アパートのプロパンガスが異常な値段となっていることは、
これが公共料金ではなく、自由価格設定であり、しかも大家とガス会社の契約であるがゆえ住人には選択権がなく上げ放題となる。
また、物件に備わるガス設備はガス会社の所有であり、この金額分ガス料金も高額となる。また、大家はガス会社からのバックアップを享受するものであるとも言われている。
さて、今回の物件は、業界でもニチガスと争う会社アイ・エス・ガステムが契約ガス会社である。
この情報化社会で都市ガスとプロパンの値段差はおろか、賃貸物件と戸建のガス価格の差もある程度把握出来るだけの材料がある(と思っている)。
石油情報センターにて公表されている価格を平均として、リキッドプロパンの小売価格は発熱量換算で都市ガス並みの300円クラス/m3から賃貸物件相手の600円超クラス/m3までかなりの幅がある。業者向け価格は相当安価となるが、ここでは話題にしない。価格が自由なのだから当然であるが、生活インフラに倍以上の差が生じるのは理不尽なものである。
震災で減速したとはいえ、ヒートポンプで湯沸したほうが安くなる場合が多い。そういった代替手段を講じることが可能な戸建相手にはプロパンガスの営業も底値で提供せざるを得なくなり、安価にガスを使うことができるが、賃貸物件ではそうは行かない。
そんなことは、親の家での実例や、ネットでの声で理解していたつもりだったので、
今回の物件の大家には、「プロパンガスがあまりに高額だった場合は相談させてくれ」という旨を言い渡しておいたのであるが、相手の弁では「一人暮らしならそんな行かないと思いますけどねぇ」と言葉を濁す。・・・・・・これは、ダメな雰囲気だなと思いつつも、話を進めてしまった。基本的に大家は悪人では無さそうに感じてはいたのだが。
アイエスガステムの営業所へわざわざ出向き、料金表を出させる。
出てきたのは、これだ。
見づらいと思うが、要は、基本料金2000で、0~10m3で従量料金620円である。
賃貸としては、こういう価格設定も多いのだろうが、やはり高額であると感じる。
しかし、よく表で出てきたものである。正直感心した。
個別設定金額が当たり前で、こんな表無いだろうと思っていたので、その点は驚いた。
しかし、値段にはがっかりした。大家の言葉に淡い期待もあったのだが・・・・・・。
この時、対応頂いた店員はリフォーム担当なので、ガスの料金については詳しく答えられないとのことであった。
この値段であれば、投げ込みヒータを用い、電気で大量の水を暖めたとしても、金額として考えるならば電気のほうがやや安いと思われるレベルである。ただし、ガスを利用できたほうがはるかに快適である。
石油情報センターの10m3小売価格約7000円との乖離について、後日問い合わせを行った。
回答は、
石油情報センターの価格は、大口需要家の安価な価格も含めた平均値であり、この提示額は一般ユーザーへの提供価格として高額ではない、妥当である。また、この価格は戸建ユーザー・賃貸ユーザーを問わず、新規利用者すべてこの価格での提供であるとの弁であった。
殺し文句に、問い合わせの対応をした相手の男は、自分はアイエスではない別の業者のガスを使っているが、基本料金2500円で従量料金700円超を払っているとのたまう。
あわよくば値下げ交渉をと思ったが、あくまで個別設定はないという姿勢を崩さず、他社の金額を引き合いに出しても折れないとあり、話にならないので、話し合いは無駄と判断した。
やはり大家に相談する他はない。
この値段でも最悪ガスを契約せざるを得ないのだろう。今までそういう生活に慣れてしまったのだから。
低収入ゆえに、工夫出来ればよいのだが、改めて風呂で消費するエネルギーの多さを痛感するのみで、ある意味良い勉強になったのだが、納得できる解決法が見当たらない。
最後の望みが絶たれた時には、改めて検討しようと思う。
帰宅時点で持っている自動車のエンジンの熱とかを有効利用できないものであろうか。。
会社で放熱している熱エネルギーのなんともったいない事か・・・・・・。
Posted at 2013/04/17 00:17:19 | |
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