
今回の延命メニュー、「劣化した物を回復させる」ばかりで目新しさはほとんどなかったんですが、そんな地味な面子の中で唯一新風を吹き込んだのがサイバーナビ(carrozzeria AVIC-ZH9990)の取付です。
ナビつけるのが延命メニュー?という疑問はありますが、老朽化していたオーディオの交換というのがきっかけでしたし、飽きずに乗り続けるためには多少の変化は必要だとフォローしておきます(^^;)
前にもチラリと書きましたが、ED買ってから12年間使っていたcarrozzeriaのFH-P9900MDの冷却ファンの異音が出たので、その代替です。修理すれば済みますが、そろそろ修理部品も怪しい頃合いなので思い切って入替に。
2DINが好みだったんですが、既に2DINハイエンド機種は絶滅して久しく、一番近いポジションにいたのがサイバーナビ。昔の2DINハイエンドオーディオとナビを一体化させたシリーズです。
普及し始めの頃のナビのオーディオは所詮専用機に敵わないと聞いていたのでかなり躊躇していたんですが(少なくとも純正ナビや社外エントリーモデルは体験してみて酷いもんでした)、あれから10年近く経ってかなり進化してるようなので、思い切ってナビにしてみました。専用機にはないMSV(HDDオーディオ)も魅力の一つ。PCよりも高価なだけに、結構な冒険でしたね。
●ナビ機能
先に書いておくと、私はナビ自体はほとんど必要ない人間です。北海道の地図はほとんど頭に入っているので、ツーリングマップルやモバイルGoogleマップで十分。北海道だし、通勤ルートが人の流れと逆なので、渋滞情報も要りません。
ただ、地図を見ながら走れるのは楽しいし、目的地までの残り距離がリアルタイムに分かるのは便利かも、という程度。ついでに、せっかくこの年式の車でオーディオスペースがインパネ上部にあるんだから、ナビにはいいだろうなぁと思っていたくらいです。
その程度の需要なので、ハイエンドナビを買ったところで宝の持ち腐れでした。例えるなら、ほとんど通話機能しか使わない人がスマートフォン買うような(^^;)
ナビつけて5ヶ月ほど、せっかくだからと機会あらばと使ってみましたが、まあ凄いですね。今のナビは。
もう至れり尽くせり。私程度の使い方では不満点はほとんど思いつきません。強いて言えば、ルート候補の詳細(具体的にどんな道路経由するのか)がわかりにくい程度で。
自車位置の精度も大した物です。今まで使ったことあるナビでは高速(高架区間)に併走する下道を走ると、道路を判別出来ずに勝手に高速に乗ったことにされてましたが、このナビは高精度&高度判別までしてくれるので、そんなこともなくなりました。
予想通り、目的地までの残り距離がわかるのも便利です。時間に追われてるときなんか特に。まあ、残り距離はどんなナビでもわかるので、機種は関係ないんですが(汗)
目的地までの予想到着時間もかなり正確になってますね。北海道は下道の平均速度が高いので、昔のナビではあり得ない到着時間提示されてネタにできたもんですが(笑)
逆にこんなものに頼っていたら、人間バカになると思うほどです(^^;)慣れたら手放せなくなること確実。道を覚えられなくなるので、必要以上に案内機能を使わないようにしてますが(汗)
ただ、そんな高機能ナビでも一点だけ欠点が。
真冬の積雪期だと市街地の積雪状況までは考慮してくれないので、ナビの案内を鵜呑みにすると、とんでもない道路を走らされたりします(^^;)
この辺はさすがに地元人間ナビが最強です(笑)
また、ナビ部分で一番感動したのは地図の表現力の高さです。今まで見てきた(古めの)純正ナビや社外エントリーモデルとは段違い。スカイビューの表現力は比べものにならない美麗さです。
いつもスカイビューにしてますが、目の前に映る風景以外の地形もよくわかるので、これはかなり楽しいです。走り慣れた札幌市内でも、ここにこんなものがあったんだ、こんな地形や道路になっていたんだ…と新たな発見をすることもしばしば。
こうなると、EDのオーディオスペースの位置が本当にありがたいです。この頃の年式はインパネ下部にあるのが普通なので、オンダッシュタイプでないと実用性低いというのに。
それでもナビ前提にデザインされた今の車に比べると少々位置が低いんですが、この位置なら十分インダッシュのままで地図見ながら走れます。インパネデザインの先見の明に大感謝ですね。
ついでに、インパネが運転席側に向いているのもお気に入り。見やすい&操作もしやすいし、いかになもコンソールの雰囲気が大好きです♪その分助手席からは見にくいんですが、今やすっかり希少になったドライバーズカーということで(^^;)
●オーディオ機能
結論から言うと、オーディオ専用機に敵わないのでは?という懸念は許容範囲でした。
一体型ナビもここまで来たのか…と感心します。昔の2DINハイエンドとほぼ同等の性能はありますね。1DINハイエンドのDEH-P01とは比べられませんが…。
「ほぼ」同等と書いたのは、やはり前機種に比べて見劣りする箇所があるからです。
DSPのメニューが減少、サブウーファーの細かい設定機能が省略、サブウーファー出力のモノラル化、この3点は前機種との落差を感じました。
ただ、逆にグラフィカルなインターフェイスやHDDオーディオのMSVはナビならではであり、私はそこまでの音は求めないので、こちらの方がいいですね。
ちなみに、今はデジタルオーディオだとiPodやUSBがありますが、私はなるべく配線は表に出したくないし、USBはノンストップCDの録音が面倒なので、MSVが一番使いやすいです。
2DINハイエンドの代替という私の要求は十分満たしているというのが結論です。
スピーカー周りは純正+αなので、私にはこのくらいがちょうど良く。
※後日追記
一年経過して冷静に判断すると…
素の音で比較すると前機種のFH-P9900MDには僅かに届いてない気がします。ナビ取り付けてすぐに行ったデッドニングや本職のセッティングのおかげで総合的には上回っているだけで。
実はカロの2DINハイエンド最終モデル、FH-P099MDも持っていたりするんですが、これに換装したら明確に差がついてしまうかも。
10年以上前の機種でも十分戦えるんだから、やはりオーディオ専用機は大したもんですね。
●不満点
最後に数少ない不満点。
・リモコンが恐ろしく使いにくい(上下左右対称配置のボタン構成なので、リモコン見ないと操作出来ない…)
・ミュートorオーディオOFFスイッチが無い(アッテネータだけでは不便)
・起動遅い(今まで見たナビの中ではダントツの遅さ)
・スペアナが無い(ちょっと寂しいです)
リモコンは前機種のリモコンそのまま使っています。シフトレバー後方の灰皿スペースに貼り付けてますが、手で触っただけで操作出来るので使い勝手いいです。ボリューム操作と曲送り&戻ししかできませんが、それだけでもかなり楽。本体の操作ボタンは小さすぎます。
消音出来ないのはやはり不便で、カスタムボタンにアッテネータは割り当ててますが、もっぱらリモコン連打でボリューム下げるのがほとんど。今まで触ったことあるナビは全て消音できたんですけどね…。
起動の遅さとスペアナは、まあ慣れました(^^;)
非常に長々と書きましたが(-_-;)、20万円以上の価値はあったと思ってます。
足の固い車故、HDDの寿命が心配ですが、なるべく長く使いたいですね。