前回の製作記の続編です。
(2)足回りの改造 前編
前回予告していたように、タミヤのピン式タイプホイール対応シャシに、フジミ・アオシマのポリキャップ式タイプのホイールを組む改造術をご紹介いたします。
まずはホイールの違いをご紹介します。
キット付属のホイールは、ピン式タイプ。

ホイール裏からピンが出ており、このピンをシャシ側に差し込むことで固定されます。
ピンが折れやすく、ホイールの種類も限定されてしまうので、管理人は嫌いなタイプのホイールです(爆
続いて、フジミとアオシマのポリキャップ式タイプのホイール。(今回はアオシマ製)

ホイール裏にポリキャップが嵌っており、シャシ側からピンが出ているのでそこに差し込むことで固定されます。
フジミ、アオシマはこのタイプが主体であり、キットとは別売りのホイールが数多く発売されているため、種類も豊富です。
管理人はこっち派です。
ただ、キットによってはタミヤでもポリキャップ式、フジミやアオシマでもピン式である場合があり、個人的にはポリキャップ式に統一して欲しいと思うところです・・・
(2-1)フェンダー裏を削り込む。
これは無理におすすめしませんが、やっておいた方がホイールをツライチギリギリまで攻めてセットできるので、やっておいて損はないです。

フェンダー部分の厚みを裏から削り、薄くします。
今回は比較的薄いため軽く削る程度で大丈夫ですが、フジミやアオシマの古いキットは驚愕する厚みがある場合があるので、そういった場合は絶対やっておいた方がいいでしょう・・・
作業は紙やすりでもいいですが、ルーター等で削ると楽に綺麗に出来ます。
ただ、調子に乗って削りすぎてボディーに大穴を開けないようにご注意ください。
(2-2)既存パーツを取り外す。
キットは、前回仮組みした状態です。

ブレーキパーツはポリキャップ式ホイールを嵌める上で邪魔なので、外します。
(2-3)ピンのパーツを用意する。

アオシマやフジミのキットから、ピンのパーツを拝借します。
管理人は過去に100台以上のキットを購入し、数えきれないほど廃車にしてきましたので、それらのキットから奪ったパーツが豊富にあります(笑 そのため、ピンのパーツもたくさんあります(笑

キットによっては、ピンの部品が余る場合もありますので、そういったパーツは捨てずに残しておきましょう。
(2-4)足回りのパーツをプラバンから切り出す。

板厚1㎜のプラスチックの板(通称:プラバン)に、直径11㎜の円を書きます。
プラバンは、普通にタミヤからさまざまな板厚が発売されています。
中心に穴を開けてから、ハサミで切り出します。

先ほどのピンを差し込みます。(穴はピンの太さに合わせてください)
上記パーツをホイールに取り付けます。(以下、これを
“足回りのパーツ”と呼びます。)
(2-5)足回りのパーツを取り付けられるように調整する。
先ほどの部品を足回りにあてがい、後は理想の車高となる位置に固定できるようにするだけです!

そのままポン付けできれば楽ですが、そう簡単にはいきません(汗
そのままではまだタイヤがはみ出しているので、当たっている場所を削り込みます。
キット標準状態。
加工後。

水色枠・・・干渉したアーム部分の表面を削る。
赤丸・・・ピンの裏側が当たったので、穴を開ける。
黄色丸・・・部品全体の表面を削り、タイヤが奥に入るようにする。

さらに八の字にするため、0.5㎜のプラバンを下側に貼り付けました。
(2-6)足回りのパーツを取り付ける。

(2-5)の調整作業で、理想の位置にタイヤを置くことが出来ました。
接触部分に接着剤を付けて固定するのですが、接触面が少なく安定性が悪いため、このまま接着してもすぐに取れてしまいます(汗
そこで、補強をします。
(2-7)足回りのパーツ取付部の補強をする。
補強方法は至ってシンプル。

①パテの粉を足回りのパーツの周りにふりかける。(もちろん、見えない裏側)
②瞬間接着剤を塗布する。
すると、パテの粉が瞬間接着剤でガッチリ固まり、足回りのパーツがしっかり固定されます。
パテの粉は、エアロ造形時のパテやニコイチ接続部に盛ったパテを削った際に出る削りカスを捨てずに取っておいたものです。

しかし、無い場合はパテが固まってから削れば、パテの粉は出来ます。
また、後日掲載予定ですが、パテで複製したパーツの失敗作を削るのも一つの手です。
そして、一部をガッチリ固定したらシャーシ部品を取り外し、パテの粉を盛れなかった場所にも同じことを行います。

既存パーツと今回追加したパーツが、しっかり固定されました。
調子こいて瞬間接着剤を流しすぎ、ピンの部分に浸食してしまいました(滝汗
そのせいでピンが回らず、力技で回そうとペンチでひねったらねじ切れました(爆

今回は接着面が少ないため、普段では起こらないトラブルが発生してしまいました・・・
しかも、左右両方とも同じミスを犯すのでした(爆
ピンのストックが大量にあると、一安心です(笑

穴を開け直し、接着されたピンの残骸を削り取って、新しいピンを入れてやりました。
さらに追加した円状のパーツは、複製したブレーキパーツを固定する土台になります。
複製したブレーキパーツの詳細は、次回ご紹介します。
失敗もありましたが、どうにかポリキャップ式ホイールを後輪に履かせることが出来ました♪
反対側は同じ作業を行っているので、作業内容紹介は割愛します。

右側は若干ハミタイ気味ですが、気にしないでください(爆

ということで、次回の“後編”は前輪部分の改造の詳細と・・・

※写真はホイールをあてがっているだけです。

複製パーツ製作の作業内容をご紹介しようと思います♪

では♪
(土日で観た映画)
スクランブル

旧車が多数登場する映画。面白い映画でした。
ジョンウィック キャプチャー2

前作を観ていたので、続編となる本作も観ました。
マトリックス時を思い出す、夢の共演もありました(笑