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3連休はいかがお過ごしでしょうか？管理人は必要最低限の外出以外は相変わらず引き籠っております(;^_^）
3連休の最終日はちょっと暇だったので、部屋の片隅をあさってみたところ、100均カセットテープを発掘しました。100均カセットテープは、オーディオフリークの方々の評判はすこぶる悪く、ゴミだのなんだのよく言われていますが、結構売れているようなので、お試し録音＆試聴をして、その真偽を確かめてみました。。。


１つめはこれ。HIDISC（磁気研究所）カセットテープ・ノーマルポジション（60分）です。最近100均はこのテープに置き換わったみたいです。中国製、価格は1本110円（税込）です。


２つめはこれ。ダイソーカセットテープ・ノーマルポジション（60分）です。去年あたりまではこのモデルが買えました。インドネシア製、1本110円（税込）です。発売開始のころは2本で110円だったかもしれません。


３つめはこれ。ダイソーカセットテープ・ハイポジション（60分）です。ハイポジは最初から1本110円（税込）だった気がします。こちらは韓国製です。現在は100均からもハイポジはなくなりました。


さて、さっそく当研究所のリファレンス機、AKAI GX-93（と言っても完全にジャンク蘇生品ですが）で録音してみます。（9/20訂正）AKAI GX-93 はTDK専用デッキなので、スーパーダビングマシンのSONY TC-K555ESX（こちらもやはりジャンク蘇生品ですが）でやり直しました。Dolby BをON、曲はZARDの「ゆれる想い」にしました。。。

使用曲：ZARD Forever Best ～25th Anniversary～


使用機器①　AKAI GX-93 & KENWOOD D-3300Pの組み合わせ


使用機器②　SONY TC-K555ESX & PIONEER PD-7070の組み合わせ


～結果～
１．HIDISKのテープ（ノーマル）
総合判定：★★☆☆☆
録音レベル感度はあまり高くないですが、レベルメータ読みで-2dBなら何とか音が割れずに録音できました。昔のノーマルテープもこんなものだったでしょう。感度が良くないので必然的に高音も控え目ですが、特にバイアスもいじることなく聴ける音で録音できました。巷で言われている「即、ゴミ箱行き」ではなく、オーディオ用以外なら使えるレベルかも。テープの走行音が結構大きく、デッキメカのどこかが摩耗しないか心配になります(・_・;)

２．ダイソーカセットテープ（ノーマル）
総合判定：★★★★★
予想に反して、これはすごい性能です。+4dBくらいまで録音レベルを上げてもきちんと録音できます。音質も申し分なく、マニアでも満足できるでしょう。昔のテープを引っ張り出してきて上書き録音せず、迷わずこれを使ったほうが良いです。インドネシア製は侮れませんね(^。^)

３．ダイソーカセットテープ（ハイポジ）
総合判定：★★★★★（9/20修正）
カセットデッキとの相性があるのか、Rchの音量が若干小さいです。少しバランス調整すれば中央に定位します。 ← （9/20訂正：GX-93との相性問題。TC-K555ESXでは全く問題なし）揺らぎ等は発生はありません。ハイポジなので、録音レベルはあまり上げられませんが、比較用のCDing2と同じくらいでしたので、問題ないでしょう。テープヒスノイズはCDing2と比べてしまうと若干大きめですが、使用上は問題ないレベルでした。音質はまずまずで、不満はないかと思います。TC-K555ESXでの録音では、とてもクリアでパワフルなサウンドでした。オーディオフリークも満足できる音だと思います。(^o^)丿

参考として、
４．TDK CDing2 ハイポジション（80分）★★★★☆

ともうひとつ、
５．マクセル UD 復刻版　ノーマルポジション（60分）★☆☆☆☆

を聴いてみましたが、
CDing2はCDレンタルショップ向けの低価格帯製品でしたので、ハイポジとしては特に可もなく不可もなくでしたが、UD復刻版のほうは、ラベルシールは最初からはがれているし、音もバイアス調整幅を超えていて調整不可能（俗に言う「被った」状態）、録音レベルも超低く、GX-93では-10dB以下でないと音が割れる、（9/20追記）555ESXでも、EQ HIGH、BIASを最小に絞っても中音から上の帯域は割れてしまってまともに録音ができないといった性能でした。1本400円もしたのに・・・(´；ω；`)　これ本当にテープはULURですか！？

というわけで、ダイソーのカセットテープ（ノーマル・ハイポジともに）はかなり使える製品であることがわかりました。個人的には80年代のノーマルテープは全部捨ててもいいくらいの性能だと思います。

ダイソーのハイポジションとマクセルUD復刻版は、デッキとの相性の可能性があるので、後日別のデッキで検証したいと思います。
ではまた(^＿^)／~~

ドライブに出かけるのもオーディオを聴くのも躊躇するほど今年の夏は（今年も？）暑かったですね。ジャンクオーディオ修理などまったくやる気が出ませんでしたが、最近涼しくなってきたので、何か修理するジャンクはないかと物色していたところ、昔使っていたカセットテープウォークマンを我が家から発見しました。

1998年発売のカセットテープウォークマン、WM-EX677です。エントリーモデルかつ最終モデルに近いので簡素化されたデザインになっていますが、ケースはアルミ合金製、ファンクションボタンに集約されたインタフェース、リモコン/ボリューム付きイヤホン、ガム電池＋単三電池ホルダーのバッテリー等、フル装備でした。
購入したのは2000～2001年頃で、価格は1万円くらいだったような気がします。当時、海外出張に行くことになり、英会話の勉強をこれでやっていました。


我が家から発掘されたウォークマン。奇跡的に付属品がすべて揃っていた。この頃はまだ Made in JAPAN

付属のガム電池は中身が吹いて死んでいましたが、単三電池ホルダーがあるので、これで電源投入してみると、ピッと動作音は鳴るものの、まったく回転しません。耳をつけてみるとモーターは動いているようなので、ベルトの断線と推定し、さっそくネットで部品を手配、修理開始しました。

ガム電池ホルダーのふたを取り、スイッチ側ケースのねじ5本を外して開封。案の定、ベルトは切れていました。ネットの師匠の方々の情報だと、ベルトが太いと回らないとのことだったので、純正の0.6mmよりわずかに細い、0.5mm×Φ65mmを使いました。モーター側に近い位置は、単三電池ホルダーのマイナス端子がブリッジしており、途中に脚もあるため、ベルトをかけるにははんだを取って外さないといけません。周りの部品が小さいのと、プラスチック部品が隣接しているので、気を付けて作業しました。


WM-EX677の基板。ベルトを通すには左上側に見えるＬ型の単三電池ホルダーのマイナス端子プレートの基板GND部分のはんだを溶かして外さないといけない


ベルトは切れていた。ネットから代替品（0.5ｍｍ×Φ65ｍｍ）を購入


新品のベルトに交換。画像はマイナス端子プレートを外した状態

元に戻して動作確認、無事に再生できました。細かいので難易度が高いと思われがちですが、90年代後半の製品にもなると耐久性が高いので経年劣化も少なく、寸法精度が良いので分解/組立は80年代ジャンクオーディオよりも簡単でした。部品は既に表面実装で結構小さいですが、このくらいならまだ手作業でも行けるレベルかも。ちなみにガム電池は今でも大陸製が入手可能です。


無事に再生できた。マドンナもあゆも良い音で鳴っている

今回も楽しい修理でした（＾－＾）♪