ST20#系後期EXiV、カタログのロケ地で先行記事書きましたが、1.5日で函館ぶらり旅行ってきました。
以前にも載せたことある友人のジムニー幌車で、初めての冬道遠出です。
でも、今回は何かと調子が悪く…
千歳まで高速使って美笛峠に抜ける予定が、いきなり札幌南ICから先は吹雪で通行止め。旭川方面は通行止めの常連だけど、珍しい千歳方面で喰らうとは何と運が悪い(泣)
それでも混雑する札幌市街地は抜けられるからいいやと思っていたら、高速降りたら千歳まで永延渋滞気味。耐えかねて途中で恵庭から抜け道に入れば、道に迷って結局時間ロスしてるし、札幌~千歳3時間はあまりにも…(-_-;)
千歳から支笏湖に抜けるr16に入ってようやく走りやすくなり、実はまた道を間違えたんですが、そのせいで支笏湖の氷濤祭りの渋滞に遭遇。
ちょうど昨日からやっていたようで、せっかくだからと見てきました。
北海道と言えば札幌の雪祭りが定番ですが、正直地元人間としてはマンネリもいいところで、道外からの来客あったときくらいしか行きません。最後に行ったのはいつだろう…。
私の周りだけでなく、全体的に地元民からは飽きられているようで…。
今はさとらんどという別会場もありますが、あそこは家族向けなので行こうと思ったことはなく。
その点、ちょっとマニアックなこの氷濤祭り、やっぱり久々でしたが、良かったです。
大通会場の雪祭りは雪像しかないので見飽きたんですが、こちらは氷主体の展示で、工夫を凝らした氷の展示物は雪像よりも綺麗で楽しめました。
入口から氷のお出迎え。
ブルータワー。
フルカラーLEDのおかげで、こういう展示物も華やかになりました。
アイスフォールズ。
協賛企業はお馴染みのデンソー(笑)
千歳にデンソーがいますので、北海道で数少ない車産業です。
そして、一番良かったのが苔の洞門。
支笏湖近くにある景勝地の苔の洞門をイメージした空間です。壁と天井から垂れ下がった氷を緑の光で照らし、幻想的な空間。
人工物とはいえ、思わず見とれてしまう綺麗さです(^^)
風も防げて暖かいので一石二鳥(笑)
苔の洞門から出ると、雲一つない夜空に月が浮かんでました。
静寂な真冬のワンシーン。
ヒメマスの氷漬け。
氷の壁もお見事。
ここまで綺麗に凍らせるのは大変だったと思います。
こういった祭りに滑り台は基本ですね(笑)
小さい祭り故、大人も気兼ねなく滑れます(^^;)
最後は展望台。
階段が急なのでおっかなびっくりですが、こうやって会場を一望できるポイントを作ってくれるのはありがたいです。
随所に工夫が見られ、小さいながらもアイディア勝負で挑んだ氷の祭典はマンネリの雪祭りよりもよっぽど魅力的でした。
もっとも、この氷濤祭りもネタはそうそう変わらないでしょうから、毎回行ってたら飽きそうですけど(^^;)
ところで、夜だったので寒さは堪えました。晴れていたので、放射冷却現象もあったと思いますし。
会場の温度計は-10度だったものの、体感では絶対そんなものではなかった筈。
温度計と言っても、本物ではなく、グラフを手動で上下する手作り品だったので、概算だったと思います。
休憩所でホットのコーンスープ缶を買ってカイロにしてましたが、あっという間に温くなり(^^;)
写真撮っていたから余計ですね。
また余談ですが、メール送信用にガラケーのF-02Dでも撮っていました。
この機種、タッチパネルでAFできるのがお気に入りでしたが、こういう酷寒の夜だと手がかじかんで震えるうえ、タッチするために一時的に右手の人差し指を離すからどうしてもカメラの固定が甘くなり(タッチ動作そのものでもカメラが動きがち)、AFしてそこからカメラを固定したまま人差し指を戻して手ブレさせずにシャッター切るのは結構難しいです。そもそもタッチ動作の分撮影動作が長引くから、余計に手がかじかむという悪循環。
いいと思っていたタッチAFだったけど、こんな弱点があったとは…。
車に戻る前にじゃがバターで体を温めました(^^)
西へ進んで大滝村へ。
そして蟠渓温泉のオサル湯に寄ってみます。
ここは札幌から一番近い野天風呂で、ここから所謂無料露天めぐりが始まったので、私にとっては始まりの聖地でもあり、ホームです。
しかしながら、昨年の東日本大震災で土砂が流れ込んで湯船が壊滅し、復活できないという悲報を聞いていたので、気になって様子を見てきました。
…が、半ば諦めていたのに、何と湯船が再建されています!!!
