
先日素のMINIを、と言うことで、1.2L3気筒ツインパワーターボエンジンを搭載するMINI ONEにBMW Group Tokyo Bayで試乗して、廉価版のONEでも手抜き無しで真剣に取り組んでいるBMWの姿勢が印象的でしたので、クリーンディーゼルばかりが話題となっている国産車マツダの取り組み方を確かめたくなり、200万円未満と言うお値打ちなプライスで、正に素のアクセラ・スポーツとも言える4気筒1.5LのスカイアクティブGエンジンを搭載している15Sに試乗して見ました。

より豪華装備がてんこ盛りの15Sプロアクティブでは無くて、ただの15Sですから、レンタカー専用モデル的な廉価版モデルかと高を括っていたのです。
借り出し前に係員の説明を聞いていたら、15Sと言えども、以下の様に至れり尽くせりの装備が付いていてビックリしました。
・オートライト機能付ディスチャージヘッドライト
・(通常の一般的な)クルーズコントロール
・左右席独立調整可能なオートエアコン
・Bluetooth / USBによるスマ接続
・マツダコネクト ナビゲーションシステム
・後続車両接近警告インジケーター付ドアミラー
・スマートキー
・205/60R16タイヤ+アルミホイールetc
また、湘南マツダ横須賀店でもあるタイムズレンタカー横須賀店のショールームのパーキングからゆっくりと公道に出て走り出して見ると、流石にベーシックカーであるフィットよりも200kgも車両重量が嵩んでいるだけあってドッシリした高級車然とした走行フィーリングです。
ドッシリした乗り味であっても、決してステアリングの効き具合が鈍い訳では無くて、切ったら切っただけ曲がり、切れ過ぎたり、思ったよりも曲がらずに切り足す様な細かな修正舵を当てることも殆ど有りませんでした。
それでも、スカイアクティブGと言えども、NAの4気筒1.5Lエンジンですから、多少線が細い感触は有ります。

それでも、その分軽やかに吹け上がり、しきりに回りたがる割には燃費値が悪化せず、高速を飛ばしても、渋滞路に翻弄されても14km/L前後で安定しておりました。

この直径が若干大き目な205/60R16と言うタイヤが奢られており、なおかつアクセラの足回りがしっかりと履きこなしているのが功を奏している模様で、段差を乗り越えても角がある突き上げは全く無いし、直進性、走行安定性等も申し分無いどころか、秀逸です。

後席はセンタータンクレイアウトとなるGE8型フィットも結構頑張っているので、3ナンバーボディの割には高さ方向や前後方向の余裕はそれほどあるとも思えないですが、必要十分なレベルではあります。

ラゲージルームは流石に奥行きと幅がたっぷりですが、高さ方向はフィットの方がある印象です。

レンタカーを返却し、精算してタイムズから貰った明細書です。24時間で241km走行した勘定となります。料金は保険料等を含めて合計7,992円ですが、1,500円分の割引チケットが有った為、結局6,492円で済みました。
改めて思うのは、アクセラ・スポーツの後ろ姿がセクシーで魅力的な印象があることです。後方斜め左右下方の視界に難が有るのは気になりますが、このセクシーな後ろ姿を見れば、わたくしとしては全てを受け入れてしまいそうです。

以下の写真は燃費計測等を行なったアプリDashCommandのスクリーンショットです。なお、レンタカー精算明細書と走行距離に相違が有るのは、走行中にハンズフリー状態で電話が掛かって来たり、iPhoneのバッテリー残量が極少量となった警告通知が表示され、ホームボタンを押してDashCommandを一旦終了させて残量を確認した際には燃費計測等が行われていない為と思われます。

以下の写真はレンタカーを返却する直前にガソリンスタンドで実際に給油したガソリン給油容量は16.94Lとなっています。なお、実際の給油容量の方が多いのは、走行距離と同様にDashCommandで計測が行われていない時のガソリン消費量と思われます。

【結論】
マツダの車造りへの真剣な取り組み姿勢は、モータージャーナリストも殆ど試乗記事で取り上げていない200万円未満のお値打ちなプライスで買えるスカイアクティブGの4気筒1.5Lエンジンを搭載するアクセラ・スポーツ15Sであっても味わえることが分かりとても感銘を受けました。
わたくしとしては、このアクセラ・スポーツ15Sは、ハイブリッドや、クリーンディーゼル以外の一般的なガソリンエンジンを搭載する国産車としては、コスパも最強で、最も魅力的でお勧めの車種だと結論付けしたいです。
惜しむらくはこのアクセラ・スポーツのボディサイズの特に全幅が1,795mmとほぼ1.8m級のふくよかボディであることです。我が家の場合、生保レディであるカミさんが普段は営業廻りで担当エリアを這いずり回る用途で使用するので、彼女が難色を示しそうな事です。それでも、マツダが良心的だと思うのは、ドアミラーの寸法が控え目で更に根元の部分が奥まった位置に設置されており、ドアミラーのボディ側面からの突出量が余り気にならない様に配慮されている為です。
こうして見ると、皆様にもスカイアクティブG1.5エンジンを搭載するアクセラ・スポーツ15Sをお勧めしたいのは勿論ですが、自分としても国産車の中では、次期車の選択肢としては最有力の候補車となりそうです。
予算的な余裕があれば、先日BMW Group Tokyo Bayで試乗して、感銘を受けたMINI ONEとかの輸入車も視野に入れたい所ですが、実際の所どうした物か、本当に悩ましいですね。
Posted at 2016/10/31 00:54:02 | |
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