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みどりペコちゃんのブログ一覧

2023年11月04日 イイね!

田園の憂鬱⑤

〈庭の片隅に咲いた赤い薔薇一輪いとし〉


春と秋に律儀に一輪咲かせる薔薇、大概気づいた時には枯れかかっている。それでも切り花にして台所に置く。妻は面倒臭がり屋で母の残した花瓶を探そうともしなかったのか、ペットボトルに活けた。最も、残された陶器や漆器はベランダボックスに納めてしまったから、探せないのかしれない。石油の18リットルのポリ容器が三四本入る、ベランダボックスが20個になり、置場所に困って門の外のカーポトを積んでいる最中だ。
実家の同居していた兄家族が、兄嫁の実家に引っ越して、老老介護に疲れた母からギブアップ宣言され、早期退職してワタシたちが一緒に住むことになった。
間もなく母は他界し、残った父親は脳溢血から失語症になり、認知症から施設に入所してもらった。
ワタシは、地元市役所に嘱託でアルバイト的な仕事をしながら見舞ったが、数年で、やはり亡くなった。
その時は、あまり気にしていなかった。キタカントウの小都市の医療や福祉について、まったく無知だった。

〈農家の稲刈りが終わると柿が熟してきた〉

トイレで父が倒れたとき救急車で市の総合病院に運ばれたが、何の治療も検査もなく帰されたのである。担当医が不在という理由であった。二度目に、犬の散歩中倒れて、同じ病院に運ばれた。朝だったので担当医は居たが、緊急治療は出来なかった、倒れてから直ぐ治療すれば術後の経過が格段に違うことは、ワタシもその頃には認識していたので医師に告げたが、処置しなかった。父は人一倍健康で元気な体の持ち主だったので、今でもそのことが悔やまれる。
ソーシャルワーカーに相談したが、早く退院して他に行ってくれの一点張りで、とりつく島もなかった。
それからは、病院や施設探しに明け暮れ、入院出来ても直ぐに他を探さなくてはならなかった。



〈プリメーラは、ペコちゃん号に替わりました〉

医師も警察もとても威張っている。
血圧の薬を貰いに父を送迎した時、同席したが、薬が強くてふらつくと説明したら、そんなお前にやる薬はないと、どやされ、ホントに処方されなくなった。
信号無視で2度警察のネズミ捕りに引っ掛かった。父がのっていたり、愛犬が同席していたので、急ブレーキは避けたかった。そろりと入った交差点で停められ罰金、東京で毎日運転していたので
それは、意外だった。危険性はなかったと今でも思う。慣れない軽自動車のブレーキのフィーリングに慣れてないこともあったろだろう。
それにも増して、警官の激しい言動である。妻も聞いているのでと注意したほどであった。


〈父のミラは、みどり号に替わりました〉



Posted at 2023/11/04 17:11:05 | コメント(1) | トラックバック(0)
2023年08月19日 イイね!

田園の憂鬱④

ラジオ体操の夏休み、高校野球のテレビ中継、お盆休みの帰郷渋滞。

ワタシは、行進とか嫌いだ。ダンスでも他人とステップを合わせることができない。
祭りの太鼓や御神輿を担ぐのが苦手で無理だ。
野球ができない。だいたい、丸刈り強制を問う、なんて時代錯誤。
でも、嫌いな野球を息子には薦めた。楽なんだ、人生が、集団に従属するのって。
就職や職場で野球部または、運動部経験者は優遇されていた。職場の寮に住んでいた頃、同期はほとんどが体育会系の大男で、同じ部署に集められて活躍していた。所謂(いわゆる)出世コースだった。
仕事内容は遊軍といって、総務部に所属しながら、忙しい部署やトラブルのあった課に出向したり、機動性を求められらる部署だ。
ワタシは、そこに行かされるのが嫌で、白羽の矢が立たないように気を付けていた。
右向け右は、性に合わないのだ。
御神輿担ぎ手が少なくなって、ワッショイの掛け声もセイヤとか、アニメみたいな言葉を発して担いでいる。ワタシがこどもの頃は、長男しか担がせて貰えなかった。ワタシを養子に貰いたいとも噂された叔母の家の長屋門の二階から喧嘩御輿を眺めて居た。葡萄酒が出され、絞めた鶏の出汁の効いた饂飩汁に、手打ち麺を入れて贅沢を味わえた。
おそらく、戦争で夫を亡くした叔母が後添えで入った家だったらしい。叔父は村会議員だった。
ワタシの父は、この叔母の妹の嫁ぎ先で孤児として育てられていた。子をなさない家庭だったが、親父を育てるうちに、長子が誕生、女も二人授かった。
後妻に入った叔母の家には子がなく、親父を養子のように出すかと思ったら、長女を養女に出した。だからか、ワタシを御大尽さんは可愛がってくれたのかもしれない。
孫と結婚でもと思っていたのかもしれないが、この孫はてんかん持ちで、何時も悪態をつく手に終えない娘だった。
父の育った家の息子は誰でも知らない人はいない、電機会社の取締役迄なっている。
同じく孤児の母の育てられた家も、隣町の村会議員の家だった。遊びに行って嫌な想いはしたことがない。何時もここの家族も笑顔が絶えぬ優しい顔が思い浮かぶ。


田舎の御大尽の家の匂いは覚えている。
登れないような高い縁側に大きな岩石の足置きにのってから上がり、トギミ(とうぎみ・トウモロコシ)やスイカをご馳走になる。お小遣いは受け取ってはならないと母から厳命されていたので、帰り際は毎回決まって大騒ぎ。
長男はどうだっのか、何時も一緒に出掛けたことはなかった。あっさり受け取っていたのかもしれない。
Posted at 2023/08/19 02:43:07 | コメント(1) | トラックバック(0)
2023年08月04日 イイね!

