車弄りの本質は、車の状態や使い方を基に有効と思われるパーツの装着や、
加工を行うかどうかを考えることではなかろうか?
なんてことをたまに考える。
街乗りだけの車。
スポーツ走行のみの車。
街乗り&スポーツ兼用で街乗りを重視する車。
街乗り&スポーツ兼用で街乗り無視・スポーツ走行のみを重視する車。
車の使い方次第で選択肢が変わってくる。
同じパーツでも前提条件次第で有効だったり無効だったりするから
有効なら使用して無効なら使用しなければ良い。
ただそれだけの話なんだけど・・・
なぜかオートパーツの中には、特定の使用状況だけを基にして
有効だ!無効だ!とウヨサヨみたいな極論が展開されてしまうんです。
代表的なのはアーシングやローテンプサーモです。
ここでは純粋にアーシングのメリットとデメリットのみを、電気に疎いチビッコ向けに
ユーザー車検代行業者のワタクシが語ってみようと思う。
まず共通認識として
バッテリーアース(A)、エンジンアース(B)、ボディアース(C)、の
3点を繋ぐ純正のアース線をメインアースと呼ぶことにします。(画像の青線)

ヒューズ、リレー、コネクタ、A・B・C・Xの接点、すべて接点抵抗ゼロ。
つまり新車の状態を基準とします。
ピンク文字の部分で電圧を測定すると、最大でレギュレータ電圧の14.5V。
最大の14.5Vを負荷の電球などの抵抗値で÷と最大電流値が導き出されます。
ヒューズからコネクタまでの負荷プラス線と
コネクタからボディーアースまでの負荷アース線の太さは
最大電流値に必要な配線の太さの、ひとつ上の規格の太さで設計されていると思われます。
(たとえば1.5sq必要なら、ワンサイズ上の2.0sqを使用とか)
つまり、最大電流値よりもちょっと余分に電気を流せる太さの配線が
どの車のどの装置にも標準装備されてるわけです。
さて、ここでアーシングをしてみましょう。
太い線でアーシングしてみましたが
負荷のコネクタからボディアースまでの負荷アース線は1mmも太くなりません。
仮にコネクタまでアーシングしたとしても、負荷プラス線は太くなりませんし
仮に負荷プラス線を太くしても供給電圧は14.5V以上には増えません。
電圧が増えずに負荷の抵抗も一定ですから、
何をどうやっても電流値はそれ以上は増えないんです。
新車の状態を100%とすると、
アーシングケーブルを付けても100%以上の電気は流れないってことです。
図解だと簡単ですよね?
アーシングケーブルを付けても、新車の状態よりも余分に電気は流ません。
でも、アーシングにはメリットはありますよ。
つづく
Posted at 2012/05/24 22:42:04 | |
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