明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
ヾ(=^▽^=)ノ
冬になるとバイクにも乗れず、結構引きこもりがちになる僕です。
そんな僕の冬の間の楽しみと言うと、読書やDVD鑑賞、それともう一つ模型作りがあります。
先日プラモデルを溜め込んでる押入れを明けたところ、雷電の模型を発見しました。昔買っておいたタミヤの1/48のキットです。

↑
雷電
雷電とは第二次大戦中に日本海軍が保有していた戦闘機です。これは局地戦闘機でありまして、敵機が来襲した際に基地から飛立って迎撃するインターセプターというもの。実はこの雷電の姿を見ますと思い出す事があります。
一昨年、僕がとある病気で入院していた時の話なんですが、同室に戦時中厚木(だったっけかな?)の基地で整備兵をしておられた方がいらっしゃいました。ふとした話からその方の素性を知る事になったのですが、飛行機大好きの僕としては大喜びでその方の話に夢中になりました。いろいろな飛行機を見てきたそうですが、その方いわく
「一番凄いと思った飛行機は雷電だった!飛立つとね、こ~んな風に急上昇して行くんだよ。下から見てるとほぼ垂直に上昇していく感じだった。それも凄いスピードで、また音が良かった。今のジェット機みたいなキーンって音がして・・・」
と身振り手振りで僕に聞かせてくれたのです。その方のお話を聞いてるうちに、僕は何とも言えない懐かしさを感じていました。と言いますのも、僕の亡くなったおじいちゃんという人が、戦時中陸軍で下士官をしており、幼い頃から戦争中の話をよく聞かせてもらっていたからです。いろいろな苦労話など聞いたものですが、おじいちゃんにとっては戦争中というのは大事な青春時代を過ごした時期であり、鮮明な記憶であったに違いないのです。おじいちゃんもそうでしたが、飛行機の話をしてくださったその方も
「戦争はいけない、もう二度と絶対あってはいけない事だ」
と言っておりました。雷電の模型のパッケージを見て、思い出したお話でありました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そういえば今年の夏、スタジオジブリの映画で「風立ちぬ」という映画が上映されるそうです。
その映画の主人公が、零戦を設計した堀越二郎さんというから驚きです。ジブリ関係の映画なんてナウシカ以来観ていなかったのですが、これは絶対観に行くよ!
昭和53年、僕が小学校5年生の時に、アメリカで復元されたオリジナルの零戦52(ゴーニー)型が里帰りしました。
その事は連日ニュースでも報道され、記念の式典にはまだご存命だった堀越二郎さんの姿も見られました。木曜スペシャルなどでも多くの特番が組まれ、僕達としては大いに興味を掻き立てられたものでした。

↑
復元されたオリジナルの零戦52型
で、その里帰り零戦が何故か僕達の住む町の上空を飛ぶ事になったのです。
それは地元の新聞でも紹介され、何月何日の何時頃飛んでくるらしい・・・と記事にあり、僕以上に零戦大好きのお父ちゃんなどは心待ちにしていたものでした。
この事は当然学校でも話題になっており、
「昼休みの時だといいね(^-^)」
などとはしゃいでいたものでした。そんなある日、授業中に上級生の一人が
「零戦だ!零戦が来た!w(・0・)w」
と、廊下に出て騒ぎだしました。校内は騒然となり、ちょっとしたパニックになった生徒達は廊下に出て空を見上げました。たしかに飛行機の音はするのですが、よく見て見たらそれはただのセスナ機でみんながっくり・・。各先生方によって騒ぎは沈静化され、その発端となった上級生は先生に捕まって引っぱたかれ、教室内に姿を消して行ったのでした。
本命は翌日やって来ました。昼休み中、校庭でみんなと遊んでいると、遠くから軽やかな飛行機のエンジン音が聞こえてきました。友達の一人が空を指差し
「零戦だ!」
と叫びました。
零戦・・・それは翼に鮮やかな日の丸を見せ、校庭の上をグルグル旋回し始めました。市役所が学校の隣にあったのもラッキーだったのかも知れませんが、僕達からはちょうど校庭の上を旋回しているように見えたのです。校庭にいる子供達はみんな一斉に零戦に手を振り始めました。その光景はまるで戦時中さながら。あれだけの低空だったので、パイロットからも僕達の手を振る姿ははっきりと見えたと思います。
その後零戦は飛び去り、猪苗代湖の上を超低空で飛んで撮影会をしたみたいです。その写真は近くの写真屋さんで発売され、みんなこぞって買い求めたものでした。
雷電も零戦も人によっては
「ただの戦争の道具じゃねえか・・」
と思うのかも知れません。しかし、その生まれた背景は何にせよ、日本人の真価を世に示す事が出来た傑作的な工業製品だと信じている僕なのでした。
(//∀//)
ブログ一覧 |
単なる思い出話 | 趣味
Posted at
2013/01/06 15:52:48