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2014年01月31日

カーグラフィック誌の凋落

カーグラフィック誌の凋落  今日の昼間のことですが、天気もいいので神保町にカレーでも食いに行くかと足をのばして、そのついでに菅原書店でCG誌の2013年1月号を買って来ました。以前、試乗したM6を専門家はどうように評価しているのか、また好事家から注目を集めるM235iの基になっているM135iについてもレポートされているということで、これは読んでおこうと思ったのです。

 いざ一読して肩を落としました。特にM135iについての、自動車評論家による寄稿がひどい。プロの文章ではありません。私が想像するに、一筆書きで原稿を書き終えて、すぐさま編集部へ入稿したのだろうと見受けました。読者の歓心を得るために読み直し、推敲を重ねた跡がないのです。もし私が担当編集者であれば、あの原稿が送られてきたら、まず突き返します。自身の雑誌出身の評論家で「先輩だから言いにくい」などという手前味噌な理屈は我々読者には通用しません。

 私の注文は、“内容が高度で理解できないので困る。もう少しエントリーユーザーにも分かりやすくして欲しい”などということでは決してありません。たとえその車を買えなくても、また乗る機会がないとしても、写真と文章を通じて面白味を感じさせて、雑誌を購入した甲斐があったと思わせて欲しかったのです。

 M135iの記事は、文章がドッタンバッタンとしています。MT車でギアチェンジの度にカックンカックンするのと似ている。スムーズに前に進まない。

 別項の記事で筆者はMT至上主義、多段化したATはスムーズではあるが車を操作する楽しみが薄いと述べていて、これは一つの意見として何ら否定するつもりもないのですが、それであれば、滑らかにシフトアップする以上の手技を使った文章、評論にしないと、読者への説得力が生まれません。仮に締切ギリギリだったとしても、一発入稿をしている場合ではないのです。

 私がCG誌に求めるのは、車メディアのオーソリティたる同誌編集者やプロの自動車評論家ならではの知見に基づいた、読んで楽しく格式の高い評論です。バックナンバーでしたので古本で800円でしたが、それでも“損をした”と感じさせるようでは、CG誌の権威を保つことはできないでしょう。彼らの沽券に関わることだと思いますので、奮起を促したいところですが、もしかするとこれはもはや過大な期待なのかもしれません。

●追記
同じ雑誌出身の評論家でも、例えばこんな短評もある。
http://www.webcg.net/articles/-/701

紙とWebでメディアの違いがあるにしても、こちらの方が明らかに「面白い」。

評論家にせよ、媒体社にせよ、車メーカーから車両を借りた上で試乗し論評を書く。借り受けている以上、その車をこき下ろすことは書きにくい。

それでも、英BBC「TOPGEAR」とまでは望まないが、批判する時は勇気をもってきっぱりと批判する、これが出来るのは日本の自動車メディアでCG誌くらいではないか。いや正確にいえば、かつてのCG誌くらいだったのだろう。

文章をわざと分かりにくくして、オブラートに包んだ中途半端な批判とするくらいなら、私なら思い切って購入を煽る礼賛記事にする。その方が潔いと私は思っている。
ブログ一覧 | クルマ関連メディア | 日記
Posted at 2014/01/31 17:34:58

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この記事へのコメント

2014年1月31日 17:56
車の雑誌を定期的に買わなくなって久しいですが、当該記事、イツニレさんの書評(^_^)をみて逆に読んでみたくなりました(火暴)。
コメントへの返答
2014年1月31日 18:02
そうなんですよね、CG誌の記事を全文転載できないので、逆ザヤみたくなってしまってるな本ブログとも(^_^;)
2014年1月31日 17:59
又読みたくなる。それが明日か…もっと先か…。
そんな本、雑誌が少く無くなりました。
中途半端な言い回しになりますが、ワクワク感を感じません。
物事の旨味を捉える視点と、それを記す力。。難しいけど、プロにはお願いしたいと思います。
コメントへの返答
2014年1月31日 18:07
某有名自動車評論家のその記事を読んで、「読者をなめとるな」と思ってしまいました。かつてのCG誌、かつてのステレオサウンド誌、かつての暮らしの手帖誌。もう求めても仕方ないと思いつつ、僕は結構頭が旧いので、つい求めてしまったりします。かたや、CGTVで映画「ラッシュ」を紹介していて、かつてのF1をみてみたくなりました。。
2014年1月31日 18:33
小林彰太郎氏とポール・フレール氏は、彼方の世界から、どう見ているでしょうね?
世代交代で済まされてはいけないが、避けられないことかも知れません。
古き良き時代とは、言いたくありませんが。
ということで、読んで見たくなりました。
新手の販促かなぁ。(^∇^)
コメントへの返答
2014年1月31日 18:53
個人的には…時代が変わった、メディアを取り巻く環境が変わった、ことよりも小林さんから今の社長に変わったということのほうが主たる原因かな、などと思っています。

