
先週の走行後、師匠氏の愛車の箱変えが決まった。最終的に今回の走行で決定したものだが、修復したとはいえ、12月のレースで私の車が衝突してしまった影響もあるのではないかと思ってしまう。しかし彼はそんなことは露ほども漏らしたりしない人だ。青MR-Sには自分も乗せてもらい、代車で使用させてもらったどころか、レースまで出させてもらった大変思い出深い車だ。もちろんオーナーにとってはそれをはるかに上回る思いが詰まっていることだろう。
今の愛車はできることならずっと乗り続けたい、メンテして磨いて、乗って、修理して大事にしたい。前の真っ赤なMR-Sのときも本気でそう思っていた。
しかし結果は箱変えを選択した。主要なパーツは移植して受け継がれたということにして。結局車はすべてが道具という消耗品なのか。車は、自分にとっては単なる道具とは違う、そう扱いきれないものがあると思う。命を載せて、自分の心を燃焼させて走るからなのか。機械に命や魂があるのか分からないが、それは、愛車を見つめていたり、一所懸命磨いたり、オイル交換したり、いじったり、愛車の限界を引き出そうと自分も必死に車からの情報を感じとって運転していたりするときに、自分の中に生ずる車と自分をつなぐ何かなのかもしれない。会うは別れの始めだから、自分の愛車を手に入れたら、最後のときまで自分の乗りたいように乗ってその間は本気で大事に扱ってやればいいのではないか。この世界の全てに永遠はないから、これからも愛車との限られた時間を許す限り思い通りに精いっぱい楽しもうと思う。師匠氏と青MR-Sはそういう面でも手本になるくらい幸せな時間を過ごしたと思う。本人はすでに二代目MR-S作製計画で頭がいっぱいで、楽しみ満喫中だ。またいっしょに走りに行きましょう。少しでも長く、健康には気をつけて(禁煙はいかがですか?)走り続けましょう。
Posted at 2012/05/24 11:14:14 | |
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