新設されたのは3つ。以前とは明らかに場所が変わっています。
入る気満々でしたが、源泉が出ている上の湯船は熱すぎて入れず、湯船にもご丁寧に「高温注意」の文字が。
普段なら川の水をバケツリレーで入れて冷ますなり、熱湯奥義(笑)を使うなりでがんばったんですが、なにぶん外気温-10度以下ではそんな余裕はなく(-_-;)
(よく見ると、写真左側の湯船の縁に高温注意の白い文字が)
下にも湯船が2つありましたが、どちらも温すぎ&浅すぎで、入っていたら間違いなく深刻な風邪引きコース。
泣く泣く諦めましたが、でも入るつもりで来たわけではないし、今後また入れるという吉報を得られただけでも十分な収穫でした(^^)
そして海沿いの伊達へ。
ここのマックで遅い夕食です。
この辺りを夜中走っているとよくここを通るんですが、何故か街灯に吸い寄せられる虫のように入ってしまいます(笑)
こういうところで食べるマックは無性に美味しいんですよねぇ。普段はほとんど寄りつかないのに。
夜中にこんなもの食べたらメタボ一直線なのに、禁断だからこその魔力(^^;)
道南に入るとジムニーのドアガラスが凍りついています。
普段なら霜がついている程度なのでなぞれば取れますが、今日はガチガチの氷。
暖かい道南でこうなるとは、今日はよほど寒いようです。
そもそも幌車自体が寒いと言うのもありますが(^^;)
気密性のかけらもないため、ちょっと車を降りたら、鬼のような早さで車内が冷えてます(笑)
今度こそ温泉に入るべく、真夜中の盤石温泉を目指します。
ここは3年前に初めて来ましたが、温泉探す最中に穴にはまり、EDのフロントリップを割ってしまった因縁の地です…(-_-;)
ところが、記憶を頼りに何とか辿り着いたものの、林道が途中から除雪されていません。さすがのジムニーでも間違いなくスタックするだろう深さだったため、車で行くのは断念。
一応以前車が走った跡の轍はあるので、そこから雪中行軍しようと目論みましたが、調べてみると真冬は太ももまで埋まる雪の深さらしく、そうなれば山スキーやスノーシューが必要。昼間ならいざ知らず、こんな寒い真夜中に無茶したら命に関わるので、またも敗退しました(泣)
そんなこんなで深夜の函館入り。
色々道草していたとはいえ、何と札幌から13時間かかっての到着(汗)
(普段は遅くとも5時間あれば着きます)
さすがにどこもやっていないので、コンビニで夜食買って小一時間の仮眠。
そして朝6時…
今回の目的地、谷地頭温泉のオープン時間です。
函館市民の温泉銭湯として名高いところですか、何故か今まで一度も行ったことが無く。
日乃出湯無き今、残された谷地頭温泉に行ってみようと突撃しました。
朝弱いのでこんなオープンと同時に温泉行くことなどないんですが、今回はたまたまですね。
真冬なのでまだ空も暗く、新鮮な気分だったものの、10分前だというのに車が続々やってきて、10人以上入口の前で待ってます(汗)
何となく一番風呂競争の雰囲気になり(^^;)、ドアが開いて負けじとスタートダッシュするも、慣れてるうえに軽装の地元の人たち(寝間着の人も…)には敵いません(-_-;)
友人は「(私に対して)脱ぐのはやっ!」と目を点にしていましたが(笑)
それでも、内風呂を割り切って一目散に露天目指したら、そこでは一番乗りでした(^^;)
露天は五稜郭をイメージした星形です。
住宅街にあるので展望は効きませんが、外気との温度差が気持ちいいです(^^)
でも、何故かその後も露天にはあまり人がおらず、たまたまなのか、実は人気ないのか…??
