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イツニレのブログ一覧

2013年10月27日 イイね!

All-New Range Rover Sport - Race The Sun | Land Rover USA



洒落たCMです。しかし、この排気音はクロカンではなく、スポーツカーのようですね。
Posted at 2013/10/27 00:54:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | 外国車 | 日記
2013年10月14日 イイね!

BMW M6クーペ試乗

大いなる不安と期待 
 BMWへの関心を深めるなかで、M6を借りるチャンスが訪れた。そんな僥倖に恵まれるとは思っていなかったので、これはホントに望外の喜びだ。とはいえ3シリーズの試乗を経て、いきなりMのフラッグシップたるM6へとジャンプアップしてしまうことには、大いなる不安と期待が織り交ざって正直言って縮こまりつつ複雑な心境でもあったのだが、折角の機会がゆえ街乗りと同時に遠出をすることにした。


旅先で佇むBMW M6。外装から受ける印象はとてもアグレッシブだ

よく躾けられた猛獣のような節度と抜群の滑らかさ
 
 一般車両とタクシーが絡まりながら前進していくターミナル駅の前の道ではその巨体をややもてあましたが、特段の運転の難しさを伴わずに意外にあっさりとM6は走りだした。560ps(412kW)/6000rpm、69.3kgm(680Nm)/1500-5750rpmという強大強烈なパワーを備えるが、街中で力の取り扱いに難儀するなんてことはない。エンジンはよく躾けられた猛獣のような節度があって、そして抜群の滑らかさをもって回る。乗り心地だって、とても子供や老人の送迎には使えないなんてこともない。ステアリングは私の思い描く高級車のそれで、3シリーズは若々しくイメージでいうと白のスニーカーとサックスブルーのパンツの爽やかさと軽さ、カジュアルさがあったのに対し、M6は壮年の落ち着きと重みを伴って、かといって重過ぎて腕力を必要するかといえばそれもなく、実に大人びていた。
 また、内装やシートに革をあしらって、上品であることを嫌みなくドライバーに伝えることに成功している。車中から目にする見慣れた街の景色が違えて見える不思議な感覚に陥った。
 圧倒的なパワーを背景に有しながら、しかし実用性を捨て去ることはしなかった極めて高級な車、というのが第一印象だった。



堂々としたステアリング。瞬間的にシフトチェンジするパドルシフトの操作は楽しい


“大人(たいじん)”の風格を持つ車
 
 とはいえ、街中でV8の4.4リッターというスペックが必要か否かとなれば、はっきり言って不要だろう。実力の何分の一か、何十分の一かしか使わないのだから、オーバースペックに違いない。しかし、普段乗りにも使えると感じさせることには非常に驚いた。こんなにハイスペックの車なのにアイドリングストップが供されてもいる。
「“BMW M”=汗がほとばしる体育会的テイスト」というメディアのこれまでの言説、世間の評判から更なる進化を遂げて、むしろ「誰にも負けないくらいの底なしの余裕を懐に携えた、“大人(たいじん)”の風格を持つ車」だとも思った。


坂と左折時に注意 
 そんなファーストインプレッションだったから興奮さめやらずに借り受けた場所から自宅へと着いた。ここで問題が発生した。拙宅は残念ながらM6の入庫に適していなかった。全幅は事前に懸念していたものの、我が家は入口に傾斜がついていて、そこに面した道路幅は4メートル。車を入れる際、スロープを後ろ向きに登らないとならないのだが、7段のダブルクラッチ・トランスミッションは、リバースに入れても、ずるずると前面へとせり出し、危うく前の家の塀にフロントをこするところだった。左足ブレーキ、右足アクセルでいわば“半クラ状態”を自在に作れないと入出庫で大変に苦労する。私の知識や足技が未熟なのは詮方ない。慣れたらそうでもない可能性はあるけれども、いずれにせよ狭い道路での切り回しは5メートル近い全長からしてM6には似合わないとやはり感じた。また左右前方の見切りもよくない。シートポジションが適切でなかったのかもしれないし、ロングノーズゆえに仕方がないとも考えるが、特に左折時は気を遣った。何が言いたいかといえば、車両価格約1,700万の車に狭い道路や車庫は当然似つかわしくないし、小宅のようなガレージ環境にある者がM6を買うべくもないのだが、参考までに付記しておく。


【スペック】全長×全幅×全高=4905×1900×1375mm/ホイールベース=2850mm/車重=1910kg/駆動方式=FR/4.4リッターV8DOHC32バルブツインターボ
/価格=1695万円

