
対策その1
キャビテーション対策と冷却水路の適正化
当店で製作している車種別エア抜きタンク
【商品名:バブルキャッチャー】のJZX100用を
JZX110用にカスタマイズして装着しました。
このタンクの特徴は、内部が三層構造になっています。
気泡を含んだ冷却水を第二層から取り込んで、気泡と冷却水に分離。
分離した気泡は一段上の第一層へ格納し、
第二層から第三層に流れる冷却水の流れから離脱させます。
気泡を取り除いた冷却水は下の第三層を経由してウォーターポンプに送られます。
汎用の円筒型エア抜きタンクはせっかく水面に上げた気泡を渦の中心から吸い込んでしまうし、
仕切り板付きの角型も気泡格納部の第一層がある市販品は私が知る限り他に存在しません。
第一層のエアの格納部が無いと、一度分離した気泡が後続の水流に巻き込まれて
再循環してしまいます。
気泡が再循環すると、ウォーターポンプで気泡を再攪拌するのでネズミ算式に気泡が増え続け、
アッパー側での回収では追いつかなくなるので、分離した気泡はきっちり格納することが重要です。
X100系、X110系の1JZエンジン車の気泡の取り出しポイントはラジエターの注水部。
(JZX90は特殊な配管方法を取らないと抜けません)
そして、ヘッド後部~ヒーター間のヒーターホースからバイパスさせて、
シリンダーヘッドの6番側からも気泡を回収。
それに伴ない某バイパスキットと同じ効果も得られます。
非水冷タービン車の場合は、ヒーターホースからバブルキャッチャーへのバイパスが
冷却水路の適正化となります。(水冷タービン車の場合は+αの変更が必要)
バブルキャッチャーによって、キャビテーション対策と冷却水路の適正化が完了したら
冷却水を入れてエンジン始動。
装着前アイドル時:電動ファンを廻して85℃
装着後アイドル時:電動ファンを停止で80℃に改善しました。
ローテンプサーモを入れればさらに下がります。
ちなみにJZX100、JZZ30の水冷タービン車にバブルキャッチャーを装着すると
アイドル時の水温を5℃、全開走行時の水温を10℃~20℃落とせます。
NA車や非水冷タービン車の場合は、そこまで大きな差は出ませんが、
全開時の結果が楽しみです。
つづく
Posted at 2010/08/23 00:45:57 | |
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