GX-F71、レストア完了。

前回、引き取ったAKAIのカセットデッキ、GX-F71が史上最強ジャンクだった、ということを書きましたが、その後いつもの手順でコツコツと修理していったら、意外にも動作するようになってしまいました（＾－＾）

カセットテープが入ったままホルダーが開かないので、まずはケースを分解。メカはグリースが固着して、うんともすんとも言わないので、いつものようにCRC556を可動部分に噴射、何とか手動で動くようになってきたところでテープを摘出。そして恒例のメカを引きずり出そうとしたのですが、配線が短くかつ半田付けされていたため、筐体につけたままの作業になりました･･･

この機体はなぜか、ホルダーやピンチローラー全体にグリースが飛び散りベトベトしていて、ひたすら綿棒で拭き掃除。修理の80％は掃除に費やしました・・・（ｕ＿ｕ）

CRC556効果により、ヘッドやピンチローラーもスムーズに動作し、掃除もしてメカがきれいになったところで、いつものようにアイドラーゴムを水道のゴムパッキンに交換して空で再生、巻き戻し、早送りは正常復帰しましたが、入ったままだったTDKのAR-X（A面はサラ･ブライトマン、B面は斉藤由貴（＾－＾；））を入れてみると、テープが絡まりワカメになりました・・・しかたなく、修理用チェックテープの手持ちのCDing-2を入れてみたら、やはり同じようにワカメになりました・・・（Ｔ－Ｔ）

原因は、送り側のリールにバックテンションを掛けているブレーキシューみたいなフェルト材が剥がれていて、テープにテンションが掛からず、ダブルキャプスタンに巻き込んでしまうのでした。剥がれていたフェルト材を元の位置に接着剤で貼りなおし、正常に再生できるようになりました！


GX-F71は、電源スイッチが透明なアクリル樹脂で出来ていて、電源をONすると、青く（実際は水色？）に光るデザイン上の演出がされています。

肝心の音質のほうは、NRなしで聴く分にはほぼ問題なし、DOLBY NRは回路がイマイチなのか、DOLBY Bは我慢できるレベル、DOLBY Cは、チップ互換性の問題なのか、他のデッキで録音したテープはまともな音が出てきません。NRなして録音したテープをdbxで再生したかのような状態になっていました。多分、再調整が必要ですが、今日は時間切れです。。。

最初はどうなるかと思いましたが、今回も楽しい修理でした！
修理の詳細は、七号実験車の整備手帳にてｄ（＾－＾）