入っている内に夜が明けました。
別の日に撮った写真みたいです(笑)
恐らく朝一乗り込みだからこそ撮れた内風呂写真。
バックに少し写っていますが、だだっ広い大浴場の壁一面に設置された洗い場の数の多さに圧倒されました。
どんだけ利用者多いんだろう…。
お湯は湯の川とは全く異なる褐色のナトリウム-塩化物泉。いかにも効きそうな濃いお湯ですが、残念ながら利用者多すぎるためか、塩素入りです…。
こんなお湯に銭湯で入れる函館市民が羨ましいです。湯の川と違ってまだまだ源泉は元気のようだし、民間売却という不穏な動きもあるものの(今は市営です)、地元の社交場として末永くがんばって欲しいですね。
そして風呂あがりに休憩場で4時間も爆睡してしまいました(-_-;)
(夜通し走って寝不足につき…)
お昼は金森倉庫のカリフォルニア・ベイビーで定番のシスコライス大盛りです。
この美味しさと量で790円は反則ですって(^^;)
そのまま
ST20#系後期EXiV、カタログのロケ地となった場所を探しに行きます。
場所の算段はついていたので、すぐに見つかりました。この話は前回書いているので割愛しますね。
相変わらずしばれていたものの(「冷える」の北海道弁)、快晴なのもあり、かなりいい雰囲気でした。
もっと長居したかったんですが、友人の時間の都合があったため、あっさり撤収。
最後は道南の湯治場、濁川温泉へ。
ここは何軒か宿があるんですが、今まで行ったことのない新栄館にしてみました。
ここが一番湯治場の雰囲気あって温泉好きには定番?なんですが、内風呂だけなのがネックで後回しにしていました。
温泉好きならそんなことに拘るなと言われそうですが、のぼせやすいので体温調整のしやすい露天がないと長湯できないんですよね(汗)
が、行ってみて食わず嫌いだったと反省する羽目に。
日曜の日中なのに運良くほとんど貸し切りで、時間の流れ止まったような落ち着く雰囲気がたまらなくツボにはまりました!
浴場は小さい湯船が3つあるだけで思ったより狭かったんですが、俗世間から切り離されたような小さな空間はとても心地良く、時間が許せばもっともっと長湯していたかったです。空気中にも目で見えるくらい水分が滞留していて、俗的に言えばマイナスイオン出まくりな空間。
湯船は3つとも温度を変えており、低温と中温のところは温めだったので十分長湯できました。
内風呂だけでも満足できる数少ない不思議空間でしたね。
お湯は透明な含硼酸含重曹食塩泉で、特別個性が強いわけではないけど、床に堆積した析出物がただ者じゃないお湯の実力を物語ります。湯治場だけに、効能は語るまでもないでしょう。
朝の谷地頭温泉効果もあるのではっきりは言えませんが、真冬で乾燥しきった足の裏は気持ちいいスベスベの手触りに(^^)
建物の中も渋いです。
写真は床が斜めに写っているので傾いて撮ったように見えますが、建物が傾いてました(^^;)
古くても純和風の重厚な造りとは違う質素さは、実に北海道らしいというか。
あとはひたすら帰るだけ。
時間に追われて長万部から高速です。
え~、すみません、助手席で爆睡してました(-_-;)
夕食はやっぱり買い込んできたハセガワストアのやきとり弁当。
左のチーズトッピングを食べ、右のは翌日のお昼用。
てな感じで、長くなりましたが濃厚な強行軍ドライブでした(^^;)