目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
ネットでパーツレビューや整備手帳を見ても
「いい感じ」
「好みになりました」
ってのが多いと思います(自分含め当たり前)
なので今回は数値化した話をしようかと。
でもこの話を吸収してもらえたら、やみくもにスプリングを購入しなくても理想のセッティングができるかもしれません。
※面倒なので乗員の重量はとりあえず省いて進めます。
2
必要な情報
【フロント軸重】750kg
【フロント輪重】325kg
【フロントバネレート】5.0kgf/mm
【リヤ軸重】550kg
【リヤ輪重】275kg
【リヤバネレート】3.2kgf/mm
【レバー比(フロント)】1:1※概算
【レバー比(リヤ)】1:1.18※実測のため詳細は省略
3
フロントの固有振動数
【フロント軸重】750kg
【フロント輪重】325kg
【フロントバネレート】5.0kgf/mm(Swift)
【レバー比(フロント)】1:1※概算
※フロントはストラットのためレバー比は仮で1:1とする
1/2π×√(バネレート/輪重)
1/2π×√(5k/325kg)=1.97・・・
=1.97Hz
4
リヤの固有振動数
【リヤ軸重】550kg
【リヤ輪重】275kg
【リヤバネレート】3.2kgf/mm
【レバー比(リヤ)】1:1.18※実測のため詳細は図を参照
(A)325mm
(B)385mm
リヤバネレート計算
x(kg/mm)×385mm(B)=3.2(kg/mm)×325mm(A)
x=約2.70kg/mm
3.2kのバネを使いますが、レバー比により実際は2.7kのバネとなります。
【固有振動数】
1/2π×√(バネレート/輪重)
1/2π×√(2.7k/275kg)=1.57・・・
=1.57Hz
5
前後の各固有振動数が計算できました。
今回のセッティングにおける検討結果は
F:1.97Hz
R:1.57Hz
一般的には
~1.5Hzまでがゆるふわ乗り心地重視
1.5~2.5Hzがスポーツカー
2.5Hz~はハイグリ車
のイメージです。
今回のセッティングはフロントを1.9Hzと高めにしてステア応答性を上げつつスポーツ感を出して、リヤは1.57Hzに抑えることで乗り心地イメージを向上しています。
特に快適性重視のユーザーはリヤ軸のバネレートが重要。
フロントは何もせずリヤのセッティングを変えるだけで大きく乗り味を変更することができます。
減衰調整だけで乗り心地改善は少し違う。
軸重に対する適切なバネレートがあってこそ減衰調整の意味があります。
6
車高調は買って終わりではなく、どんなクルマでもバネレートと減衰を変えれば自分の好みの乗り心地とフィーリングにできる魔法のアイテムです。
乗り心地は単純に輪重に対するバネレートでしかありません。
そしてレートに合わせた減衰調整。
とてもシンプル。
走行シーンに応じて減衰が変更できるアイテムもありますが、あくまで味付けでしかなく基本性能は変更できません。
基本性能から変えるには好みのバネ選択のみ。
ぜひキット吊るしではなくバネ変更で理想の脚をゲットしましょう!(脚泥沼への誘い)
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