GX-F71のレストアを開始しました

知人から、「煮るなり焼くなり自由にしてもらって構わない」とのことで引き取りましたが、とりあえず「無料修理見積もりしてから決めさせて欲しい」と回答した、AKAIのGX-F71（シルバー）です。。。ｄ（＾－＾；）

1982年製、定価89800円。シルバーの筐体が眩しいです。82年当時としては近未来的な斬新なデザインでした。コンピュータコントロールによるオートテープチューニング機構を搭載、自動的にキャリブレーションを行い、再びテープの先頭に戻って待機するという当時のマニア心をくすぐる機能で、ナカミチやソニーと人気を分けた製品でした。上位機種にGX-F91（1981年製、定価145000円）もありました。

既にこの頃からスーパーGXヘッドと３モータードライブクローズドループデュアルキャプスタン、電動カセットトレイのメカニズムは確立されていたようで、最終モデルのGX-Zシリーズとほぼ同じです。スーパーGXヘッドはマニアの間ではその音質に関して賛否両論ありますが、他社が採用していた超硬金属のパーマロイやアモルファスと比べ材質はフェライトでしたが、ヘッド表面がクリスタルガラスコーティングされているためほとんど磨耗せず、半永久的に使えるのが利点でした。とは言ってもカセットテープのほうが半永久的でなく、メディアとして絶滅した今となっては何の意味もありません。。。（u＿u）

今回引き取ってきたGX-F71はかなり程度が悪い状態であり、再生、早送り、巻き戻しNGはもちろん、カセットテープが入ったままトレイが開かず、スイッチ類の接触不良、青く光るはずの電源ランプも点灯せず、おまけにリヤパネルに水濡れ形跡と腐食あり、内部には埃の他に動物の毛？が侵入しているなどなど、管理人のジャンクオーディオ史上、最強のジャンクでした・・・（T△T）

これは修理ではなくレストア作業になりそうです。その後、知人には「修理不能」と回答しておきました。。。

続きはまた別の機会に（＾－＾）／~~