プリウスがほし～のアキの巻３・・・トヨタの賢いモータ使い分け

／／今回はハイブリッドの心臓部である、電動機を探ってみました／／
プリウスは主に発電を欲するＭＧ１と、駆動と回生ブレーキを担うＭＧ２の二つの電動機で構成されている。これができるのも、トヨタならではのロッドレス構造のなせる技？
ＭＧ１を電動機として使うのは、エンジンの起動時だけなので、コイルは集中巻きでシンプルに仕上げてある。発電機としてはこれで十分！
ＭＧ２は、高回転（一万回転）と高電圧励磁（650V）により、コンパクトながら高出力を得ている。さすがにMＧ２は、滑らかな回転特性と出力特性を得るため、コイルは複雑な分布巻きとなっている。三相の回転磁界がサインカーブで滑らかに励磁されるのだ。
集中巻きがデジタルに例えられるなら、分布巻きはアナログ的と言えるかもしれない。

ちなみにホンダの場合は、アシストモータと称しているように、エンジンと電動機が直結のため、エンジン特性との相性を考慮しなければならない。
当然、エンジンと電動機の回転数が同じなので、薄型で大口径の集中巻き構造になっている。トラックやバスのハイブリッドも、エンジンとミッションの間に電動機が組み込まれているため、同様の構造となっている。

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産業用の三相同期電動機の巻き線は、リニアも含め、分布巻きが多く、集中巻きは小型で機器制御用等に用いられています。また、回転子の磁気検出にはホール素子が活躍しています。