この土日、連続で 聲の形 を見てきました。
私は映画化云々の前から原作を読んでたので、その視点からになりますが・・・
まずは、ヒロインの西宮硝子の声を当てた早見沙織さんの喋り方が、本当の
聴覚障害をお持ちの方のそれに凄く近いと思いました。
以前は私自身も聴覚障害をお持ちの方と何十人も接してきましたが、発音の仕方とかが
本当にそう思いました。
人間は耳で聞いて言葉を覚えますが、耳が不自由な方には私達の声がそのように
聞こえてるのではないかな~?と以前考えた事があります。
二つ目は、原作に比べてイジメや担任の先生の陰湿さがマイルドになってます。
あまりドキツくやると、見てる方も本当に鬱になってしまいますから、これは映像に
するにあたっては当然と思います。
三つ目は、時間の関係で原作見てない映画初見の方には少し分かりにくい所があるかなと・・・。
特に、終盤硝子の取った行動の理由?伏線?がちょっと理解しにくい様に感じました。
そこが大事な所だと思うので、もっと丁寧に説明しても良かったのではないかと思いましたね。
初めてこの作品の事をブログに記載した時に、ある登場人物が自分と重なる所があると
書いたんですが、その登場人物は硝子の妹である 結絃 なんですね。
これで私がどのような家庭で育ったのか理解して頂けると思うのですが、そういう家庭って
やっぱり周りの目が気になって、あまり表に出なかったり少し屈折した感じになりがちです。
家族で助け合おうという思いもありますが、もっと醜いそして汚れた部分もあります。
それを知ってるだけに、西宮家の描写を見た時 そんなんじゃね~よ との思いも
個人的には凄くあります。
色々思う所はありますが一つのアニメ作品と見た時に、障害者という扱いにくい題材を
よくぞここまで仕上げたなと感じました。
さすが京アニ、さすが山田監督、さすがはやみん。
最後に、聲の形の本当の意味は、主人公である将也自身の心であると映画見て改めて思いました。
単純に楽しいとか面白いとか感動したとか、そういった作品ではないので planetarian みたく
信者ごり推し!みたいな事はしません。
ただ皆、事の大小はあるでしょうが子供の頃にいじめた・いじめられた経験はあると思うんです。
昔の事を思い出し、大袈裟にいえば人生を振り返り考えるきっかけにするには大変良い作品
である事は間違いないと思います。
私にしては珍しい、少し真面目な話を加えた 聲の形 の感想でした。
Posted at 2016/09/19 06:51:23 | |
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