
豊田のエントリーモデルと言えば、今は‘パッソ’か‘ヴィッツ’だが、20世紀の内は‘スターレット’だった。
昔は‘リッターカー’と呼ばれていたが、スターレットはP7型以降は1.3Lエンジンのみ搭載していたから厳密にはリッターカーではない。
このエントリークラス、意外とラインナップが少ないのだ。
全長4.0m以下のクラスは定着率が低い。
スターレット無き今、長いこと続いているのは‘日産マーチ’ぐらいなもの。
一代とか二代で消えるモデルも多い。
‘フォード・フェスティバ’や‘スズキ・カルタス’、‘本田技研シティ’や‘スバル・ジャスティ’などそれなりにヒットした車種も多いのだが、採算ベースに乗らないのだろう。
考えてみたら我が国には軽自動車がある。
スズキの工場を視察した日産の幹部がエンジン組み立ての所要時間の短さに驚嘆したのは語り草だ。
小さいクルマは小さいから安いのではない。
コスト管理を徹底して初めて価格的に競争力を維持してかつ利益のあるクルマを造ることができる。
スズキほど徹底できないならば、他の面でカバーするよりない。
日産や豊田ほどの会社なら、それはスケールメリットで補うことが出来るのだろう。
画像はP9型のスターレットだ。
おいらはP7型のスターレットに乗っていたのだが、モデルチェンジをしてもちゃんとスターレットに見える、血統のしっかりしたクルマだった。
ヴィッツに比べたらエンジンルームはスカスカだし、室内も褒めるほど広くはない。
要は甘いのだが、今となってはあの煮詰めの甘さが妙に懐かしい。

Posted at 2011/08/21 12:50:09 | |
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