
インスブルック中央駅からザルツブルグ方向へ電車で20分ほど、イエンバッハという駅があります。
このイエンバッハ駅の北側からは定期運行では現役最古の歯車式蒸気機関車アッヘンゼーSLが出ています。ですが、わたしがあえてご紹介したいのは、駅の南側から出ているツィラータールSL!
アッヘンゼー鉄道はおもに観光用。アメリカや日本からの観光客で賑わっています。対して、ツィラータール鉄道は地域住民の足。主力はほぼ1時間ごとに出ているディーゼル列車。そして休暇時期だけ蒸気機関車が1日2往復くらい走っているのです。
むぎゅむぎゅに観光客を詰め込んで一所懸命走りだすアッヘンゼーSLを写真撮りつつ笑顔で見送って、SLなのにガラガラ空いてるツィラータールSLに乗り込みましょう。切符は車掌さんから買います。インスブルックに本社工場があるスワロフスキーのクリスタルを窓にちりばめた車両、座席が木組みになっている車両なんかもありますよー。
チロルの数ある谷のなかでも、最も広々として緑が美しいツィラータール渓谷。
列車は清流ツィラー川を縫うように走ります。車窓からは、緑がまぶしい牧草地、窓辺にゼラニウムを飾った伝統的な様式の木造農家、チロル地方独特のタマネギ頭の教会。
終点はマイアーホーフェン。ゴンドラリフトを乗り継いで、3000m級の山が聳えるツィラーターラー・アルペンを眺めましょう。あの山々の向こうはイタリア! いつか行きたいなー、憧れのイタリア。
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2011/08/20 14:06:52