
先日修理業者からニッサンジューク(FY15)のエアコン修理で「行き詰まってしまったので…」との事でご依頼を承りました。
ユーザのご依頼は「1年前にコンプレッサとIPDMを交換したが再び冷えない」と言うことです。
なぜコンプレッサとIPDMを交換したんだろう?と考えましたが、合点がいきません。
特に異音があった訳でもなかったみたいですが、よくよく事情を確認すると「見込みで修理した」らしいです。
症状確認
預かってすぐ変な症状を確認出来、スキャンツールでダイアグとデータ確認しましたが、特に何も出ません。
変な症状
エアコンを20.0℃設定(外気温25℃)でオートスイッチをオン。
30数秒後にコンプレッサマグネットクラッチが入り、2~3秒でオフ。
再び2~3秒でオン。
そのまましばらくクラッチはオンしたままでしたが、サーモアウト付近でオフ。
その後5分以上経過してもクラッチはオンしません。
吹き出し口温度は20℃とぬるい感じです。
温度設定をFC(最大冷房)にして2~3秒はクラッチがオンしましたが。
再びオフしてからは全く入りません。
ここで風量を最大と最少を繰り返していると、再びクラッチがオンする事があります。
エアコンECUを疑いましたが先ずは入力信号系統を確認しました。
その中で吸込み温度センサ(ニッサン名)の電圧が3.9V@25℃と少々高くセンサ単体で抵抗値を確認したところ4.2KΩ@20℃と通常より2倍以上高い抵抗値です。
そのうちブロワをHi⇔Loと繰り返していると突然∞Ωになる事があります。
そうです温度センサであるサーミスタ系統が断線しています。
ここまで30分程度と割と早く現象確認と故障診断ができました。
しかし温度センサの交換工数を確認すると11.2時間(エバポレータ交換換算)です。
どれだけ大変なんだ?と部品を発注して後日交換作業を行いました。
初めて触った車でしたが実時間で4時間程度で交換はできましたので、メーカー工数が多すぎると感じました。
交換にはエアコンユニットの脱着分解が必要です。
サーボモータを含むリンケージ類は解説書が無い場合、必ず分解前写真を撮る事をお勧めします。
サーミスタは定価¥2700程度でしたが交換工賃の方がはるかに高く、ユーザがなかなか納得してくれませんでしたが依頼業者からも頼み込まれて少々泣きました。
↓交換前と交換後のセンサ(実際はハーネスの断線ですがユニット内で断線しているので外からの補修は出来ません)
↓運転席側から見たユニットで茶色いカプラが温度センサのカプラ(ここで確認できます)
エバポレータに差し込んであるサーミスタ部(ここまでバラすのは結構大変)

Posted at 2016/05/17 01:01:47 | |
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