

トヨタの日本国内マーケットにおけるBセグメント・コンパクトハッチバック車のハイブリッドと言えば、これまではトヨタ全店取扱いのアクアのみでしたが、この2017年1月にマイナーチェンジした同門のヴィッツにもハイブリッドが追加設定されました。
全店取扱いのアクアに対してヴィッツはネッツ店の専売車種と言う違いがあり、店舗数の違いは明白ですが、片やハイブリッド専売車種で、もう片方のヴィッツ・ハイブリッドは1.0L3気筒、1.3L4気筒と2種類のガソリンエンジン搭載車や4WDまであるワイドバリエーションに追加設定された1.5Lのハイブリッドです。

又、パッケージングの方向性にも結構相違があって、アクアは空力特性を重視する車高が多少低めなスタイリングですが、ヴィッツの方は実用性を重視し、空力特性は余り重視しておらず、車高も1500mmとなっていて、ドライビングポジションもアップライト気味です。
試乗する前にリヤゲートを開けラゲージルームの奥行き、深さ、凸凹等の出っ張りの有無を確認しました。大雑把に言って 現在乗っているフィット と比較すると少し狭いくらいかも知れないです。

また、アクアの方はユニークなセンターメーター方式ですが、ほぼ日本国内マーケット専売の車種ですが、ヴィッツの方はステアリングホイール越しにメーター類が見える一般的な構成ですが、世界中で生産、販売されるグローバルな戦略車種となっています。

と言う事で、パッケージングの方向性も現在の愛車であるフィットと近いので、いきなりヴィッツに乗り込んでも、そのアップライト気味なドライビングポジションには全く違和感が有りませんでした。

ショールームのパーキングでヴィッツに乗り込んでミラー類、シートポジション、ステアリングホイールの前後上下を自分の好みの位置に合わせ、イグニッションスイッチをONに切り替えて見ると、わたくしの試乗がその日の一番だったので、走り出しても搭載されているエンジンが始動して回転しており、暖機されるまではEVモードには切り替わりませんでした。
試乗コースに出て見ると、ショールームが面している綱島街道が結構な渋滞でした。渋滞路をヴィッツハイブリッドで走行して見ると、日産のノートe-Powerでもそう感じましたが、ハイブリッド車はおしなべて渋滞路を走行するのが楽チンなんですね。
そうは言っても、余りに渋滞がひどいので、担当者の方に促され脇道へ迂回し、スムーズに走行可能な試乗コースに移り、一通り市街地での加速減速や交差点での右左折を行って見ると、以前同じウェインズ武蔵小杉店で試乗したオーリスハイブリッドの走行フィーリングを思い出しました。

オーリスハイブリッドも、ヴィッツハイブリッドもヨーロッパ仕様の方で先行導入されていたせいか、走行特性をチューニングする方向性が近い模様で、ヴィッツハイブリッドがオーリスハイブリッドの縮小コピー的になっている見たいでした。

これは、オーリスハイブリッドの時と同様、ヴィッツハイブリッドの試乗車も195/50R16と言うアピアランス重視の設定となっていて、結構路面の凹凸を敏感に拾う感触があって少し残念思えました。

ショールームのパーキングに戻り、アクアの試乗車も見せて貰いました。

こうして現物を目の当たりにして比較して見たら、リヤゲート開口部の大きさ、ラゲージルームの奥行き深さ、リヤシートの居住性等がアクアの方が小ぶりなのは明白に思えました。

ショールーム内の展示車は白っぽい地味目なクルマを中心に揃えているのに、試乗車の方は派手めなカラーのクルマばかりと結構対象的なのが印象的に感じましたが、これは、ネッツ店の新しいディーラースタンダードに基づき、派手めな登りを立てない様に規制しているそうで、フロアや天井の内装品の色味も白っぽい物で統一されていました。

(結論)
と言う事で、実用性を求めるならヴィッツハイブリッドを、実用性よりもスポーティなスタイリングを求めるならば、アクアハイブリッドをお薦めすることになりそうですね。
Posted at 2017/03/13 01:31:43 | |
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