
皆さんこんにちは。モータージャーナリストの岡崎五朗です。今回からスイフトをテーマにしたブログを始めることになったので、よろしくお願いします!
実は、このブログを始めたのにはワケがあります。ワケというよりは「想い」とか「願い」、もっといえば「危機感」という言葉のほうが近いかもしれません。
かつて日本車は、安くて燃費がよく信頼性に富んだクルマ作りによって世界を席巻しました。でも、それはもう過去の歴史になりつつあります。すでに韓国車が猛烈な勢いで迫りつつあり、欧州勢も信頼性や燃費で日本車に追い付いてきました。
その結果、いま何が起きているのか? 世界市場では、日本車から、より価格の安い韓国車への乗り換えという流れが顕在化してきました。一方、信頼性と燃費に磨きをかけた欧州勢は、個性的なデザインや優れた走行性能、内外装の質感といった、プラスαの魅力を競い合うステージに入ってきています。
後方から韓国車に追い上げられ、前方にはスパートをかける欧州勢が。そんななか、日本のコンパクトカーは今後どうするべきなのでしょうか? 徹底したコスト削減? それともプラスαの魅力の追求?
日本車のとるべき道は「両方」だと僕は考えています。「安かろう悪かろう」ではなく、さりとて「モノはいいけど値段も高い」でもない。いまこそ「優れた商品をお求めやすい価格で提供する」という原点に戻ること。それが、日本車を勝利に導く方程式だと思うのです。
どんな経緯でこういった考え方に至ったのか。理由はいろいろあります。それに関してはおいおい報告していきますが、そのなかのひとつに、新型スイフトを眺め、乗ったことが大いに関係しているということだけはお伝えしておきましょう。ではまた!
Posted at 2010/09/21 11:34:51 | |
トラックバック(1) | 日記