変な販促になっちゃったなあ~(^_^;)この手法をもう少し深掘りしてみようかなと思ってみたりして(笑)
2014年1月31日 22:24
そういえばengine誌を買わなくなってかなり経つ..
コメントへの返答
2014年2月1日 10:57
engine誌も必ず立ち読みはして、3回に一回くらいは買うのですが、こちらが偉いなと思うのは普通に新潮社に入って週刊新潮とかを志してであろう人が、人事異動して車に関わり試乗で自分の意見を誌面に載せてることです。新潮プロパーでない人も沢山編集に関わってるとは思いますが、、

●追加ご参考
http://engine-online.jp/car_driven/road_test/ERT_B3SB10V8S.html
2014年1月31日 23:20
この記事はまだ拝見して無いのですが V6 エキシージ S のある雑誌レビュー記事において今回設定されたレースモードスイッチの解説で一定回数使用ごとにディーラーでのリセットが必要で100 回使用すると使用出来なくなると書かれていたようで読まれた複数の方のブログにもそう書かれていました 。

実はこれレースモードでは無くローンチコントロールに関しての間違いで使用上限が決まっているわけでも無く、
実際の記事を読んでいないので断言は出来ませんがもしプロのライターが上記のような形で書いたとすれば 38万円もするオプションが 100 回使ったら使用出来なくなるなんて内容の記事を確認を十分取らずに書くのだろうか ・・・ と疑問に感じてしまったことが有りました 。
コメントへの返答
2014年2月1日 0:08
プロの評論家でも時には間違いを書いて掲載に至ってしまうことはあるんだと思いますが、何より今はユーザーの知識が充実して上回ってしまうことが多く、雑誌というか専門メディアも大変な時代です。だけども、やっぱりプロには色々上回っておいてもらわないと困ってしまいます。読者に見下されたらメディアはもう使命を終えてるかもしれないですからね^^;
2014年2月1日 13:34
エチオピア?ボンディ?
いや、共栄堂かなあ・・
ま、まさかのゴーゴーカレー!?
あっ、すみません、、
コメントのスコープずれてますよね(笑)

GC含め、ここ数年(いや、10年位かも、、)
残念な誌面作りが目立ちます。。










コメントへの返答
2014年2月1日 14:56
共栄堂でポークカレーでした^_^汁多めにはしませんでした!カレーを食いに行って隣のキッチン南海に吸い込まれたりすることもありますが、、
CG誌の2013アワードも、へぇーというのもあるし、あららと混在でした、、
2014年2月1日 23:55
ボクが買っている車雑誌は
Sports-Car-Racingのみになってしまいました。
いつ出るか分からない本です(笑)
コメントへの返答
2014年2月2日 13:38
Sports Car Racingってあるんですね。もしかすると書店で目にしてるのかもしれませんが、「いつ出るか分からない」となると刊行が不定期なんですかね(^_^;)
2014年2月2日 14:09
おはようございます!

