
DC2インテグラ用ハイパフォーマンスコイルダイレクトイグニッションキットを車両に装着すると、エラーが出たりアイドリングでエンジンストールするなどの症状が出るとのことです。
お客様からの症状をお聞きしている限り、車両から出るノイズによるものでは無いかと想定していましたが、実際の車両に装着してみないと何とも判断が出来ませんので、製品をご返送いただき検査を実施させて頂きました。
お客様からご返送いただいた製品をコイル・コントロールユニット・ハーネスなどパーツごとに分け弊社基準に従い検査を行います。
製品検査で異常の無い事を確認できますと、通常ならば検査結果異常なしでご返送となるのですが、今回は車両からのノイズである可能性が考えられるため、車両を準備しての検査を行います。
昔のジムカーナ仲間の所有するDC2インテグラをお借りし、ダイレクトイグニッションキットを装着します。

エンジンを始動し、アイドリングにての症状確認・一定回転に行ける症状確認・レブリミットまで回しての症状確認・同内容の中エアコンのON/OFFを行いコンプレッサーON時のノイズ測定・実走テストなど同内容の検査をくり返し行います。
しかし、今回お借りしたインテグラにおいてお客様からご指摘頂いた不具合は再現できませんでした。
理由として考えられるのは、製品開発時の車両や今回お借りした車両では発生していないノイズが、車両個体差により発生しコントロールユニットプログラムにノイズが載ることによる症状だと判断されます。
これらのノイズは車両の個体差や経年劣化によるものであると思われます。
実際4AG搭載車でもノイズの問題がある車両もありましたから・・・
対策はどうするのか?
コントロールユニットのプログラムによるノイズ対策を行うことにします。
しかし、プログラムによるノイズ対策を強化しすぎると高回転時にエンジンストールする可能性があります。
この為、プログラム作成しインストール後に上記と同様のテストを繰り返し実施し異常の無い事を確認します。
なぜに最初からそこまでのノイズ対策をしていないのか?
上記でも書きましたが、プログラム上でノイズ対策をやりすぎますと高回転時にエンジンストールする可能性がありますため、開発車両のでのテストを受け製品版の対策はある程度の所に設定をしておりました。
ちなみにですが、DC2インテグラをお借りするまでに時間がありましたので、EK9シビックタイプRにも本製品を装着し検査を実施しております。
最後に、今回不具合の発生致しましたお客様にはご迷惑をお掛けし、大変失礼致しました。
Posted at 2023/08/10 16:56:45 | |
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