機械の精緻の極み ~BMWの機械信仰~
 
 車の出し入れに手間取った後には、さながら鬱憤を晴らすように高速道路での走行を楽しんだ。三連休の初日、どこも渋滞が激しかったが、中央道、圏央道、関越を使って都合400キロほど走った。峠道がほとんどなかったことは悔やまれるが、それでもM6の顎が外れるような高性能を垣間見ることは出来た。“機械の精緻の極み”を感じずにはいられなかった。ボンネットを開ければ、エンジンとともに補器類などがみっちりと詰まっている。BMWやM社のエンジニア達の、機械に対する揺るぎない絶対的な信頼、もっといえば”機械そのものへの
疑いなき信仰心”を示しているようでもある。つまり技術者と機械の徹底的な対話がなされたことがM6からは感じられる。


圧巻のエンジンルーム

超絹ごしのエンジンフィール
 
 アクセルペダルを踏み込むと2トン弱のボディは鞭を入れられた競走馬らしく猛然と駆け出す。100km/hまではカタログ値で4.2秒。文字通りあっと言う間だ。同乗した友人いわく「これまで感じたことのない感覚で胃が平行移動する」と。車に乗っている以上、胃は平行移動している訳だが、「腹のあたりからワープするような加速感」だと評した。どこまでも右肩上がりの続く、綺麗な正比例のグラフの過渡特性をイメージさせる。
 精巧な2トンの機械の塊が、一気呵成に前進することにのみ全身全霊を傾け、オンザレールでコーナーを曲がってゆく。FRだからリアを滑らせることも出来るのだろうが、なんにせよ車体は安定している。ボディ剛性の高さは、それを意識せずに忘れさせるほど高い。自明の理といわんばかりだ。一体、なんという車なのだ。なにしろウルトラスムースに加速する。超絹ごしのエンジンフィール!これがM6の最大の美点と私は感じた。とにかく涙が出るほど滑らかだ。


脚回りの変化に自覚的になれないほど
 
 加えて、アイドリング時にエンジンを空吹きすると、4本出しのマフラーからただならない獰猛な音が明確に確認される。トンネル内で2速へ落として、咆哮がこだまする様は(周囲の車両への迷惑を抜きにすれば)快楽そのものだ。
 Mドライブロジックと称される機能で、エンジンの出力特性、ステアリングのアシスト量、ダンパーの減衰力の設定を変えられるが、エンジンを「EFFICIENT」、ステアリングとダンパーは「COMFORT」が最もおとなしいモードといっても十二分に恐ろしいほどの加速を味わえる。ステアリングに配されたボタンでM2のスイッチを押すと、それぞれが「SPORT」へと上がり、エンジンマネジメントはより低いギアを使ってスポーティに、ステアリングは明らかに重くなる。アクセレーションに感銘してつい気を取られてしまい、脚回りの変化に自覚的になれないことが多かったことを告白せねばならないが、硬くて乗れやしないといった記憶が全くないことをあわせて記しておきたい。
 普段使いもできそうなほど乗り心地が安寧と書いたが、不整路面が続く道では車体が上下して脚の硬さを感じた。時折現れる道路の継ぎ目などではそれほどでもない。
これはダンパー=「COMFORT」のモードにおいてである。このことからすると、日常の走行時に不便を感じさせるレベルではないが、サスペンションの基本的な設定はやはり硬めではあるように思う。
 また試乗した車には20インチのタイヤが装着されていたが、ロードノイズは少なかった。そんなことだけでも感心してしまう。 



後続の車が恐れをなすだろう、迫力あるリアの雰囲気

バランス世界選手権で一位を目指した?
 
 「エンジンの回転はどこまで滑らかにさせられるのか」を極限まで追求し、それとシャシー、車体剛性やら脚回りやら操舵やらの全てとどのくらいバランスがとれているか、その合わせ技一本を競う世界選手権で一番を取ることをこの車は目指したんだな、とM6を走らせながら考えた。乗ったことはもちろんないが、エンジンパワーだけなら例えばブガッティ・ベイロンはM6の倍近くの馬力がある訳だし、乗り心地だけならロールスロイス・ゴーストの方がいいのかもしれない。しかし、全てひっくるめでの競争審査で、世界一を獲ろうというのがM6なのかもしれないと一人勝手に思いを巡らせた。そして、この車は魅力や素晴らしさが分かりやすくて明快であり、これぞドイツの合理精神と得心したのだった。
Posted at 2013/10/14 03:07:40 | コメント(7) | トラックバック(0) | 日記

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「車検通しましたので、これであと最低二年は乗り続けます!いや十年乗ることになるかもしんないなぁ(^^)」
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イツニレ(itsunire)です。 2010年8月、ロータス・エリーゼtype72を所有するのを機にみんカラを始めました。 エリーゼ自体が限定車のよ...
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