013/01/06 15:52:48

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この記事へのコメント

2013年1月6日 17:23
日本の工業技術・・・・・職人のなせる仕上がり。戦争体験者が少なくなり後世に伝える大切さを思います。自分も祖父も戦争体験者でしたが思い出す事が辛いのかあまり話したがりはしませんでした、戦争で負傷した傷をいつもかばっていました。
コメントへの返答
2013年1月6日 17:32
こんにちは。
戦争によって生まれたものですが、やはり日本人の努力と優秀さは示せたと思います。
僕のおじいちゃんは幸い怪我はせず帰ってこれたのですが、本当に戦争は嫌だと申しておりました。
そうした経験者のお話が聞けなくなってきました。
そういう実体験こそ、後世に伝えなくてはならない大切な事だったと思います。
2013年1月6日 18:41
こんばんは!
コメント失礼します!
戦争とは悲惨なものです。無論、私がその悲惨さを目の当たりにしたことはありませんし、体験したいとも思いません。江戸川乱歩の「芋虫」という作品は左翼イデオロギーで書かれた作品ではありませんが、あれを読むと戦争なんて愚かしいと思えます…
しかし、そこで使われる機械、まぁ言わせる人に言わせれば兵器ですが、は戦争とは区別して考えたいですよね(^_^)私も飛行機が大好きで、特に零戦というのはロマンを感じますね!詳しくはないのですが。
そういえば、プロペラが後ろについた戦争末期に開発された幻の機体があるとかないとか…
コメントへの返答
2013年1月6日 19:31
こんばんは(^-^)
矛盾する話になってしまうのかもしれませんが、僕も零戦などの飛行機が大好きです。読み物の方もですが、戦記物よりも堀越さんの書いた開発話等が特に好きです。困難を乗り越えて、物を作って行く話に惹かれます。
零戦や大和の技術が、現在の技術にも生きているそうです。

プロペラが後ろに付いてるのは震電という飛行機だと思います。試験飛行のDVDを観てみましたが、あれも実用されれば日本の高い技術力を世界に示せたと思います。
(^^)v
2013年1月6日 23:20
本当に性能が良いのはインターセプターだそうですね!
敵襲と同時にエンジンを掛けて、あっと今に飛び立ち
空中戦を繰り広げる!! 雷電はそんな固体だったんですね
当時の技術者とベテラン搭乗員に敬礼( ̄^ ̄ゞ

零戦技術から生まれたクルマは知っています
正確にはエンジンですが・・・

以前ご紹介していただいた堀越さんの開発物語は
本当に感動しますね!物作りの情熱!!
あとは当方の零も天高く飛べれば良いのですが
コメントへの返答
2013年1月6日 23:34
こんばんは(^-^)
雷電の様なインターセプターですが、あれもこれもと欲張った性能を求めなかったのが良かったのでしょうね。一局集中みたいな。
実際に話を聞いてみたら凄い飛行機だったみたいです!

何か開発物語って、夢を感じます。困難の克服というか、生きていく上でも学ぶ事が多い気がします。

むらっちさんの零も、大いに上昇を期待したいですね!
ヽ(´▽`)/
2013年1月7日 18:14
昨年の11月から今年の3月まで所沢航空公園にアメリカから現存するオリジナルのゼロ戦が運ばれてきて展示されています。
組み立て後エンジン始動式をしたそうですが私は仕事で観には行けませんでした。

兵器は最新技術の結晶ですからその国の工業技術力が表現されるのでしょうね。

戦争の為の道具にしないように最新技術を平和利用してもらいたいですよね。
コメントへの返答
2013年1月7日 18:39
こんばんは(^-^)
そうでしたか!
最初の来日以来、何度か里帰りしていた事は知っていましたがそれは知りませんでした。スマートで本当に美しい飛行機ですよね。

現在の工業(新幹線など)にも零戦の技術は生かされ、大和で培った造船技術は日本の復興に大いに貢献したそうです。

二度と悲しい不幸が起こらない事を願うばかりです。
2013年1月7日 18:41
こんばんは。

ゼロ戦の話は、遠い記憶から蘇りましたw
小学生の頃でしたか?

旋回はせず、ただ通り過ぎた記憶しかないですね。

でも、みんなで大騒ぎして眺めた記憶が有りますね。
コメントへの返答
2013年1月7日 18:52
こんばんは(^-^)

思い出しましたか♪
結構ブームになりましたよね!
こちらでは結構滞空時間が長かったです。
猪苗代湖の上を飛んでる写真はとてもカッコ良くて宝物でしたが、引っ越しの時に紛失してしまいました。
残念です。(;´∩`)
2013年1月7日 22:24
お疲れ様です。

当時の里帰り飛行を実際に見られたとは、たいへん羨ましいです!
それも校庭の上を旋回飛行とは・・・感動ものですね。

敗戦国の悲哀かな、日本機の残存率は低く飛行可能なものはほんの一握りですね。
バイクもクルマも走ってナンボ、飛行機も飛んでナンボだと思うので残念な限りです。

いずれはアメリカのエアショーに行って、実際に飛んでいる零戦の姿を見てみたいです!
コメントへの返答
2013年1月7日 22:52
こんばんは(^-^)
当時かなり話題になった零戦ですが、何故か僕達の町の上空に飛来しました。理由は今でもよく分かりません。でも零戦の航続距離を思えば、関東から東北地方までの旅なんて散歩みたいなものだったでしょうから、ちょっとした思いつきだったのかもしれません。
(;^_^A
でも、仰る通り相当感動しました。しばらく頭の中は零戦一色で、プラモデルを買って同じ模様に塗って飾っていました。 

大半は尊い命と共に散ってしまった零戦も、終戦時には500機以上残っていたそうです。それがオリジナルで飛べる状態で残っているのは一機だけとは悲しい限り。やはり敗戦国の悲哀ですね。

僕ももう一度、あの飛ぶ姿をいつか見てみたいです。
(*^_^*)

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