田園の憂鬱③

友人たちは長男が多い、大学は都会に出たが、実家に戻って家を継いだ。彼らは、ほとんどが理科系で学んだ。
生家から大企業に就職して、海外でも働いた。数人は田舎にとどまって、町の幹部になった。
年老いて、中学以前からの親友や高校時代からの同級生、だいたいクラブ活動の部長会の仲間たちだ。
ワタシは、新聞部で部長会の代表だった。
ノンポリで、先輩たちに憧れて部活動をしていた。
思想信条なんてありゃしない。しかし、就職面接では新聞部とは言えない時代ではあった。
勉強は落ちこぼれだが、就職模擬テストは抜群に良かった。試験問題がクイズのようで楽しかった。明らかに勉強嫌いなワタシに向いていた。
だから、かなり難しい企業を受けて合格できた。
大学は夜学に決めた。
高校にやっと行かせて貰ったせいで、その先は考えてなかった。貧困家庭の次男坊なんて、こんなもんさ。
それで、やっと地方から、母から逃げ出すことができた。
ふるさとを出る日、庭まで追いかけてきて、足にすがり付く母を蹴り倒して駅に向かった。駅では親友が列車が見えなくなるまで手を振ってくれていた。




父も母もみなし児で、兄も姉も、中学しか出ていない。子どもの頃の写真は一枚もない。運動会は裸足だった。兄は六歳上なので、お古は姉のお下がりで、チャックが反対だった。だから体操は嫌いだった。絵の具や裁縫道具の新しい物を使っている子は心底羨ましかった。
学校給食ができて、牛乳が出たとき、六つ下の妹に飲ませたくて、おぶって牛乳屋まで覗きに行った。
ワタシは、妹をいつも背中に背負って遊ばされていた。
それでも、家の仕事を頼まれると嬉しかった。風呂炊き、戸締り、子守りがワタシの役割りだった。
毎晩、寝しょべんをして母に怒られた。兄弟からもからかわれた。5年生の修学旅行に行けるか心配された。
妹とその同級生たちに、学校ごっこをして遊んだ。ワタシが先生役だ。
だから、当時バスの折り返しのあった神社があり、車掌の吹くホイッスルが聴こえた。バスの運転手になりたいと思ったが、先生もいいなと感じていたのかも知れない。




長男って、マザコンですよね。男すべからくそうかも知れませんが、七十近い年寄りが、ばあちゃんが、母親がこう言ったと真顔でおっしゃる。
実家で母と暮らすということは、そういうことなんです。
Posted at 2023/08/04 02:13:08 | コメント(1) | トラックバック(0)
2023年07月26日 イイね!

田園の憂鬱②

田舎町の楽しみは

選挙、贔屓(ひいき)の候補者を応援する。少しでも知り合いなら尚更だ。
事細かに対抗者の噂を探り、推している候補者を応援する。ゴルフコンペや観光地ツアーに参加、自分の立場を周りにアピールし、地域で応援する。
選挙が終われば、嘘のような静けさ。何かを期待して応援するというより、楽しみのひとつなのだろう。地区の運動会の代表選手への声援に似ている。


町の組織は住民を取り込んでいる。知らず知らずに公務員になっている。
消防団、交通安全、区長、環境委員、体育委員、民生委員など、地方の職員は住民との関わりが密で一体である。
一方、地区の祭りや行事は衰えるばかり、担い手不足といわれる。行政が割り振った区割りで、寺も神社も区分され、地域も学校も分けられた。地名さえ変えられる。

氏神さまにお参りできず、宗派に関係なく寺も振り分けられて、祭りや行事は衰退した。学校の統廃合がその後進んで、歴史的な村文化は崩壊、更にその後奨励された市町村合併により、行政の効率化は図られたかもしれないが、文化風土はこっぱみじん。まるで、町のよろず屋や駄菓子屋が潰れて、スーパーマーケットがショッピングセンターができるようだ。
町で暮らしてした長男たちは、変化に気づかずゆっくり歳を取ってきた。
Posted at 2023/07/26 03:14:51 | コメント(0) | トラックバック(0)
2023年07月21日 イイね!

祝・みんカラ歴13年!

祝・みんカラ歴13年!7月21日でみんカラを始めて13年が経ちます!
<この一年のみんカラでの思い出を振り返ろう>
今では毎月の一日湯治に出掛けるだけかな
6ヶ月と12ヶ月点検時に洗車してもらうだけとなりました。
走りは快調、軽自動車税は上がりましたが、運転は楽しめました。
最近、お仲間をよく拝見しますが、挨拶無し、残念

これからも、よろしくお願いします!

鹿沼のお気に入りのラーメン店で
Posted at 2023/07/21 03:50:33 | コメント(11) | トラックバック(0)

プロフィール

「@仙高大 さん
久し振りです
これは、少し前に
何種か咲きました

東北道ののり面のヤマユリもいいですよね」
何シテル?   08/16 00:22
還暦老人闘病日記 長生きはする気はなかったけど病気のせいで、思ったより早死になりそう だから未来はない、ダイアリーの予定は空白 終日亭日常茶飯事 ...

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