タコメーター 修理 +( ECU ABS TRC ) 電解コンデンサー交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
ショップ作業 |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
この半年ほど前から時々、雨の日に限ってタコメーターの針が走行中に、エンジンは当然動いているのに突然0rpmの指示。暫くすると正常指示値に回復する状況で、修理を検討していたが、いよいよ晴れの日でも回転数指示が不安定な症状が断続的に現れる様になって、ここ数週間はほぼ0rpmのままで、時々ピクリと動く惨状。
しかも最近、朝一発目に走り始めの数分間、スピードメーターまで0km/hのままだったりすることが、二、三回あって…。
(画像は、タコメーターASSYを取外して、一つだけ付いている電解コンデンサーを撮影。)
結論的には「デジテックプロ(下部の関連情報URLをどうぞ)」に持込み修理依頼して約1日経った翌日午後には、修理完了し動作確認も終わったとの連絡を貰えました。
ただ、修理に出す前に、自分で「タコメーター自体の不具合」以外の原因も充分に考えられるので、以下の手順で作業。
( スピードメーターの方は、このECUとABSコンピューターの電解コンデンサーの打換えを終えた辺りから、不具合は発症しなくなったみたいで、症状はタコメーターと似ていたけど、原因は別でABSコンピューター辺りのスピードパルス信号が、上手く出ていなかったのかな?)
①先ずは「タコメーターASSYを取付ている3本のビス(それぞれが、電気的な導線を兼ねているのでサビ取りとクレの接点復活剤を塗布して締め直し、
②次に「タコメーター裏の電解コンデンサー1個」の打換え、
③番目にECU(エンジンコンピューターユニット)の電解コンデンサー7個の打換え、
④ついでにABSコンピューターの電解コンデンサー5個の打換え、
⑥最後にTRC(トラクションコントロール)コンピューターの電解コンデンサーの打換えのつもりが、レアな規格のコンデンサーの入手が遅れて、
⑤先に入手できたメーターサーキットパネルの整流ダイオード5個の打換えを順次、ワンステップ終える都度、組付け直してエンジン始動するも、タコメーターはお休みのままなので、タコメーターASSYを修理に出した次第です。
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画像は、メーターサーキットパネルに使われていた整流ダイオードの画像です。
整流ダイオードなんて、まず故障しない部品ではあるのだけど、万が一にこの部品の不具合が原因だと、他の作業が無駄に終わるので一応交換。28年経過のクルマなので、トヨタ部品共販でパーツの新品在庫を照会しても「製造打切り在庫切れ」の答えでした。
ディーラーの整備フロントで、使われている整流ダイオードの部品規格を尋ねたら、トヨタではASSYでしか扱っていないので情報が無いから直接、製造元の矢崎総業に問合せてくれと言われたが、画像の通り細かく見ると「1N4004」と5個の整流ダイオード全てに書いてある様なので、調べたら耐電圧400V 1アンペアの整流ダイオードらしく、それより高規格の部品を使えばOkなので1N4007を10本セット90円で入手。
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↑この画像は、助手席側のグローブBOX裏から取外したECUを開けた内側。
当初は、ECUコンピューターの点検リフレッシュ作業は外注を考え、ここ数回の車検をお願いしているトヨペット民間車検工場の顔馴染みの上席整備士に相談したら、キャニーエクイップという群馬県の店を教えてくれて、取扱い車種にST190はあっても、ST191が無くメールで問合せると、対応出来無い機種との回答で、仕方なく自分自身で着手する事にしました。
その キャニーエクイップ は、こちら↓
http://cannyequip.com/makers
電解コンデンサーは、他の方の「整備手帳」に挙げられている「ECUコンデンサー打換え作業」の記録を参考にさせて戴きまして、予めクルマからECU、ABS、TRCの各コンピューターを取外して、中の電解コンデンサー一つ一つの側面に書かれている規格(製品型式、耐電圧、静電容量のμF、耐温度、直径何mmで高さ何mmか?)と個数を確認。
(部品の大きさも重要。大き過ぎると、入らないし、フタが閉められないかも?)
一旦、元に戻して、電解コンデンサーの調達にかかります。
電解コンデンサーのメーカーは、だいたいケミコンかニチコンの大手二社の製品が使われている様子。
厄介なのは、廃版、統廃合。ケミコンは「シリーズ統廃合」で検索すると一覧表。二チコンはHP左帯の下段の方に「シリーズの統廃合」のリンクがあって、そこでも後継部品の掲載が無かったモノがあり、しつこく検索していると海外モデルの統廃合表で、後継部品が判りました。
旧シリーズ105℃のKMEは廃版で、後継はKMG。
旧シリーズ85℃のSMCも廃版で、後継はSMGと言った感じです。
タコメーターに使われていたニチコンのVZは、統廃合表に掲載が無かったけど、Uがついて「UVZ」になったみたいで、UVZを取寄せたら、VZと書かれた同じ物が届きました。
部品番号は、ケミコンは製品情報の製品検索
https://www.chemi-con.co.jp/cgi-bin/CAT_DB/SEARCH/cat_db_al.cgi
ニチコンは、条件検索
http://products.nichicon.co.jp/ja/condition_search/condition_search.cfm?class_code=xja043
で調べて、
購入は、通販ならメール便で税込送料385円のマルツオンラインが、殆どが1000個単位発注の部品リストに紛れて、同一部品でも1個づつの発注可能なリストを探せばOk。単品だとチョットだけ割高になっているし、一週間くらいかかるけど便利で、お薦めかな?
関東南部の方で秋葉原などに行くには遠いって人は、在庫品がお店にあれば手っ取り早く、サトー電気って言う電子部品屋さんが、町田市内、川崎市内、横浜市内の三店舗あって安く入手できました。横浜のJR石川町駅南西側にエジソンプラザって場所があって、二階に二軒、シンコー電機ってお婆さんがやってる店と、タック電子って言う多少大き目の店があったけど、特殊な規格の部品は取寄せも難しいらしく、結局マルツオンラインに発注して入手しました。
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メーターサーキットパネルは、薄い樹脂製に銅のプリント基盤で、元の整流ダイオードを外そうと、一箇所目でハンダ鏝を当てたら溶け始めてしまった。
対策として、元の部品外しにはハンダ鏝は使わずに、ニッパーでリード線をカットして取外し。極性(プラス、マイナスの方向)は、メーターサーキットパネル自体に印刷してあるので、取付けの時に確認すれば問題なし。
で、新しい整流ダイオードの取付け穴は、銅のプリント導線の余白の元の部品の足の当たりに、千枚通しの様な物でチョット穴開けて取付けてからハンダ付け。
この後、TRCコンピューター内部の電解コンデンサーも遅れて届いたので、打換えたけど、結果、タコメーター不具合は解消出来ずで、デジテックプロサービスに依頼して復旧となりました。(修理後、半年だか一年間だかの動作保証してくれるらしいし。でも、あとでディーラー整備士に聞いたら、幾らかかるか?は知らないけど、ディーラーは矢崎総業に修理委託しているのだそうです。)
まあ、これでもダメだったらデスビ(ディストリビューター)の内部配線を疑って、デスビからECUへの回転数パルスが出ているか?調べて、最悪はデスビをリビルド品に交換して試るつもりだったけど…治って良かったです。
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