こういうブログの記事は面白いですね。で、私自身もカー雑誌の遍歴をよくよく思い返してみました。
CGはかれこれ10年位、読んでませんね。なぜかと言うと、他の雑誌の方が面白いからかな。エンジンは
ファッション記事とかの混在で、最初は興味あったのですが、今じゃ立ち読みでさらっと流す程度。
で、最終的に残ったのがルボランとゲンロク。ゲンロクは今一つ、海外記事の流用みたいなのが多かった記憶あります。で、今は、一時帰国した時でも必ず買うのがルボランです。ルボランって昔から企画が面白かったし。

最近のカー雑誌って、例えばBMWでM3が発表になりそれが日本に導入されたとするじゃないですか、するとM3の試乗的評価の記事が横並びで「すべてのカー雑誌」に掲載される。つまり、雑誌は違えど内容は同じ様な感じ。。。。。。工夫がないと言うか。

あと、評論家の方々の趣味趣向がかなり偏向して来ているので、読んでいてもあまりすっきりしない、と言うのもありますね。

今はインターネットで情報があふれていますので、評論家の方々の知識がそれに追いついてない、感じがしますし、評論家の方々の勉強不足も散見されますよね。
あと、表現力の低下は、これは私含めて日本人全体の傾向ではないかと。。。(笑)

いずれにせよ、数あるカー雑誌。。。。。淘汰される日が近いのかな~とも感じてしまうのですよね。

最後にCGの後ろの方にある黄色のページで、各ブランドの新車の性能データが掲載されてますが、これはCGが独自に計測しているものらしいですが、アルピナに限って言えば何車種かは計測時のコンデイションが悪くで本来の性能が出せなかった、という事情があるにも拘わらずその悪いデータをそのまま雑誌に掲載しているところが、アルピナ・ファンとしてはちょっと「受入れ難い」部分でもあります。(笑)

コメントへの返答
2014年2月2日 15:17
こんにちは。
僕はどどのつまり雑誌偏愛というか、車にせよ、オーディオにせよ、音楽にせよ、究極的にいうと、文章を読んで楽しめれば、乗らなくてもいい、聴かなくてもOKという性分です。車より、オーディオ機器より、文章の方が好きなのかもしれないなと思います。
なので、プロの評論家なり、専門メディアの記者なりが、“どのように表現するのか”をマニアックに読み解きたくなります。偏愛ゆえに愛憎まざって、今回は「カチン」と来ました(笑)
TVも新聞も、そして専門誌でも、一斉に報道するので違いが生まれにくいというのはメディアに共通した課題ですね。それとやっぱりWebです。Webはほとんどが無料ですが、雑誌はフリーマガジンでない限り有料です。有料なんだから読み応えがないと、次から買いませんよね。
プロの評論家の世界もなかなか特殊なもので、限られた座席数が決められていて、その村のなかで上の方に出世すると、「先生」になります。僕は「先生」と呼ぶのが変だな、と思ったので、オーディオ評論の方を「先生」とは呼ばずに、必ず「さん」付けにしていました。でも雑誌社の方は当然「●●先生」と呼びます。
一昔前は「メーカーと評論家と媒体社(専門メディア)が“鉄の三角形”を形成して、読者は置き去りだったものの、その魔のトライアングルこそがその雑誌の“権威”を保持する装置になっていた、よき時代」と云う人もいます。
しかし今はそういう時代ではないですよね。評論家先生が“よく”書いたからといって、ユーザーがダイレクトにその製品を買うような世ではありません。うまく言えませんが、メディアの編集者やプロの評論家は、“えらそう”にするのではなくて、いかに階段を下りて読者に近寄れるか、それを踏まえたうえで、企画立てなりレイアウトなり表現なりを考えて、上にあがって昇華した内容にして不特定多数の読者に伝えられるか、ではないかと思います。あるいは誰に執筆を依頼するかも、“えいやっ”ではなく、厳選する必要があるんだろうと思います。読者に刺さらない評論家は村の中ではえらくても、下界ではちっともえらくないと伝えないといけないでしょう、と私は今回のCG誌で思った次第です。

プロフィール

「車検通しましたので、これであと最低二年は乗り続けます!いや十年乗ることになるかもしんないなぁ(^^)」
何シテル?   11/16 15:53
イツニレ(itsunire)です。 2010年8月、ロータス・エリーゼtype72を所有するのを機にみんカラを始めました。 エリーゼ自体が限定車のよ...
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