
先日、素のMINIであるONE 5ドアにBMW Group Tokyo Bayで試乗したばかりですが、MINI Japanの公式サイトでMINI John Cooper Worksの試乗キャンペーンを実施している事を知り、両極端の仕様の車種について乗り味を確かめたくなり、さっそく試乗をWeb予約しました。

今回は生保レディのカミさんが仕事の予定が有って、自転車🚲と地下鉄🚇を乗り継いでショールームまで出向きました。
ショールームに朝一番の10時に到着して、お茶を飲みながら試乗車を用意して貰い、「用意が出来ました。」と案内されて写真の白いボディで赤いルーフとミラーカバーのJCWと対面しました。実は、このカラーコンビネーションは、前日夜に公式サイトのコンフィギュレーターで色々妄想していて、何気なく選んだカラーコンビネーションだったので、予知夢を見た様な奇妙な偶然に因縁を感じました。

ショールームのパーキングでJCWに乗り込んで、診断コネクターにOBDIIシグナルの発振器やUSB端子に前日の内にJCWのスペックを元にセッティングしたOBDIIアプリ、DashCommand起動させたiPhoneを接続してドライビングポジション、ミラーアングル等の調整が完了すると、「エンジンを掛けて見て下さい。」と促され、センターコンソールに輝く赤いトグルSWを下方向にポンと押し込むと、ブリッピング気味に「ビィユーン」とエンジンが始動したので、そのマニアックな演出に少し嬉しくなりました。
JCWは車高が低いかもしれないとゆっくりとパーキングから公道に出たのですが、MINI 横浜都筑のパーキング〜公道に至るスロープは車高の低いMINI を熟知しているニコルカーズさんの方で段差を出来るだけ少なくして置いた模様で、(BMW Group Tokyo BayでONEを試乗した時の様に)車高短の族車が踏切を越える見たいにジグザグ走行せずとも普通に走り出せました。

JCWには、他のクーパーS以下の車種ならば、オプションのMINI Connectedのナビとスポーツ〜ミッド〜グリーンの3段階にモード切り替えが出来るMINI ドライビング・モードが標準装備されていました。
このMINI ドライビング・モードは、どのモードに切り替えても、一旦IGスイッチをOFFにした後にはオートに相当するミッドに戻るとの事。ミッドになっていると少しでもアクセルペダルを煽り気味に踏み込むとJCW専用にチューニングされたエンジンが雄叫びを上げるので、早朝深夜の住宅街や仕事やレジャーの帰り道で疲れている時には、エンジン音も静かになるので、ミッドではなくてグリーンに切り替えた方が運転し易すそうでした。
又、グリーンにするとエンジンやトランスミッション、エアコンの作動特性がエネルギー消費量を低減させる様に切り替わり、車速が50km/h以上の時にアクセルペダルを放すとエンジンとトランスミッションの接続を切り離してコースティング(惰性走行)出来る様になるとの事でした。
グリーンモードの作動特性は非常にナチュラルでメーター内のインジケーターランプの点灯するので分かったそうですが、言われなければ分からないほどでした。
このJCWには、2ペダルのATも有る為、平日は奥様が近所周りをお買い物車的に使用し、週末にはダンナがスポーツ走行的に使用する事も可能ですが、我が家の場合には平日にはカミさんが生保レディの営業周りに使用するので、IGスイッチをOFFにする度にミッドに戻る設定では期せずしてJCW専用にチューニングされたエンジンが雄叫びを上げるケースが有りそうで、痛し痒しです。

先日最初に試乗したクーパーDの時には鉄下駄の如く重いロードホィールの様に思えた205/45R17の大径で幅広なタイヤとアルミホィールの組合せですが、最初から高出力なJCW専用にチューニングされたエンジンとマッチングする様に足周りのスプリング、ショックアブソーバー等も総合的にセッティングが見直して有るのか、それほどハードな乗り心地とはなっておらず、快適とさえ思えました。
こうしてJCW専用のブラック塗装されたホィールと赤く縁取りされたセンターキャップ、赤く塗装されたJCW専用のブレーキキャリパーを見たら、これにレッドのALLOYGATORを打ち込んだら、凄くハマりそうです。
普通のブレーキキャリパーでも赤く塗装出来るので、Optionのヘリスポークアルミホィールを黒く塗装し、アクセサリーの赤いセンターキャップを嵌め、レッドのALLOYGATORを打ち込んだONEを仕上げることを妄想してしまいそうです。

上記の写真はJCWのインテリアですが、ボルドーカラーのステッチがステアリングホィールとシフトノブ、シフトレバー・ブーツに入っており、更にはインテリア・サーフェイスはクーパーS以上に標準のブラック・チェッカードで、カラーラインは¥15,000のOptionとなるグローイング・レッドとなっていました。
シート自体は標準のカーボン・ブラックのJCW専用スポーツ・シートで、ペダル類はお約束のシルバー仕上げのペダル・カバー付でした。

さて、担当者のお許しを得てエンジン・フードを開けて見たら、赤い結晶塗装のヘッドカバーでも付いているのかと思ったら何の変哲も無い黒いプラスチック製のヘッドカバーが付いているだけで、拍子抜けしました。
そのヘッドカバーにしても、JCW専用に高度にチューニングされたエンジンのはずですが、印象としては、ONEのコンパクトなヘッドカバーと寸法が変わりません。

さて、こじんまりとして余り容量が大きく無さそうに思えるMINI 3ドアのラゲージルームは、確かに容量はそれほど大きく無いです。でも、通常の生活では週末に一週間分のお買い物類を放り込むくらいなので、(余程の事、例えば駅の駐輪場からママチャリを積んで帰る等はしない事にすれば)大抵の場合は不足は無さそうです。

上記の写真はJCWには標準のルーフ・スポイラー・フィンですが、これは、5ドア用にも形状的には同等品が純正アクセサリーのJohn Cooper Works Pro エアロ・ダイナミック・アップグレードキット(税込¥162,000-)の構成部品の1つとして設定されています。

最後の写真は今回の試乗の走行距離、燃料消費量、所要時間、CO2排出量等を記録したOBDIIアプリ、DashCommandのスクリーンショットです。
走行距離 6.7km
燃料消費量 0.7L
所要時間 17分
となっており、試乗コース中で広めで交通量が少ない箇所ではスピード違反とならない範囲で結構勢い良く走行した割には現在乗っているフィットの市街地走行時の燃費値と大差無いレベルでした。
(今回の試乗の総括)
JCWは、身近な例えに置き換えるとシビック・タイプRのエンジンをフィットに搭載した様な過剰性の塊の様なモデルですが、その割には実用性、快適性も十分以上に確保されていました。
また、JCWには色々な装備が標準装着されており、その専用デザインのインテリアやパーツ類はカスタマイズの方向性を検討する際にはとても参考になりそうなので、無駄では無かったと思います。
また、今回MINI 随一のスポーツモデルであるJohn Cooper Worksを試乗する機会を提供して頂いたMINI 横浜都筑さんには、わたくしの気持ちとしては、大いに感謝して止まないです。
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2016/10/16 23:58:38